名古屋の学会のシンポジウムで某分野の大家の先生がこれまでの業績を話された。大阪大学を退官され今も大きな研究所の理事長である。少なからず尊敬していた。
最後に天牛堂書店 店主の詩をパワーポイントで示し、今の心境を吐露された。これで終われば、ますます尊敬であったのだが。。。
最後の最後で何を言ったかといえば「でも評価やファンディング(予算執行)もあるので疎かにしてはいけない」と言うような話をされた。
いきなり崖から落とされた気分である。ジョークにしても酷過ぎますね。
文化勲章にも近い人だと思うのですが。。。

以下その詩

ぼけたらあかん 長生きしなはれ

(天牛新一郎さんの言葉より)

1、 年をとったら出しゃばらず
憎まれ口に、泣きごとに
人のかげ口、愚痴言わず
他人のことは誉めなはれ
聞かれりゃ教えてあげてでも
知ってることでも知らんふり
いつでもアホでいるこっちゃ
いつでもアホでいるこっちゃ

2、 勝ったらあかん負けなはれ
いずれお世話になる身なら
若いもんに花持たせ
一歩下がって譲るのが
円満にいくコツですわ
いつも感謝を忘れずに
どんなときでも、へエおおきに
どんなときでも、へエおおきに

3、 お金の欲を捨てなはれ
なんぼゼニカネあってでも
死んだら持って行けまへん
あの人はええ人やった
そないに人から言われるよう
生きているうちにバラまいて
山ほど徳を積みなはれ
山ほど徳を積みなはれ

4. そやけどそれは表向き
ほんまはゼニを離さずに
死ぬまでしっかり持ってなはれ
人にケチやと言われても
お金があるから大事にし
みんなベンチャラ言うてくれる
内緒やけれどほんまだっせ
内緒やけれどほんまだっせ

5、 昔のことはみな忘れ
自慢話はしなはんな
わしらの時代はもう過ぎた
なんぼ頑張り力んでも
体がいうこと聞きまへん
あんたはえらい、わしゃあかん
そんな気持ちでおりなはれ
そんな気持ちでおりなはれ

6、 我が子に我が孫に世間さま
どなたからでも慕われる
ええ年寄りになりなはれ
ボケたらあかん、そのために
頭の洗濯生きがいに
何か一つの趣味を持って
せいぜい長生きしなはれや
せいぜい長生きしなはれや