隠される原子力 小出裕章 創史社 2010年12月 
図書館本

もちろん原発事故の前に出されていた本だ。
原子力学者が反原発になったいきさつは既に小出先生がいろんな所に書いている。
科学者としてご自身が今回の原発事故は自分の責任であり敗北だと述べられている。
本書は、いかに原子力開発というものが人類に不幸をもたらすかを科学者の責務として書かれている。
おそらく多くの事実は高木仁三郎さんの本と同じであろう。誰も面と向かって否定出来ない事実の羅列。
そして廃棄物処理はすべて未来の技術開発を期待しての先送り。
いつまで経っても稼働出来ない高速増殖炉。
核開発と原子力開発という言葉の使い分けの(北朝鮮やイランが扱うと核開発になる)
薄めれば大丈夫だと六ヶ所村から海に流される放射能。
核兵器にも使いたいプルトニウム。
溜まり続ける使用済み核燃料

読んでみて思った。すべて人の欲望の産物なのであろう。
小出先生はテレビも見ない、エアコンも使わないと書いていた。つつましやかな生活でも豊かな人生は歩めるのではないだろうか。原子力に頼らない社会は確実に可能なのである。


はじめに
1章 被曝の影響と恐ろしさ
2章 核の本質は環境破壊と生命の危険
3章 原子力とプルトニウムにかけた夢
4章 日本が進める核開発
5章 原子力発電自体の危険さ
6章 歪められた二酸化炭素地球温暖化説
7章 死の灰を生み続ける原発は最悪
8章 温暖化と二酸化炭素の因果関係
9章 原子力からは簡単に足を洗える
10章 核を巡る不公正な世界
11章 再処理工場が抱える膨大な危険
12章 エネルギーと不公平社会
あとがき

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ
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