なぜ生きる 高森顕徹監修 1万年堂出版 2001

献本 2009年85刷

人生読本なのでしょう。人間かならず悩むものです。なぜ生きねばならないのか?何を目的に生きねばならないのか等々。
1部では人生と取り巻く種々な不条理等から、なぜ生きるのかを多くの不満や苦しみの現状を綴っている。
2部では親鸞聖人の言葉から、人生の在り方を綴っているのだろう。
小生の様に宗教に精通していない者が読んでいるので誤読や勘違いが多々あるのかもしれないが、基本的には仏教的な普遍的教えの様に思える。また現状の仏教が葬式仏教、祈祷仏教、観光仏教、事業仏教、二股仏教、遠忌仏教などになっている現状があるらしい。
備忘録的にメモしておこう。
教行信証(きょうぎょうしんしょう)の中にその教えがあるとしている。
無明の闇(後生暗い心)が破れることが大切なのだ。
摂取不捨の利益にあずかることが人生の目的と知る人は少ない。山に入って山が見えないのかもしれないが、「摂取不捨の利益」を得て人生の目的を成就した人を「念仏者」といい、その至福の世界を「無碍の一道」(歎異抄)と説かれている。との事
不自由の中に自在の自由を満喫する「無碍の一道」こそが、すべての人の求めてやまない究極の目的なのだ。


なぜ生きる
  • 明橋大二_::_伊藤健太郎
  • 1万年堂出版
  • 1575円
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書評