養老孟司さんが良く書いていると思うのだが、「東大には頭の良い人は沢山いるが、さて頭の丈夫な人がどの位いるのか」と。
自分なりに考えると、頭の丈夫さは学歴や偏差値ではない。だから、中卒も高卒も大学卒も関係ない。では何が頭を丈夫にするのだろうかと、丈夫でない頭で考えてみる。
簡単に思いつくのは、読書であろう。それも古典から現代史まで幅広く読み込み理解している人々。来年、いや半年後には忘れ去られるベストセラーと言われる様な書は問題外だろう。2007年46歳で亡くなった哲学者池田晶子は「知ることより考えること」と言い続け、考える快楽を貪った。また彼女も古典を読めて言い続けていた。
欲望の赴くままに貨幣に執着し、マネーゲームという市場経済の強固な枠組みの中で冷たい金をひたすら追い求める大学卒など溢れんばかりだ。さらにアカデミック分野が例外かというととんでもない。科学技術が発展と進歩に絶対だと安易に信じ込んでいる研究者達、研究費獲得のためだけの研究、そこにPhD(哲学博士)の重みは感じられない。自分興味だけを追求してやまないことがサイエンスだと言ってはばからない大御所研究者達。そこに頭の丈夫さは見えないのである。
最近、周りに尊敬できるような教授って少ないと感じる訳ですよね。そんなことをアフリカの片隅で考えているんです。
そうそう、4月からはまた元の職場に戻ります。と言うことは釣りにも行けますね。夏は岐阜の渓でまったりと。その前に山梨某所でまったりかな。