キャンパスに「遊びの森」 北杜・帝京短大  - 山梨日日新聞 みるじゃん

記事は良いと思います。ただ、ここまでお手伝いしないと子供が遊べないという社会がなんだろうか?と思ってしまいますね。
木から落ちたり、川でおぼれそうになったり、ナイフで指切って血だらけになったり、そんな経験を初めから避けている社会を脳化社会と言います。

頭でっかちで身体性の伴わない社会に未来はないのでしょう。そんな社会を作りつつあるおいらたちにも責任があるんだと思います。

以下記事
2010年09月29日(水)
キャンパスに「遊びの森」 北杜・帝京短大 
わんぱく 集まれ
木登り たき火…禁止事項なし 

 「子どもは、わんぱくに育ってほしい」。北杜市小淵沢町の帝京学園短大は10月2日、キャンパス内の山林約3千平方メートルを開放し、小学生たちに自由に遊んでもらうプレーパークをオープンする。木製の遊具を備えたほか、まちなかの公園で禁じられることが多い木登りやたき火などもできるのが特徴。原則として遊びのルールを設けず、子どもたちには自主的にいろいろな遊びに挑戦してもらう。地元の子どもの母親でつくる団体が運営するほか、同短大保育科の学生がサポートし、体験実習の場にしていく。
 中央自動車道小淵沢インターチェンジの1キロ東側にあるコナラなどの樹木が生い茂る山林がプレーパーク「ほくと遊びの森」。中央部の土盛りしたエリアは、土遊びが楽しめる。滑り台やブランコなどの木製遊具、木の枝にかけたハンモックやターザンロープなどもある。
 プレーパーク造りを支援するNPO法人日本冒険遊び場づくり協会(東京)によると、プレーパークは禁止事項を設けず、子どもたちが自由な発想で楽しめる遊び場がコンセプト。デンマークが発祥で、日本では1970年代から各地に誕生。現在約260カ所あるが県内は初めてで、大学のキャンパスを活用するのは珍しいという。
 遊びの森は、10月2日にオープンした後、来年2月までの土曜日に計9回開園。時間は午前10時〜午後2時(12月以降は午前10時〜正午)。乳幼児と小学生が対象で、保護者が付き添い、会員登録すれば無料で利用できる。
 運営するのは、地元の乳幼児の母親らでつくる「ほくと遊びの森を作る会」。毎回、メンバー2人が常駐、子どもたちを見守ったり、イベントを考えたりする。同会代表の野村めぐみさん(34)は「子どもが野外で思い切り遊べる場所が今ありそうでない。けがを恐れ、いろいろな制限もある」と指摘。「デコボコの土の上で遊ぶだけで、子どもには大きな刺激。自由に遊んで感性を磨き、創造力を豊かにしてほしい」という。
 乳幼児の保育などについて勉強する学生の実習の場につながるとして、プレーパークを整備した同短大。オープン後は学生たちが作る会の活動をサポートする。吉田百加利准教授は「子どもの個性を伸ばす遊びができるプレーパークで、学生たちには子どもたちの遊びを見守りながら、さまざまな保育観について学んでほしい」と話している。
 作る会は現在、運営ボランティアを募集している。問い合わせは事務局、電話0551(35)2835。