昨日、大手町でシンポジウムがあったので聞きに言った。

まさにそうそうたるメンバーによるプレゼンで非常に勉強になった。
またかなりの数のメーカーの方も来ていたようだ。

基本的にワクチンと言うのはペイ出来ない経済活動であると思う。アメリカなども実は補助金(呼び方は知らないが)と言う形で民間にかなりの金が流れているし、臨床試験をたとえばアフリカで行なう時にFHIというNGOを使ったりするが、実はUSAIDと言う政府開発援助団体(税金)から殆ど資金が出ていたりする訳です。
美しい国で開発した痘瘡ワクチンが民間に委譲され、それがアメリカの民間会社(実は政府の金が出ている)でバイオテロ阻止のために研究されるのですが、そのコンテクストでライセンス料が莫大な額になっている、と言うような事実もあったりする。

何が言いたいかと言えば、ワクチン等の直接国民への安全を提供するものは極力国が資金提供しなければいけないと思う訳です。国民の安全と財産を守るのが国家であるのならば。

シンポジウムの中で一部の人間が、国民を教育する必要がある的な発言があり、それに反発する意見が無かったのが残念である。(おいらは発言出来るほどの人間ではないので)。これはワクチンには残念ながら副作用がある頻度で出る事を国民も知るべきだとの背景で言っているのですが、実は研究者の説明責任が今までいい加減だったという背景もあるのです。その点を研究者は認識しなければいけないのですが。。。
本日の研究の全ては税金で行なわれたのですから。

どうも、研究者と言う人種は庶民より上に居ると勘違いしている人が多い集団のようであります。