以前サケが森を育てると言う話があった。海を下り大きくなって戻って来たサケは母なる川で産卵し死んで行く、また熊に食べられもする。

中国から、言われるのは目に見えている。「これまで散々この世の春を楽しんだ日本に、環境環境と騒ぐなと」

こんな記事
<エチゼンクラゲ>大量発生、中国の三峡ダム開発も一因?

 エチゼンクラゲの大量発生は、総貯水量393億立方メートルという世界最大の水力発電ダム、中国の三峡ダム開発も一因ではないか――。国立環境研究所などの研究チームはこんな仮説を立て、今年度から3年計画で因果関係を検証する。5月に本体が完成した三峡ダム開発をめぐっては、環境破壊や生態系への影響が懸念されているが、エチゼンクラゲとの関連を調べる研究は初めて。【江口一】
 成長すると直径1メートルを超え、重さ150〜200キロにもなるエチゼンクラゲは02年以降、日本沿岸で大量発生し、漁業被害が深刻化している。
 ◇東シナ海にも環境変化…国立環境研など仮説検証へ
 東シナ海の中国・長江河口域が発生源の一つとされるが、長江河口には上海市が位置し、また長江中流域では94年から三峡ダムの建設が始まった。
 国環研の原島省(あきら)・海洋環境研究室長らは、東シナ海で、植物プランクトン、ケイ藻の増殖に必要な「ケイ素」が極端に少なくなっている可能性があると推測する。
 自然の岩石から溶け出るケイ素はケイ藻を増やし、それを動物プランクトンが食べ、さらにそれを魚が食べるため「海の食物連鎖」の基になる。しかしケイ素が少なくなり、人間活動で排出される窒素やリンが多くなると、悪玉プランクトンの渦鞭毛(うずべんもう)藻類などが増え過ぎ、クラゲや赤潮が大発生するという。
 研究チームは、(1)経済活動で長江から東シナ海に排出される窒素やリンが増え過ぎた(2)加えて三峡ダム開発でケイ素がダム底に沈んでしまい、海への供給量が減った――と仮説を立てた。今後、日中両国の海洋観測データの解析やクラゲの食性実験などで因果関係を検証する。
 研究チームによると、ドナウ川でも1970年代の大規模ダム開発後に、河口の黒海で赤潮やクラゲの発生が増加し、原因として同様の「ケイ素欠損仮説」が有力視されている。
 原島さんは「人間活動の影響が大量発生の原因かどうか、その一端を明らかにしたい」と話している。