政治と情念 立花隆 文春文庫  2005

単行本「田中真紀子」研究 2002 の文庫化

2009年8月 衆議院解散による選挙がまさに始まる。民主党政権が確実視されているようだ。さて本書は田中角栄の金権政治を暴いた立花さんが政治世界を田中真紀子さんに焦点を当てて描きだしている。いかに角栄と真紀子がちがうのか。
角栄の良い点、真紀子の良い点を挙げてはいるのだが、やはり明らかに強調しているのは政治の世界には向かない?田中真紀子である。
角栄を取り巻く金権政治、人間模様、派閥抗争、官僚掌握術、そして女性関係等々。
角栄は金に苦労した、だからその有難みも汚さも知り尽くしていた、だが田中真紀子はその苦労を全くしらない。多くの優秀な秘書の首を切り、また去っていった。
政治とは綺麗ごとではないのは分かるが、あまりに情念の渦が大きいのだと感じた。
さて、これからの政治はどうなるのか?官僚に頼らない政治が可能なのか?
本書をまた10年後に読み返せば日本の政治の渦がどのように巻いたのかが分かるかもしれない。


政治と情念 権力・カネ・女 (文春文庫)
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