おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2013年06月

この国はどこで間違えたのか 佐高信 寺島実郎 光文社知恵の森文庫 2013

図書館本
初出の新しい世界観を求めて(毎日新聞社2010)に新たに書き下ろしと週刊現代の記事を追加

寺島さんと佐高さんという組み合わせが良い。
佐高さんと西部さんとか、最近だと佐高さんと田原さんの手打ち的対談本とか。

佐高さんは以前より思想哲学の無い経営者や政治家が大嫌いだし、寺島さんは国際情勢の中で企業人として戦ってきた人脈と情報網をもつ経歴がる。
佐高さんが嫌う「社畜」に含まれそうであるが、実は寺島さんが他著でも書かれているが石橋湛山(佐高さんも非常に評価する)に繋がる文脈の中に居る辺が面白い。(クラーク博士、大島甲府中学校長、石橋湛山、水上達三(寺島さんの大上司))

さて備忘録的メモ
全国の大学に土木工学科を作ったけれど公共投資を切り落としたいま土木事業がない。(だから強靭化などという京大土木工学の先生が出てくるのだろう)
日本企業の内向きさ:批判されると当面の嵐が過ぎ去るまで頭を低くしておいて、嵐がさると元通り(東電、大手目メディアの罪) 高木仁三郎さんに3億出すからエネルギー政策研究会を主宰しませんかと持ちかけた。現在だったら100億位に相当するそう。
労働人口の34%が年収200万以下という現状 勤労者家計可処分所得 2000年と比べると月に6万11千減
吉田茂外交と鳩山一郎外交(孫崎さんと同じ論調、吉田の対米従属)
アメリカから警戒された政治家、石橋湛山、田中角栄、村山富一 (孫崎さん的にはさらに橋本さんや、小沢一郎さん、岸、その他が入ってきますが)
石橋湛山のバランス感覚 反中国でも親中国でもなく、反米でも親米でもない。
寺島:運動に対して(学生運動)どの様に向き合っていたか、関わっていたのかによって、私の世代の人間であればその後の人生はすべて読めると言い切れます。卑怯だったやつは一生卑怯、逃げていた奴は一生逃げている。
クリントイーストウッド監督の「インビクタス」(ネルソンマンデラの話らしい)が非常に良い。
魯迅と藤野先生 中国との関係性 
イギリスの植民地がコモンウエルズ、では日本の植民地は今?
石原莞爾、保田興重郎が永久平和主義者になったことの意味
主語のない原爆死没者慰霊碑の言葉「過ちを繰返しませぬから」 加害者としての責任を忘れる。
伊丹万作「戦争責任者の問題」だまされることの悪。
小さな正義に埋没する現在
魯迅の奴顔(体制の奴隷)
1993年在独米軍基地見直し(基地の縮小と地位協定の改定) 日本は??

あとがき 寺島氏
我々は「歴史の進歩とは何か」という問いに向き合い、正気を取り戻さねばならない。歴史の進歩と不条理の制度的解決への努力である。つまり、本人が責任を問われる必要の無い苦痛で苦しむことからの解放である。であるならば、「近隣の国にはなめられたくない」というレベルの、次元の低いナショナリズムや「国権主義、全体主義」的な誘惑を絶ち、戦後民主主義の進化に情熱を取り戻さねばならない。まだ幕は下りてはいない。


ただ残念なのは、こんな気骨のある寺島さんが、講演会等でリニア新幹線は税金を投入してでも名古屋ー大阪間を同時開通するべきだと述べていることである。日本の人口動態、自然破壊、健康被害を考えてご本心でいわれているのだろうか?
山梨出身の石橋湛山先生が嘆いているのではないだろうか。

この国はどこで間違えたのか (光文社知恵の森文庫)
この国はどこで間違えたのか (光文社知恵の森文庫) [文庫]

科学者の社会的責任 

東京新聞:フクイチで考える(5) 核と共存できるのか:社説・コラム(TOKYO Web)

人類が制御出来ないモノを未来に先送りすることが正しい?
1万年先の放射能の責任を誰が取るのだろう。
お時間あれば是非、下記の本を読んでみてください。
核廃絶を願ったアインシュタインの願いは、平和利用という言葉に翻弄され、最後には軍縮に置き換わってしまった歴史。

以下記事
フクイチを巡る取材バスの中で強く思ったのは、日本に落とされた原爆はアメリカがつくったが、この原発事故の被災地、代表撮影=をつくったのは、ほかならぬ日本だったということだ。

 外には、強力な放射能ちりを吸い込まぬように、大型のマスクと装備を着けて働いている人たちがいる。周りには住めない土地がある。そういうことを私たちは自覚せねばならない。

 この場所は、事故後よく知られた通り旧陸軍の飛行場だった。海を見下ろす高さ三十メートルの海岸段丘の上。そこを二十メートル掘り下げて原発は建設された。科学技術が万能と信じられた時代。だが、掘り下げた分だけ津波は大きく襲った。

 一九四八年、湯川秀樹博士がノーベル賞を受ける前年。アメリカの研究所に招かれると、すぐにアインシュタイン氏がやって来た。博士の両手を握りしめながら「罪もない日本人を原爆で殺傷して申し訳ない」と涙を流してわびた。

 原爆と原発はもちろんちがう。

 だが、放射能汚染という災禍は同じである。

 思い出されるのは「核と人類は共存できない」という、広島の哲学者にして運動家の森滝市郎氏のことばだ。彼は被爆して右目を失った。考えに考え抜いた末、核兵器はもちろん、原発もやめるべきだと決心した。ウランを掘る人から最終的に燃やし処理する人まで被ばくの危険がある。ましてや事故を起こしたら。

 私たちは、廃炉ということばを割合簡単に使う。だが、どうか。その疑問はここへ来ればわかる。

 福島の廃炉はうまくいってほしい。しかし、それを進めながら原発とは私たちにとって一体何なのかと自問を繰り返そう。

 何より原発に代わるエネルギーを、私たちは努力すればもつことができる。フクイチはそう語りかけてくる。 (深田実)

「科学者の社会的責任」についての覚え書 (ちくま学芸文庫)
「科学者の社会的責任」についての覚え書 (ちくま学芸文庫) [文庫]

超現場主義という利益代表だったんだ。みんなの党 山梨

超現場主義について|米長はるのぶ公式サイト

民主党から鞍替えした議員。

建築業界その他の代表なのね。
みんなの党のアジェンダとか読んでないんだろうな。まあそんなのを公認するみんなの党もどうよ?
高速道路、リニア、その他関連団体のためにだけ働くわけだ。

≪2012年6月5日≫
9都府県によるリニア中央新幹線の要望に対応

 9都府県で構成される「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」が総会を開催するとともに要望活動を行いました。米長議員は、総会に関係県の選出議員として出席したほか、民主党への要望に際しては党副幹事長として、輿石幹事長とともに国会内の幹事長室で、期成同盟会の大村秀章会長(愛知県知事)や横内正明副会長(山梨県知事)らに対応しました。


≪2013年5月23日≫
道路整備促進の要望に対応

 山梨県道路整備促進協会では、身延町(南巨摩郡)の望月町長、道志村(南都留郡)の大田村長、小菅村(北都留郡)の舩木村長、丹波山村(北都留郡)の岡部村長らが議員室を訪れ、米長議員に要望書を手渡すとともに要望事項を伝えました。

≪2012年7月21日≫
JR東労組甲府支部定期大会に出席

 甲府市内で開かれたJR東労組八王子地方本部の甲府支部定期大会に出席しました

≪2011年5月31日≫
9都府県によるリニア中央新幹線の要望に対応

 9都府県で構成されるリニア中央新幹線建設促進期成同盟会が総会を開催するとともに要望活動を行いました。米長議員は、総会に関係県の選出議員として出席したほか、民主党への要望に際しては、陳情要請対応本部長の岡田克也幹事長とともに副本部長として、期成同盟会の大村秀章会長(愛知県知事)や横内正明副会長(山梨県知事)らに対応しました。

その他いろいろ。



やりたい放題の富士五湖 世界遺産でまた儲かるようです。

朝日新聞デジタル:ブラックバス放流免許、承認へ 山梨県、外来魚批判の中


銭になるなら何でも良い。文化遺産だし、自然遺産じゃないし。素晴らしい役人論理。

これまでの河口湖に移入された在来種以外の魚種は数知れず。
自然保護なんて言葉は富士五湖にはありません。
ワカサギの放射能検査だってやってなかったんですから。

世界遺産だから云々なんて言葉は山梨県には通用しないんです。
ブラックバス釣りに興じていた芸能人の皆様は今はいずこ?(糸井さん、清水さん、その他)

富士五湖はいったい誰のもの?

