見通しなんか無かったのではと勘ぐられてもしょうがない。
建設にゴーサインを出した連中の責任をしっかり追及してもらいた。
アイヌの皆さんの神聖な土地でもあった。
今年の夏に通り過ぎただけだが、何でこんな所にこんなもの?と言う印象だけが残った。


以下記事

二風谷ダム:国に53億円で売却 当初見積もり、125億円下回る /北海道

 道が保有する沙流川水系・二風谷(にぶたに)ダム(日高管内平取町)の使用権について、道は国に53億円で売却することで合意した。利水目的で完成したダム使用権を国が治水目的で買い取るのは全国初。しかし、売却額は道の当初見積もりより125億円下回り、高橋はるみ知事は10日の記者会見で「工業用水の需要の見通しの甘さがあったということを率直に認め、反省する」と述べた。
 二風谷ダムは国直轄の多目的ダムで、97年に完成した。道は、苫小牧東部地区に工業用水を供給する利水目的で、総工費約700億円のうち約200億円を負担。しかし、企業誘致は進まず、道は01年に工業用水事業からの撤退を決め、負担額のうち減価償却分を引いた178億円を国に求めた。
 この時点の道の負債は353億円で、道は178億円の返還を見込み、残る負債を一般会計で負担するなどして10年間で整理する経営健全化計画を立てた。しかし、完成済みダムからの撤退には国の還付制度が適用されず、交渉は難航。03年の台風で同水系が増水したため、国は最終的に「治水」目的での買い取りに応じたが、購入価格は道の当初見込みの3分の1以下となった。購入額は「川幅の拡張」など他の治水事業を実施した場合の費用を試算し決めたという。
 高橋知事は、売却に同意した理由として▽ダムなど未稼働資産を整理する際の国の財政支援が今年度末で終了する▽使用権を保有している限り毎年約2億円の維持管理負担が生じる――などを挙げた。
 道の負債は現時点で363億円。このうち国庫補助金の返納が一部免除されたことなどから、道が一般会計で負担すべき額は169億円(02年の「経営健全化計画」比28億円増)となる。

11月11日朝刊
(毎日新聞)