図書館本

かなり有名な本である。最近茂木さんとの共著も話題となっています(当然まだ図書館にないので読んでいませんが)。

はっきり言って面白いのですが、何か物足りないのです。
インターネットと言うある種若者達が爺さん達には想像出来ない世界を作り出し世界の構造変革を導き出す可能性はよく分かる。まさにエスタブリッシュメントが危機感を持つ可能性である。
しかしである、果たしてこれからの社会がITと言う技術あるいはある種の思想(グーグルの戦略)によりバラ色になるのか?筆者の現状分析や考察はなるほどと思うのであるが、そこには生活臭が無いのである。すなわち脳化社会しか見えないのである。全てがITで片付くとは筆者も思ってはいないのだろうが、ITが人間が使う道具以上になってしまう恐怖を感じてします。
10年後に本書を読み直す事で何らかの答えは得られるのかもしれない。

商品の説明(アマゾンより)
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
誰もがパソコンを自由に使えるようになり、ブログなど情報発信を容易にする手段が普及、Googleの検索エンジンなど情報を取捨選択する方法が広まったことで、Webの世界が変わりつつある。いわゆる「Web2.0」だ。

著者は、ネットの「あちら側」と「こちら側」というユニークな視点で、Webの進化がもたらす影響を解説する。あちら側とはGoogle、Amazonなどがネット上でサービスを展開する世界。こちら側とは、企業内で閉じた情報システムなどのローカル環境を指す。

「あちら側」では、Googleなどの圧倒的な資金力と知の集積により、高品質なサービスが無料で提供されるようになった。一方の「こちら側」は、依然として高いコストを投じて、閉じたシステムを開発し続けている。著者は今後10年間で、システムや情報をこちら側に持つ時代から、あちら側のサービス、情報を利用する時代へシフトすると予想する。

実際、Googleのサービスを利用して、従来なら開発に数億円かかったシステムを、数十万円で作った企業も出てきた。この流れは企業のIT環境に大きなインパクトを与えるものだ。ITにかかわる人なら必読の一冊と言える。


(日経コンピュータ 2006/03/20 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる