副題:音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話

天童さん(1960−)の「永遠の仔」のテレビドラマ化にあたり、その主題歌を坂本さん(1952−)が作った。それをきっかけに対談が行われ書籍化
はやり活字は怖い。坂本さんが今これをご自身で読まれてどう思うのだろうか?
非常に思索が甘いというか不十分というか、読んでいて「坂本龍一という天才的音楽家は他分野に対してこんなに理解が浅いのか」と思ってしまった。色々な表現手段で意見を出してきている坂本さんであるが、この本はいただけない。
一例をあげておこう「黒人とやくざはえらい、いつも光るものを身につけていて、航空券や換えたり、お金に換える」「ユナイテッド航空に乗って、着陸時にシートベルトをしなくてスチワーデスとけんかになった、しつこく言うから「シートベルトしなくて死んでも、俺の命だからお前に関係ないだろう」と喧嘩したそうだ。
天童さんは、坂本さんより若いのに落ち着いて対談していて、非常に好感が持てる。まさに永遠の仔を書いただけの事はあると思う。最近の「悼む人」でもその評価は高い。
坂本さんにとって2週間ほどのアフリカ(ケニア)はかなりインパクトが強かったようである。ただ、それを本書のタイトルに入れる程の内容は無いと言っても良い。
まあ、編集者のまとめ方が悪いのかもしれないが。


少年とアフリカ―音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話
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