米国主導のHIV/AIDSワクチン開発
アメリカのNIH (National Institute of Health)は 1998−2004年で2000億円以上をHIVワクチン開発につぎ込み、世界一の個人資産家といわれるマイクロソフトのビルゲイツが管理するBill and Melinda Gates Foundation (http://www.gatesfoundation.org/default.htm)は1994-2005年にHIVワクチン開発や他の感染症および健康事業に4000億円以上を支出しています。ちなみに、日本のHIV/AIDS対策事業費は平成15年度総額112億円のうち研究開発の推進に46億円となっています。(http://api-net.jfap.or.jp/mhw/yosan/yosan.htm)
他の組織としてはグローバルファンド(http://www.theglobalfund.org/en/)や国連エイズ計画(http://www.unaids.org/en/default.asp) が積極的にHIV/AIDS対策を推し進めています。

明日からのG8でも議題に上がるのですが、何で日本国内の研究者には予算が
回ってこないのだろう?(おいらじゃなくて、非常に優秀な研究者達にだよ)
そんな流れの中で、昨年の先進国首脳会議(G-8)において G-8 ACTION TO ENDORSE AND ESTABLISH A GLOBAL HIV VACCINE ENTERPRISE(2004 シーアイランド会議 USA)が宣言されました。これは世界HIVワクチン事業を承認し設立するG8の行動として下記のStrategic plan の策定を2005年のサミットまでに行うというものです。
1.世界的なHIVワクチン開発センターの展開
2.ワクチン製造力の向上
3.臨床前および臨床試験における研究評価の標準化
4.規格統合された国際臨床試験制度の拡大
5.関係当局間交流の最適化
6.途上国研究者の研究への関与増大を奨励