図書館本

「求めない」の加島さん(1923-)である。
加島さんの詩に金澤翔子さん(1985-、ダウン症と診断されるが、5歳より母に師事し書道をはじめる)の書である。

ページをめくる毎に鳥肌である。
これは説明出来ない。
翔子さんの書がここにお見せ出来ないのが残念だ。

相田みつをの書に川上健一さんが文章を添えた本も同様な感動があったが、同じような感覚である。

加島さんは書く
「あたまの中から消えていくものは、消えてもいいもんなんだ、と。そのかわり、残っていくものは以前よりもっと生き生きとしてくる。そっちのほうが本物で、大切じゃないか。」p2、はじめに

備忘録として

人の目を求めない美しさ
なにか極みない美しさ
人の目を求めずに咲く
小さな花の美しさ  書:美しき

ピカピカの玉に
ならずに
ごろた石で
いることだ 書:五朗太石

涙は過去から浮き上がる
恐怖は未来からおりてくる
現在の一瞬には
涙も恐怖もないのだ 書:光照

追う夢の確かさに比べれば
いまの現実は泡影でしかない  書:夢



小さき花
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