図書館本

久々に根深さんの本を読んだ。白神関連の本はほぼ全て読んでいると思う。
またヒマラヤ登山関連の本も何冊か過去に読ませてもらった。
新聞報道等でヒマラヤで雪男探しなどをしているとの情報もあったが、ネパールの奥地で橋を作っていたとは全く知らなかった。
篤志家の方からの浄財を得て、住民のために橋を掛けようと計画する。
しかしネパールの行政制度に翻弄され(当時の国政の不安定さもある)現地への無償での入域許可証がなかなかでない。さらに原因不明の鼻血などで体調も変調をきたす。その後、現地日本大使館からの「草の根無償資金」の援助等もあり、不備もあるものの橋は完成する。そして、根深さんの渡航許可もやっと出る。ヒマラヤ登山等で現地との交流も密な根深さんですら苦労した現実を読むと、青秋林道問題で開発中止に追い込んだ根深さんでしか、この橋作りは出来なかったのだろうと確信する。そして多くの根深ファン日本人の援助もあったのだろう。(後書きに木村英造さんの名前も見える。以前淡水魚保護協会のネパールでの活動を確か根深さんは手伝っている)

また、現地のシェルパや地方の人々が次第に市場経済の波に飲まれ貨幣依存になりギスギスした人間関係となったり、ソーラー電源で夜も明るくなり、本来あった風習や文化が無くなっていくことを寂しそうに記載している。牧歌的な桃源郷を期待するいわゆる先進国の民の我がままなのは承知するが、やはり自分も寂しく感じる。

ヒマラヤにかける橋