以下記事
ブラックバス放流免許、承認へ 山梨県、外来魚批判の中

 世界文化遺産に登録された富士山のふもとに点在する河口湖、山中湖、西湖でのブラックバス(オオクチバス)の漁業権について、山梨県が地元漁協の免許の更新を認める方針を固めた。生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物に指定され、全国各地で駆除活動が進められている外来魚。日本魚類学会や自然保護団体が、更新を認めないよう県に要望していた。

 ブラックバスは、釣りの対象魚として人気。2005年の外来生物法施行以後、全国で放流が禁じられた。だが、山梨県の富士五湖のうち河口湖、山中湖、西湖と、神奈川県の芦ノ湖の4湖に限っては、法施行前から各漁協が漁業権を持っていたため、「特例」として免許が認められた。

 山梨県はウェブサイトなどで「積極的にオオクチバスの漁業権を設定すべきではない」「将来設定しなくなる可能性もあることから、漁協に対しそれに対応できる漁場管理体制を検討するよう求めていく」との考えを表明していた。

 漁業権に基づき、山梨県の3湖の漁協はバスを放流し、釣り人から遊漁料を徴収してきた。今年、10年に1度の漁業権の更新を迎え、各漁協は更新を申請した。これに対し、日本魚類学会(会長=木村清志・三重大学教授)は4月、「特定外来生物の事業放流は不適切」として、漁業権更新に反対する要請文を提出。西湖でクニマスの生息が確認された点にも触れ、「生物多様性基本法にも反する」と指摘。市民団体も同様の要望書を出していた。

 県は、免許の更新時にも法律の「特例」は適用されると判断。7月3日に免許の内容にあたる「漁場計画」を内水面漁場管理委員会に諮問する方針だ。担当者は「漁業権は財産権。世界自然遺産ならともかく、文化遺産では打ち切る理由にならない。いずれは減らしていきたい」と話す。

 神奈川県は3月、芦ノ湖の漁業権の更新を決めた。ただ、芦ノ湖では04年以降、バスの放流をやめ、人工産卵床の設置だけにとどめている。県の担当者は「更新に問題はないと考えているが、反対意見が多く出るようであれば、再検討もありうる」と話す。

 環境省は「漁業権は県の所管であり、県の判断を見守っている」としている。

■地元、釣り客頼み

 山中湖で19日、今年初めてブラックバスが放流された。直後の週末には、貸しボートや自前のモーターボートに乗った釣り客で湖面がにぎわった。さらに人気が高いのが河口湖。川崎市から来た男性は「バスとの駆け引きが一年中楽しめる、一番有名な湖。バスの駆除や釣りを禁止するのはやめてほしい」と話した。

 河口湖漁協の遊漁料は1人1千円(前売り日券)。同漁協は1989年にバスの漁業権を設定し、90年代には釣り客が年30万人を超えたが、近年は年間4万5千〜5万人。約7割がブラックバス目当てという。

 河口湖のボート貸出業者は「この10年でバス釣り客が1割に落ち込んだ。バスが釣れなくなったら、困るのはウチだけじゃない」。

 県によると、河口、山中、西3湖の漁協が昨年中に放流したブラックバスは計6・9トン。10年前の15%程度まで減らしてきたが、河口湖漁協の吉田三男組合長は「バスは放流しないと釣れない。放流後、数日間はよく釣れるから、『いつ放流するのか』と問い合わせが来るほどだ」と話す。

 河口湖ではワカサギを放流し、魚種転換にも取り組んできた。全国ブラックバス防除市民ネットワークの事務局長で、元環境省自然環境局長の小林光さんは「バスの経済効果に頼る地元がバスから脱却できるように、国や県がもっと促すべきだった」と指摘。「県は『例外を認めた国のせいだ』、国は『漁業権を認めたのは県』と言い、問題を放置している」と話す。

