釣り仲間が貸してくれた一冊。自分では買えない値段(2600円)である。
内容的に平成14年の講演会を基に編集されたとある。
一読の価値のある本だと思う。

いかに河川や湖が好き放題にされているかも驚く。
佐々木一男氏は何冊かの釣りエッセイーを書いており有名な方だと思うが
この本の中での主張は認めがたい。また現在においての自主放流は遺伝子
の多様性を考えればより慎重に行うべきであろう。(当然漁協の放流も
同じだと思うが)
もっとも重要な指摘は最後の章での丸山隆先生(東京海洋大)の内容だと
思う。自然が誰のものなのかをしっかり考えて一部のヒトだけの利益に
ならないように釣り人は考えなければいけないと感じた。


遊漁現状ーケーススタディー 中禅寺湖
遊漁のための種苗供給における実情と課題
遊漁者による魚類の自主放流の実情ー佐々木一男
釣具業界の実情と課題
手賀沼漁業協同組合の遊漁について
遊漁と環境 ケーススタディー 霞ヶ浦
水産資源の持続的管理 ケーススタディー 芦ノ湖
内水面における遊漁の諸問題ー丸山隆

遊漁問題を問う