内山節『怯えの時代』|立ち読み|新潮社
すでに購入済なのであるが、時間が取れずに読んでいない。いや、ゆっくり読みたいのでキープしていると言うべきか。
20年前、内山さんは、現在にいたる「不安な大衆」の時代を指摘し、まさに現実のものとなってしまった。不安の大衆の次にくるのが「怯え」であろう。給付金という自らが払った税金に一喜一憂する大衆が果たして自助努力であるとか、共同体であるとかの意味を咀嚼出来ているのだろうか。
給付金一号という西目屋村(ここもダムの村なのであるが)の老人を多くのTVクルーが砂糖に群がる蟻の様に蠢いた映像をみて、この国の行く末を不安という文字が表しているようである。

そして、NHKは白州次郎のドラマを放映していた。
我々はカリスマを求めているのだろうか?
牧山桂子(次郎の娘)の本を読めば、次郎が普通のオヤジだったことは明らかなのに。




怯えの時代 (新潮選書)
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