 細谷和海・近畿大教授(魚類学)は「海外では、外来種問題への関心の高さで文化の成熟度が分かるとさえ言われる。世界遺産の足元で生態系の破壊を容認する県に、富士山の魅力を語る資格はない」。

 河口湖や山中湖、西湖は、世界文化遺産となった富士山の「構成資産」に含まれる。地元観光業者の間にも「河口湖も世界遺産。外来種でなく、自然保護を第一に」との声がある。




データでわかる2030年の日本 三浦展 洋泉社 2013

世の中にいわゆる人口本があふれ出している。
なぜか?
少子高齢化などという言葉であらわせない程の超少子化社会、超高齢化社会が既に確定しているからである。
地方と都市との関係性も変化し、東京はまだまだ大丈夫という楽観論もあるだろう。

しかし、本書を読めば統計データに裏付けされた未来が予測出来るだろう。

世界の中でおそらくもっとも不健康な人口動態ピラミッドである日本。

一人の若者が一人の老人を面倒みる社会がもうじき来る。

そして、道路や橋も、そしてダムも介護が必要になる。

三浦さんは近著でニュータウンはオールドタウンになり、そしてゴーストタウンと化す可能性を指摘した。
既に東京郊外ではマンションの価値が下がりにより購入時より価格を大きく値引きしても売れない現状が
あると書いていた。
さらに賃貸物件も大きく余剰であり、今後の住宅事情の変化を予測している。

雇用環境、経済動向、若者の貧困問題等々、現実ですら楽観視出来ない日本で、いかに未来の日本の姿を作り上げていくのか、自分自身で考えないといけないのであろう。

アベノミクスで所得が本当に増えるのか?物価が上がって相殺されるのではないのか?
明らかに家庭の可処分所得は減っている。

失われた10年とか20年とか言われる。
ゴールを過ぎた10年、20年と読み変えて見るべきだと感じる。

土木工事偏重の公共事業による景気刺激が果たして本当に効果があるのか?
子供達に借金を残すだけの現世の利益確保的まやかしに見えてならない。

人口激減未来を想定して無駄を省き、効率的効果的な政策が望まれているのだろう。

データでわかる2030年の日本
データでわかる2030年の日本 [単行本(ソフトカバー)]


戦争マラリア

3647柱に不戦誓う 戦争マラリア犠牲者追悼式 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

戦争とは銃や爆弾で殺し合うだけではないのです。

強制疎開され、そこで感染症で倒れた多くの同胞がいることを知って欲しい。

以下記事
 【石垣】慰霊の日の23日、石垣市は「八重山戦争マラリア犠牲者追悼式」と「石垣市全戦没者追悼式・平和祈念式」を行った。両式典の出席者は戦争マラリアなどで亡くなったみ霊に哀悼の意を表し、二度と戦争を起こさないよう努力することを誓った。
 八重山は地上戦がなかったものの、軍命で住民がマラリア有病地に強制避難させられ、3647人がマラリアで死亡。「もう一つの沖縄戦」として語り継がれている。
 八重山戦争マラリア犠牲者追悼式で中山義隆市長は「住民は軍命により強制疎開させられ、生き地獄を味わった。体験者の高齢化で生の証言は貴重で、決して風化させてはいけない。次世代に継承する責務がある」と式辞を述べた。
 八重山戦争マラリア遺族会の篠原武夫会長は「極限状態で戦争の不条理と残酷さを体験した。戦争を起こすのも人間だが、戦争を許さない努力ができるのも人間だ」と不戦を誓った。
 石垣市全戦没者追悼式では、平和を考える作文コンテストの入賞者が作文を朗読した。
 最優秀賞の平田こころさん(石垣第二中3年)は「最近、日本でも戦争を擁護する意見や考えをニュースで耳にすることが増えてきたように思う。このことに私は恐怖を覚える」と危機感を強調。「戦争のない平和な世界で生きたかった先祖の願いを、私たちが声にしていかなければならない」と誓った。




