図書館本

いのちの日記、生きて死ぬ知恵、と読んでこの本まで来た。
柳澤さん自身も書かれているように前著2作で執筆を終える予定だったのだろう。かなりお体も悪いようである。そんな方の本の悪口を書くのは偲びがたいが、やはり正直に書いておきたい。
生物学者としての死を教科書的内容から説明しようと試みている部分と彼女自身の闘病生活を通しての死生観とが混在しているように思えてならない。生きて死ぬ知恵での般若心経のまさに現代語訳と言うか科学者としての解釈の素晴らしさを感じていたが、この本はある種、いのちの日記の様に身の回りの不条理や理不尽さを元に筆が進んでいる部分があるように思う。
人間なのだから完全ではない、しかし素晴らしい家族や親族がいらっしゃる。もっともっと大きな柳澤さんを望んでしまうのは凡人の性だとは分かっているが、、、、
お元気な姿をもう一度見せていただきたい。そして更なるメッセージを御願いします。
永遠のなかに生きる