図書館での予約が未だ来ないと泣いていたら、釣り友達が哀れんで貸してくれました。
タイトルからして、難解な本だと思っていたらイージーリイディングでした。内容的には
論理よりも情緒と形、英語よりも日本国語、民主主義・平等よりも武士道精神が大切であると強調してします。考え方は非常に養老先生と似ていると思うのは私だけでしょうか?最近よく読む本の作者である、養老先生、茂木さんも非常な読書家であり自分の専門分野の他に宗教や芸術、また歴史に非常に精通していると思います。この本の作者である藤原さんもおそらく物凄い読書量だと想像します。そして本を読めと訴えています。
国際人の養成には、英語教育よりも教養の重要性を指摘します。すなわち偏差値で表される点数よりも、自国の文化や情緒に精通している事が真に重要だと。だからマネーゲームや投資、投機に非常に懐疑的です。さらに真のエリート不在を嘆きます。これは養老先生と同じです。また研究者も文化人でなければいけないと訴えます。
愛国心より祖国愛、4つの愛、家族愛、郷土愛、祖国愛そして人類愛であると。
武士道の内容は、卑怯であるな、弱いものいじめをするな、が基本であると、そして武士は貧しくても気品があったと。これはヨーロッパの騎士道と同じように思います。

品格のある国家の指標として
1. 独立不羈(どくりつふき)
2. 高い道徳
3. 美しい田園
4. 天才の輩出

そして品格のある日本を再興して世界を救う日本になろうと締めくくります。

二つだけ異を唱えます。一つはマスコミが第一権力であると書かれています、これは民意を代表するかのように書かれていますが、違うのではないかと思います。「大日本帝国の民主主義」でも確かマスコミが権力になどなりえないと指摘していたと思います。もう一つはカーストの上流階級からの天才の話があり、いかにもカースト制度が天才を生む環境となっているように書かれておりますが、個人としてはカースト制度はまさに人種差別の典型だと思っていて、そんな中から数学の天才が出てもインドの幸福には繋がっていかないと感じました。
国家の品格