図書館本

脳性マヒを持ち、現在は医師として働く熊谷氏(1977-)の健常と言われる身体へのためのリハビリ経験を綴った書。

健常とは何か?
自分で思い通りに動かない筋肉があったからこそ、自分を外から見れるのだという視点。
自分で自分を監視してしまう事により、より体が思い通りに動かないという体験を通して外界との交流を続けていく。
そしてさらに官能という文脈で自己とは何か問い詰めているように思う。

幼少期から中学時代、および研修医時代がメインの内容になっている。
高校時代、大学時代(東大理1、理3)の事があまり出てこないのが少し残念である。



リハビリの夜 (シリーズケアをひらく)
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