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おそらく脳科学者の茂木さんは天才だと思うのだけれど、年齢は43歳かな。
それで養老先生との対談です。ある種、天才同士の対談。

非常に研究者には面白いのではないでしょうか?
科学とはなんぞや?と言う議論をする学会は確かに無いよな。
学会イコール業界と言い切る。だから孤立してしまう人が出てくる。
それは共通了解が出来上がっている大人だから。子供の柔軟は発想が無くなってしまうんでしょうね。

スルメを見てイカがわかるか、と言うのは養老先生が東大在職中に周りから言われたようです。
養老先生は解剖学者ですから、死体を相手にする事が多い。死んだものを見て
生きている人間が分かるか?と言う非難なんでしょうね。
でも本当に生きているモノを科学者が見ているか?見ているとしてもそれはある条件化でのと言う仮定がつねにあるわけですよね。
大体学問に優劣があるわけないのですから、職業に貴賎なし、のように。

原理主義と都会は似ているという、極力意識の外のものを排除し自然をも
排除する。環境原理主義者は自然をそのままに残す事を主張するが、日本では里山の手入れと言う素晴らしい文化風習がある。
これを生かせる環境保護が重要だと指摘する。
これは白神での入山規制の問題が起こった時に根深誠さんが、森と人との係り合いと言う
主張と全く同じだと思う。

自然とは意識が作らなかった物、と養老先生は定義している。

アメリカの暴力性を小説や映画から指摘、イギリスは拳銃でなくて毒殺が
小説に多い。そんな国を文明という言葉で表したくないと。

やはり、手入れと言う考え方や脳化しない社会が重要だと言うことでしょうか。
英語が非常に上手い養老先生が、科学論文が殆ど英語で書かれている事をオカシイと言う。
論文至上主義を憂いてもいる。

茂木さんのブログ
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/