「新しい野の学問」の時代へ 菅豊 岩波書店 2013

筆者からの献本御礼(だからと言って読書メモは左右されない(笑) お値段高いです。キッパリ。

「川は誰のものか」を釣り人として読み、コモンズなんて言う横文字に右往左往しないローカルな思想や生き方がある事を認識した(最近、この本をもとにした独立系の記録映画も作られている)。なぜか、この本を読んだ時に想い出したのは「山里の釣りから」内山節(1950-)だった。同じ匂いが文脈から漂っていた。そんな事を考えながら本書を読みだしたのである。

民俗学という学問がある事は宮本常一(1907 - 1981)の種々な本に触れて知ってはいたし、もちろん柳田國男(1875 – 1962)の存在からも存じていた。菅氏(1963-)の詳細な業績は知らないし民俗学や歴史学と言った分野にも全く疎いので的外れなメモになるかとは思うがお許し願いたい。

はじめに、でまず頭を殴られる。被災地での学者の横柄さを東日本大震災での多くの被災者の声として指摘している(ある意味、菅氏自身の第一部で綴られる経験にリンクする)。私自身もそんな被災者の声をネット上に散見される事を知っている。果たして学問を行う学者とは何か?が問われているのだろう。そして自腹でも復興支援に参加した学者が果たしてどれだけいるのか?

さて一部は菅氏自身のフィールである新潟県小千谷での牛の角突きのフィールド調査(野外調査、自分自身も牛持ちとなる。またこの角突きは宮本常一が観光資源となると1970年に再発見とある)を2004年新潟中越地震の前後で綴っている。そこに調査される側と調査する側の論理や価値観、そして自身と調査地住民との係り(力関係の不均衡、非対称性という構造的問題)を吐露し、野(の)の学問の本質を考える。

かつて「野の学問」として、人びとの生活に近いところから立ち上がり、人びとの日常生活に寄り添うような学問世界を構築するために創造された「学問」=民俗学が、いつのまにか、そのような世界を単なるフィールドと見なし、突き放すような距離感をもつようになっていることに私は愕然とし、また失望したのである。そこには地域に生きる人々の現状に対する想像力が欠如しており、同情といった程度の普通におこるはずの情動すら生みだされなかったのである。(学会で小千谷等の被災地への支援を要請に対して賛同が得られなかった)p61

この嘆き、あるいは憤りを他の学問分野の人々も多く感じたのではないだろうか?(感じて欲しいが)特に3.11の状況を学者と言われる人々(権威と言われる大学や研究所の人々)は? 
ここに「野」から離れた閉鎖空間としての学問が現在あるのではと菅氏は指摘する。
そして「一般的」な事を出来ても「実践的」な技術を持っていなかったことを痛感したと。
そこから、彼は新たな実践の中から研究手法(録音し、メモを取る調査から離れ)を生みだしていくことになる。
(確か、宮本常一も聞きとりの場で毎回ノートを取った訳でなく、宿に戻ってから朝までかけて聞き取った言葉を綴ったと書かれていたように記憶している、そして地場産業向上や離島振興に自分の役割を見つけていったのだろう)

第2部からは結構素人な私には難しい。民俗学の歴史、欧米での歴史等々が語られる。
柳田民俗学の中央集権化による権威付け? 権威と権力による自由な議論と知的営為の抑制。1950年の文化財保護法の役割とアカデミック民俗学。1970-1980年代、日本民俗学会の学問的空洞化。アカデミズム化の過程で「野」性が奪われてきた。
ドイツ民俗学における御用学問として国家政策に寄与(ナチス時代)
日本、文化政策への安易な関与vs政治性批判のみ この二つの民俗学研究者
アメリカ民俗学、実践的で社会貢献を目指す公共民俗学に積極的
日本民俗学の特徴、東京都の菅です、と自己紹介する通例

第3部はいかに「野」の学問を拡大していくかであろうか。
水俣における地元学や東北の結城らによる地元学、宇根の百姓学、赤坂の東北学、足尾鉱山の谷中学、高木仁三郎の市民科学。
「あたりまえ」を疑う態度。野を装う危険性。公共部門の顕彰制度という権威。
里山という表現と、それへの過剰な価値付与の問題。(政治的な動きとして)

おわりに
共感し感応する研究者像
「終わりのない関わりのもと、定形化せず、規範化せず、マニュアル化せず、汎用化せず、手段かせず、さらにその行為自体をアプリオリに目的化しない営為」

