大西さんが1998年に出された「僕の村の宝物―ダムに沈む徳山村 山村生活記」にその後の徳山村での出来事を追記している。
ご存知に様に既に徳山村は湖になってしまった。そしてその歴史は神山監督の「ふるさと」大西監督の「水になった村」で映像としても記録されている。あまりにも切ないそして考えさせる歴史である。
そしてこの本にも爺婆達の凄く良い表情と凄く切なく悲しい姿がモノクロで埋め込まれている。
大西さんの写真は「山里にダムがくる」で初めて見て、多くのムラになんて良い爺婆の顔があるんだろうと思っていた。その後、増山たづ子さんの写真集なども見せていただいたが、徳山村の爺婆の表情もまた素晴らしい。心が顔に表れるのだ。

ムラを壊していく我々は一体それ以上のモノを得られるというだろうか。

水になった村の映画は現在各地で自主上映を含めて見る事が出来ます。
是非本書と併せてご覧になってみてください。

4月には山梨の某所でもおそらく見ていただけると思います。

水になった村―ダムに沈む村に生き続けたジジババたちの物語
山里にダムがくる
おばあちゃんは木になった (シリーズ・自然いのちひと)