東京死のロード対談四連発 (内田樹の研究室)



ブログの中にこのような文章がある。
激しく同意するところである。


すべての人間が「金で動く」わけではない。
中には「金では動かない人間」もいる。
そして、「人間が金で動く仕方」は世界共通であるが、「人間が金で動かない仕方」は国ごと、地域ごとに異なっている。
私は「人間が金では動かない仕方」(言い換えれば「金以外のファクターで動く仕方」)にローカリティというものは宿ると考えている。
例えば、私は安い洋材を使わず、割高な国産の美山杉と飛騨檜を使って家を建てるのだが、それは「日本の林業を守るのは、日本人ひとりひとりの義務である」と思っているからである。
「日本の林業を守る」などというと一般論じみているのでやめるが、もっとスペシフィックに言えば、「美山の哲学するきこり」小林直人さんの育てた美山の杉で家を建てるという約束を20年前にしたからである。
こういう約束ごとは景況とも市場価格とも関係がないし、日本の木材の国際競争力とも関係がない。
私と小林直人さんとのあいだの信義の問題である。