図書館本

読んでいて寒気がしてきます。
明らかに破滅に向かっているだろう日本の労働環境があります。
相対貧困率はアメリカ1位、日本がほぼ同率で2位。
経済格差が生む貧困、働きたくても働けなくするシステム。正規社員での名ばかり管理職、そして過労死を生む日本的労働環境。
派遣という名の奴隷労働的システムと自己責任という洗脳。
ワーキングプア、ネットカフェ難民などと言う言葉では言い表せないほどの悲惨な状況が確実に蔓延し社会に浸透している。
遊んで暮らしたいとは思っていない若者が仕事に就けない、そして経済の単なる交換可能は部品としてアルバイトや派遣社員となっている現状が、間違いなく貧困国家アメリカを目指した日本の真実の姿であろう。
そして、戦争という仕事を欲望する若者がアメリカで増えた様に、日本もその道をナショナリズムと言う言葉で片付けられていくのだろうか。




信号機の壊れた「格差社会」 (岩波ブックレット NO. 722)