今読んでいる本にも水利権の問題が述べられているのだが、川辺川ダムは本当に必要なのか?3000億を掛けて失われる自然の価値はいったいいくらなのか?出来れば今年は久しぶりに五木村に行ってみたいと思う。

以下記事
熊本・川辺川ダムから利水事業撤退の方針固める 農水省
2006年05月30日21時00分

 国土交通省の川辺川ダム計画(熊本県)で、ダム建設の目的の一つになっている利水事業を受け持つ農林水産省は、ダムを水源とする構想を撤回し、チッソ(本社・東京)が流域に持つ発電所の水を農業用水に使う新たな利水案を固めた。31日、熊本県や地元自治体に正式に提示する。国交省のダム計画は本体着工を目前に、利水事業見直しのために足踏みを続けてきた。利水がダム建設の目的から外れることで、本体着工に向けた手続きを進められる状況になる。

 熊本県は農水省から新案の提示を受けた後、関係者との協議を再開し、来年度の利水事業開始を目指す。

 新案では、ダム予定地にあるチッソの発電施設を活用。取水口(五木村)からチッソの川辺川第2発電所(相良村)にかけて流している毎秒約17トンの水のうち、最大で約2.8トンを農業用水用に譲り受ける。取水口はダム水没予定地にあり、完成後はダムからの取水ができる。

 すでに農水省はチッソに協力を打診。国交省も交え、水利権譲渡についての協議を進めるという。チッソは「可能かどうかを検討し、国交省などを交えて具体的に協議したい」と話している。

 農水省はこれまでダム推進、反対両派に配慮し、ダムを水源とする「ダム案」とダムによらない「堰(せき)案」を示していたが、両派の対立で一本化の協議は3月から中断していた。

 新案は結果として、ダムの賛否両派に配慮した形だ。今後、推進、反対両派が一堂に会する事前協議で、新利水計画作りの話し合いが進むことになる。ダム推進派の中には「早く水が来ればよい」と歓迎する声がある一方、反対派には「ダムがなくなるわけではない」と慎重な声もあり、この案でまとまるかどうかは不透明だ。

 川辺川ダムは66年に旧建設省が計画を公表した。九州最大規模のアーチ式ダム。現計画では主に本体工事を残すのみとなっているが、住民らの反対で本体着工が出来ない状態が続いている。総事業費は2650億円だが、3300億円に膨らむ試算もある。