1963年生まれの著者は1986-1988年にかけて青年海外協力隊でガーナに渡航されている。それからガーナとの深い係わりを持ち続けてきたことが本書で詳細に述べられている。
本書の素晴らしいのは、歴史と文化、民俗が実にバランス良く、さらに分かりやすく綴られていることだろう。
とかく個人的な感情が吐露されやすいこの手の書籍であるが、冷静にかつ愛情を持って書かれているように思う。
観光にしてもビジネスにしてもガーナに訪れる前に本書を読んでいれば確実にガーナの良さを倍増、いや3倍増にして感じさせてくれるであろう。

ガーナ―混乱と希望の国 (アジアを見る眼)