ダラスの男さん、が教えてくれた奥田さんの作品を読んでみる。
ダラスの男さんは、確かサウスバウンドを読みたいと書いていたが
図書館では予約の嵐で、当分借りれそうにない。
そんな訳で直ぐに借りる事が出来た2冊を読んでみた。
「最悪」の方は結構バイオレンス系で大藪や西村が好きな人には
良いと思う。そういう自分も以前は大藪、西村はかなり読み耽った。
でも、最近はどうも暴力モノに精神がついていかない。。。。
内容的には非常に日常的な出来事が最終的にとんでもない犯罪
に繋がって行くという面白さがあり、それも突飛的でないのが凄い。
犯罪心理学者のような視点なのだろうか。

もう一点
「イン・ザ・プール」であるが、これは最悪とはまったく異なり
精神科医とその患者達の出来事を喜怒哀楽の中に散りばめている感じ。
この精神科医、伊良部一郎のキャラが小説を面白くしているので
あろうが、現代に病む種々の人々の悩みをうまく表現していると
思う。ちなみに伊良部先生は色白デブで、てんびん座のB型だそうだ。
おいおい、俺と同じかよ。。。(除く医師)

続編となる空中ブランコで直木賞をとっている。
最悪
イン・ザ・プール