本が好きプロジェクトからの献本 

副題:―未来を変える24のメッセージ

まさにアメリカの著名人が母校等の卒業式で述べた祝辞。
Web 2.0のティム・オライリー 、ビルゲイツ、JFK等等。
非常に印象的だったのは、コリン パウエル氏だ。陸軍大将、国務長官と黒人として最高のポジションに上り詰めた氏であるが、そのスピーチの中にはやはり人種差別の問題が大半を占めていた。
アメリカの内在する多くの問題のほんの一部なのであろうが、国務長官まで勤めた人間が卒業式のスピーチで黒人問題を取り上げざるを得ない現実がある。
他の多くのスピーチで感じるのは、アメリカは自由である、可能性の国である、アメリカは世界のために働いている、富を得るためにひたすら前向きに生きろと言うメッセージのようだ。

読んでみて、アメリカ人の多様性は感じるが、やはりその生き方を尊敬は出来ない自分がいる。
南北戦争に言及するスピーカーも居たが、それでは、ネイティブアメリカンが作ってきた国土に対して、あるいは歴史に対してどうして言及しないのであろうか。それは彼らの祖先ではないからなのか?略奪した歴史を忘れたいからなのだろうか。

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