日本の田舎は宝の山 曽根原久司 日本経済新聞出版社 2011年
図書館本


曽根原さん(1961−)は都会での幾つかの職種を経験した後に山梨県の白州に移住され、農村起業として薪の販売をされていたそうです。その後、地域の活性化といわれる町興し的な活動で有名になります。本書はほとんど成功体験をもとにされているので、へそ曲がり読者としては若干面白みが減るように思います。おそらく曽根原さんはご自身の失敗も楽しんでいるのかもしれませんが。

高度成長時代は農村からの働き手としての若者の都市集中が起こり、その結果として農村部の人口減少と過疎化が進みみました、そして定まらない政府の農業政策等もあり限界集落などという言葉が生まれ、不耕作農地が増えることになりました。

曽根原さんは、そんな現状こそ逆にビジネスチャンスだと指摘しています。
そして全国で展開される種々な取り組みを紹介して、農村起業の楽しさや人生の充実感を示しています。また当然、起業により収入も得ることを前提にしているので、ビジネスとしてのアプローチも書かれています。

ただ、個人的に知っているプロジェクトで期待通りには進んでいないものもあります、現状ではまだ補助金や助成金といった公金が呼び水になっていて、詳細を詰めていない感はあります。

これから確実に日本がむかえる超高齢化社会と人口激減社会の中で、行政に依存しない農村起業が大きく日本を変えていくことを願うばかりです。

日本の田舎は宝の山―農村起業のすすめ
日本の田舎は宝の山―農村起業のすすめ
クチコミを見る