現在はフライフィッシングの釣り人として活躍する碓井さんの
子供地代からの釣りにまつわる短編集。
1992年よりフライの雑誌に掲載された短編と書き下ろしで
構成されています。
子供時代、相模川でフナやハヤを釣って食べた事、丹沢での
想いで。情景描写の中に綺麗な川があると共にこれからの川の
危機的状況が見えるようです。
碓井さんは現在、丹沢水系の自然保護等に積極的に参加活動
されているようです。地元の方が地元の川を守っていく活動
がないと、いかに綺麗な素晴らしい川も死んで行ってしまう
のです。その地元の方々をサポートしていく釣り人がいると
さらに渓は昔の姿に早く戻って行くのでしょう。
釣れなくなったから、他の川へ行こうと考える釣り人が
釣れなくなった原因を考えるようになると、きっと劇的に
日本の川環境は変わるように思えます。
碓井さんの今後の活躍に期待するとともに、おいらも
山梨の川の復活にお手伝いできればと思っています。
丹沢物語―ビッグセッジ 魚止め その他の短篇