図書館本

内田さんの大学内でのゼミを通しての中国の分析。
ご自身が書かれているように素人達の目に見える、あるいは文学、歴史から読み取る中国論。
私の様な歴史や外交の素人から読むと非常に説得力があり、13億ととも15億とも言われる中国人民をまとめ上げている統治能力の一端が内田氏の説明で理解できるように思う。
そして、もし中国崩壊と言うプロセスがあるのであれば、それは農村の崩壊であると。そして何気に、廃県置藩が日本の未来を築くと示唆する。すなわちローカルな思想である。中央集権での疲弊を考えれば、過去に270もの藩があって、ある種自給自足的な政治が行なわれていて、さらに、そこから日本を担うような人材が輩出されてきた事実があるから。
また昨今の中国における反日運動の背景やその考察もテレビで出てきて一刀両断にする評論家とは違う意味で興味深く説得力がある。(ご自分がテレビに出ない理由は、詳しくしゃべらせてくれないかららしい)
さらに、台湾問題、領土問題、中国での愛国心と言う概念などを、ある意味、日本人という立ち位置から少し離れて論じていて面白い。
いずれにしても、やはり歴史は勉強せねばいけないのだと痛感しました。
もちろん国が書いた歴史とローカルな歴史の両方を。

街場の中国論