民有林の間伐 町が代行  - 山梨日日新聞 みるじゃん


100年の森を作る取り組みは他の市町村等でもあるとは思う。

この町の森林組合にはやる気のある人達が多い事を、以前訪問した時に知った。結局は「人」である。

町単独などと言わず、外部からの寄付やサポートを受け入れてもよいではと思う。もちろん、緑のオーナー制の様な投資とかは考えず、単に利他的に綺麗な森を遺したいと思う人達からの浄財を求めればよいかと。
出来れば、町内の温泉いつでも無料なんかつけてくれると嬉しい人が多いとは思うけど(笑)

以下記事
2010年11月05日(金)
民有林の間伐 町が代行 
早川町が計画 
進む荒廃みに歯止め 森林機能回復狙う 

 荒廃が進む民有林の再生に向け、早川町は所有者に代わって間伐を行う事業に乗り出した。町森林組合に作業を委託し、間伐にかかる費用を町が全額負担する仕組みだ。年間5〜10ヘクタールずつ長期的に整備する計画で、町は年明けにも伐採を始める。民有林をめぐっては、木材価格の低迷や担い手不足から手入れが行き届かない森林が増えており、町が森林整備を代行することで、土砂災害防止や二酸化炭素(CO2)の吸収など森林が持つ機能の回復を目指す。
 「100年間、整備を続ける」という思いで、「100年の森づくり計画」と名付けた事業は、町内にあるスギとヒノキの人工林を対象に実施。町と森林所有者、町森林組合が協定を結んだ上で、町が間伐作業を組合に委託。費用は町が支払い、所有者には負担が生じないが、山林の伐採や売買に一定の制限を設ける。
 現在、スギとヒノキの人工林約6千ヘクタールの中から、間伐を行う森林の絞り込みを進めており、早ければ年明けに間伐作業に着手する。町は初年度の経費として本年度予算に500万円を計上。来年度以降は1千万円を上限に予算を計上し、年間5〜10ヘクタールの民有林で間伐を行う。
 切り出した木材は、町営温泉施設のボイラーのまきとして利用。将来的には間伐材を建築材として出荷することも視野に入れている。
 町振興課によると、町は面積の96%を森林が占め、このうち半分は民有林。かつては林業が盛んで、手入れもされていたが、安価な木材の輸入で採算が合わなくなると、「放置されて大半が荒廃林になった」という。民有林の所有者は高齢化が進んでいる上、一部は町外に移住するなどしており、町は「山の管理を所有者任せにできない」と判断。町の負担で民有林の整備に乗り出すこととした。
 県森林環境部によると、「市町村が費用を全額負担して民有林の間伐を行うという事例は聞いたことがない」という。辻一幸町長は「林業の再興による雇用創出も期待できる。森林が果たす役割に目を向けてもらうきっかけにもしたい」としている。