18fcdf4a.jpg飛鳥新社 1365円

前作に次ぐ大蔵省(現財務省)の内部事情告発本。
今回はノンキャリとキャリアの確執を匿名で2名づつ登場させていて面白い。
ちょうど、ノーパンしゃぶしゃぶ事件の後で接待による逮捕が有った後に
なるのかな。
接待は日本経済の潤滑油と言ってハバカラナイのはキャリアー組。
ノンキャリと言う単語は専門職とするべきだと言う2種合格組。
東大の法科を出てI種の合格順位が生涯ついて回るキャリア。
複雑そうなお仕事に見えて実は非常に単純な人間達が巣くっているようです。
当然国家天下を考えて予算を組むようですが、主計以外は人にあらずは
昔から言われていて、プライドの塊はそれはそれなりに良いと思うけど
もうちょっと、人間が出来ている人ばかりだと思っていたのが大きな誤解でした。
もちろん、この当時から歳出削減には公務員や特殊法人問題を挙げています。
道路公団の問題も書かれています。
国税を持っているので財務調査権を行使できるというとてつもなく威圧感のある
財務省の問題もわかりました。商売している人は怖いよね、脱税を調べられて
しまうのだから。
今回の選挙で主計の片山さつきさんが議員になりましたが、単なる財務省の権益
保護に動かなければ良いと思うのは私だけでしょうか。

いずれにせよ、採用試験だけで到達できる職種のポジションを決めるというのは
民主主義でも資本主義でもないように思う。