骨から始まり子宮で閉じる。
その間には、指、歯、顔、乳房、唇、毛、目、贅肉、臀、背中、声、皮膚、鼻、爪、舌、臍がある。
小池真理子さんの感性がまさにドライに、時にウエットに書き綴られる。
そしてエロティックでもあり中性的でもある。

ふと読み終えて思ったのは、そこに、常に小池さんの本の中で扱われる性愛の根本部分である男性自身がタイトルとして存在していない事である。
いったいどうしてなのだろうかと、また小池作品を読み続けなければならない。


肉体のファンタジア
肉体のファンタジア
クチコミを見る