日本の貢献は非常に大きい。

これまでにも、北里研究所の大村先生が特許権を放棄して、オンコセルカ症(リバーブラインドネス、失明する熱帯病)の治療薬を提供したし。

日本財団はハンセン氏病治療薬を無償供与してきた。

また日本政府はポリオワクチンをユニセフを通じて世界に供与している。

あまり知られていないが残念である。

今回のエイザイの英断により、多くの患者さんが日常生活に復帰出来るであろう。

科学や技術というものは、すべての人の健康と幸福に繋がるべきである。

ちなみにフィラリアとは
西郷隆盛が罹患していたことでも一部では有名ですね。


朝日新聞から

エーザイは18日、世界保健機関(WHO)に熱帯病の治療薬を無償提供すると発表した。日本の製薬企業が熱帯病の薬の無償提供でWHOと協力するのは初めてという。

 提供するのは、蚊を介してヒトに寄生虫が発生し、足が象の足のようにはれるなどの障害を起こすリンパ系フィラリア症の治療薬。2012年から6年間で計約22億錠を製造する。年1回、最低でも5年の投与が必要なため、3億人分に相当する。価格でみると約16億円になるという。

 リンパ系フィラリア症は現在、アフリカなどの81カ国で1億2千万人が感染していると推定されている。

 この薬は、WHOが求める基準に見合う品質の供給量が世界的に不足しており、同症の制圧に向けた活動の障害となっていた。エーザイは昨年末に完成させた最新鋭のインド工場を使うことで、コストを抑えて製造することが可能になり、今回の無償提供につながったとしている。