多くの方は、経済という文脈の中でしか発展とか進歩という言葉を使わないのではないでしょうか。
そんな事を最近考えています。

もちろん科学とか技術とかの文脈で進歩というテクストが使われる事がありますが、宮本常一(忘れられた日本人の著者)が日本全国を歩き回り、農村や漁村の振興を利他的に考えていた時に彼自身が持った疑問が

「発展とは何か、進歩とは何か」だったと思います。

お金だけが幸福のための手段ではない事は多くの人が知っています。

じゃあ、発展すること、進歩することが果たして人々を幸福にするのか?

発展進歩しなければいけないのは、社会の心構えじゃないのかな。
内山節さん的には民衆の思想が発展進歩すること。

未だに経済の発展が日本の進歩だと確信している人が大半なんだろうなと
思うのですよ。

パラダイムシフトという言葉はおそらく思想転換なのかな。
思想なんていうと堅苦しいけど、自分の頭の中と身体性の枠組みの
中のちょっとした切り口の転換なんだと思うんですよ。

もうすぐ池田晶子の3回忌ですね。