図書館本

読んでいて、これってフィクションじゃね?と思いました。
だってアメリカって自由を謳歌する偉大な国じゃなかったでした?
著者のこれまでの本を何冊か読んで、また最近2001年ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授の本、さらにはエマニエル・トッド氏の著作等に触れると、一体アメリカはどうなっているの?という感情だけになってきます。そして戦争という仕事が若者に浸透してきてもいる。

本書は9.11以降のアメリカでの監視社会の現状をルポしている。
テロとの戦いという大義名分の中で、まったくテロに関係ない人までもがブラックリストに載せられる恐怖。
国の未来平和のためにデモをする学生までもが逮捕される恐怖。
法律という国家の根幹が徐々にレッドゾーンに入ってきているのではないだろうか。
常にアメリカのご機嫌を伺う日本という名の同盟国。
そういえば、いたるところに監視カメラが設置されつつある日本である。
朝鮮半島の何処かの国とさして変わらないのかもしれません。
そのうち密告に基づく取締りが第二次世界大戦の時と同様に始まるのかもしれませんね。
アメリカの光と影(なんか影の方が大きいような気もしますが)を味わってみてはいかがでしょうか。


アメリカから<自由>が消える (扶桑社新書)
アメリカから<自由>が消える (扶桑社新書)
クチコミを見る