狩猟サバイバル 服部文祥 みすず書房 2009
図書館本

筆者の著作をこれまで2冊読んでみた。そしてこれが3冊目。
やっと気がついた。
簡潔に言えば「軽い」。
これまで登山家の方や釣り師、職漁師、職猟師の方の本を読んできたが、そこには言い訳がましさが無いのだ。生きる事に対する態度とでもいうのだろうか、尊敬にも値するような生き様が文章化されていたのだ。例えばで、恐縮であるが、根深誠、高桑信一、志水哲也、白日社の聞き書きシリーズ、また古くは冠松次郎や山本素石の著作の中には言い訳がましさがないのである。

個人的には、事後承諾で廃屋を使うことがサバイバルなんでしょうかと思わざるをえない(ヒマがあれば入り込めそうな家屋を探している、と書く)。
わが故郷山梨、雨畑湖の老平集落の奥の民家を勝手に使おうと思うその事自体が(さらに火まで熾す)サバイバルなんですか?(結局地元の人に見つかり使えないという結末)


狩猟サバイバル
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