asahi.com:旅館が別の旅館を提訴 - マイタウン山梨
由緒正しき温泉なんですから、地域の発展のためになんとかならないものでしょうかね。まさに自然の恵みで生かされている人間じゃないですか。


ちなみに読売の記事では。
早川の旅館 別の温泉に停止提訴「掘削で湯量と温度低下」

 早川町・西山温泉で、旅館「元湯蓬莱(もとゆほうらい)館」を経営する男性(72)が、近くの旅館「慶雲館」に対し、新たに掘削した温泉を止めるよう求める民事訴訟を甲府地裁に起こした。元湯蓬莱館側は「慶雲館の掘削で温泉の湯量と温度が低下した」と主張している。

 訴状などによると、元湯蓬莱館は2005年3月現在で、40・7度、毎分33・3リットルの温泉が出ていたが、慶雲館が温泉を掘削した同年9月以降、湯量と温度が低下。同年11月末には、33度、毎分約17リットルとなり、開業以来初めてボイラーでの加熱を余儀なくされた。湯量が減ったことで客足も遠のいた。

 慶雲館が掘削した温泉は、51度、毎分約1630リットルで、元湯蓬莱館側の源泉との距離は約365メートル。専門家に調査を依頼した結果、「大きな自噴があると、近辺の自噴の圧力を低下させる可能性が高い」と結論付け、「被告の掘削が原告の温泉の湯量低下を引き起こし、営業の基盤に深刻な打撃を与えた」と主張している。

 同町振興課によると、この地域にある旅館は現在2館で、約50メートルほど離れた場所に位置している。

 慶雲館が掘削した温泉は、日本最大級の湯量を誇り、ギネスブックにも申請済み。慶雲館側は「掘削は県の許可を得て行っており、訴えを起こされるのは心外。掘削で湯量が減るとも考えられない」として、争う構えを見せている。
(2007年3月27日 読売新聞)