これからどうなる海と大地 水口憲哉 七つ森書館 2011年8月
図書館本

水口氏(1941−)の原発と海産物等に関する過去の講演や調査、および福島原発震災後の書き下ろし。
第2章は2006年気仙沼市での講演をまとめた「放射能がクラゲとやってくる」の再録。
第3章は1991年青森県野辺地調での講演と座談会の記録

イギリスのセラフィールドやフランスのラアーグの再処理工場からの放射能物質廃棄は耳にはしていたが、日本の原発で長期に渡り海に同様に放射能物質が捨てられていたことはしらなかった。さらには海産物が放射能汚染されていたことも。もちろん、僅かながらマスメディアでも報道されていたようだ。1960年代の終わりには東京湾にも捨てていたそうです。
風評被害と漁業補償、漁協の立ち位置、原発立地地区と地元経済、そんな文脈から導かれる現在の状況。
さらには温廃水の影響も漁業に大きな影響を与える。
魚介類だけでなく59年、63年双葉の米からセシウム137が検出されたと地元で調査されている方が指摘していたとの事

元(発生源)を絶つことが大事なのですと著者は主張します。

氏がなんで「魔魚狩り」(2005)で品の無い主張をしたのかは謎。


はじめに

第1章 海へ放出された福島第一原発の放射能
 1 海のチェルノブイリ
 2 海への影響について知っておくべきこと

第2章 放射能がクラゲとやってくる
 1 まず、再処理工場とはどんなものか説明しましょう
 2 再処理工場は、放射能を空気中や海に捨てるのです
 3 放射能は少ないと言っていますが……ゴマカシです
 4 再処理工場があるイギリスで暮らした家族の話をしましょう
 5 イギリスやノルウェーの海の放射能汚染の話をします
 6 再処理工場は、放流管から海へ放射能を捨てるのです
 7 これが、青森・岩手・宮城の海における放射能の流れです
 8 風評被害が心配です
 9 二人の方の新聞への投稿を考えてみましょう
 10 「海に放射能を捨てないでください」と言うことが大事です
 おわりに

第3章 これからどうなる海と大地
 福島県のホッキガイからコバルト60が検出
 みんながともに、どう食べ続けていくか
 原発現地の人びとの厳しい選択
 放射能測定をどのように公表するか
 チェルノブイリ事故と輸入食品
 原発が海と漁業に及ぼす影響
 原発から出る放射能のゴミ捨て場
 きちんと対応すれば、風評被害を恐れることはない
 原発抜きの地域振興を

調査報告 福島第一原発周辺海洋生物の放射能汚染──放射能汚染調査グループ(福島・東京)
 調査結果とそれのもつ意味
 測定された数値と住民の生活
 放射能汚染に対する漁業協同組合と原発設置者の対応

あとがき
これからどうなる海と大地―海の放射能に立ち向かう
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