図書館本

おいらのために書かれた本だろうと思い手にする。
ちなみに下流とは単に所得が低いだけでなく、意欲が低い、さらには面倒くさがりであると三浦さんは定義しているようである。
多くの下流肥満の例が提示されていて、またアンケート調査による証拠固めが行なわれている。
若干データ統計に恣意的な感じを抱くが確固たる証拠もある訳でもないのでここでは触れない。
ファストフード文化(低価格高カロリー)や個食あるいは孤食とを言われるような食事事情、片手で済んでしまう食事方法など、明らかに日本も下流肥満化現象が始まっているのだろう。
結局のところ脳化社会のもたらす都市化はこの流れを止める事は出来ないのだろう。頭では痩せないと考える、そしてジムに通うあるいは排気ガスの中をジョギングする。仕事と体型はリンクしていない時代なのだろう。
身体性無きIT社会が実は肥満国家を作っているのかもしれない。
そんな事を実はアメリカの2005年ハリケーン「カトリーナ」の後のニューオリンズの惨状をTVで映し出した時に思ったのである。はじめはアフリカのスラムでの自然災害と思ったが痩せている人より肥満の人の方が多かったので何か違和感があったのである。まさに本書のタイトルの光景がアメリカにあったのだ。

下流は太る!こんな暮らしがデブの素