さて、読み終えて感じたのは、木村英造氏が主宰した淡水魚保護協会でありその機関誌「淡水魚保護」である。釣り人、研究者、行政等が一緒になって釣り場の環境、魚の遺伝的解析、自然保護問題等々を分け隔てなく議論の場としていた。まさに「野」の機関誌であったように思う。そこから多くの学術的知見も得られたし環境破壊から免れた地域もあったのだ。

こんな目次になっている
第1部 実践としての学問の試み―私が闘牛を始めた理由
フィールドに「入る」
地震に襲われたフィールド
転回する研究者のポジショナリティ
実践におけるポリティクス―震災後の「大文字の学知」
寄り添う「学知」―生活者のなかへ

第2部 学問のあり方を問い直す
「野の学問」の誕生とその衰退
分断された知識生産の担い手たち
「公共」に開かれていく学問
アカデミズムと社会実践の闘争史―アメリカにおける公共民俗学
知の囲い込みからの脱却―モード2の知識生産の様式

第3部 「新しい野の学問」の可能性と課題
「新しい野の学問」時代の到来
「新しい野の学問」に対応する研究者
これからの学問の挑戦―「新しい野の学問」との交わり方

「新しい野の学問」の時代へ―知識生産と社会実践をつなぐために
「新しい野の学問」の時代へ―知識生産と社会実践をつなぐために [単行本]

リニア説明会 神奈川

東京新聞:リニア来月24日説明会 住環境や地価下落など市民に不安:神奈川(TOKYO Web)

出来てからでは税金も健康も、自然も戻ってきません。
リニアを欲しい人が誰か良く考えてみてはいかがでしょうか?

以下記事
川崎市もルートに入っているリニア中央新幹線について、JR東海の県内説明会が七月二十四日午後七時から麻生区の麻生市民館で開かれる。二十五日、市などが明らかにした。住環境の悪化や地価下落などを心配する市民から市に開催を要請するよう陳情も出ていて、この日の市議会一般質問でも取り上げられた。(山本哲正)

 JR側は、二〇一一年の環境影響評価方法書で市内の事業区域を中原、高津、宮前、多摩、麻生の五区にわたる三キロ幅で示したが、トンネル施設内の吸排気に利用する立て坑の位置も示していない。陳情は市議会が五月に趣旨採択していた。

 田中敬三まちづくり局長は、市内開催を強く働き掛けたと説明。阿部孝夫市長は「市域を通過し、立て坑の工事があると市民の生活環境に密接な影響がある。責務として計画の詳細を市民に説明する必要があるJRに、しっかりした説明をするよう要請していく」と語った。

 このほか一般質問では、地震防災で、市は石油類などの屋外タンクが市内に千六百五十六基あり、うち百三十四基が安全基準に適合していないと報告した。東日本大震災を受けて市は早期改修を事業者に指導しており、これまで九基で改修が実施されたという。

 また、市立川崎病院で許可病床七百十三床のうち六十七床分が稼働していないとの指摘に、小金井勉病院局長は「医療従事者確保を進め、小児医療など市民ニーズに(稼働していない)病床を活用したい」と答えた。


ニセ科学は眠らない

EM比嘉照夫氏に左巻健男は訴えられるか!? - samakitaの今日もガハハ 左巻健男/SAMA企画


備忘録
左巻先生も大変だな。でも頑張って欲しい。
EMで放射能は無くならないし、飲んでも内部被曝から逃れられないよ。




水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書)
水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書) [新書]

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)
もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書) [新書]

日本国勢図会〈2013/14年版〉 [単行本] 矢野恒太記念会 (編集), 国勢社= (編集) 2013

本が好き 献本御礼

矢野恒太記念会というところはきっとデータの山に埋もれているのだろうと思ってしまうほど莫大な情報をお持ちなのだと思う。本書は1927年(昭和2年)が初版で版を重ねていると書かれている。

詳細なデータの羅列、実はそのデータの組み合わせと熟考により日本の未来が見えてくるのであるし、過去と現在の比較を通して日本の歩いて来た道のりをなぞる事が出来る。

人口動態と言った基本的な国力判断材料、為替動向や経済指標の変遷、主要産業の変遷、国内外のエネルギー動静、ありとあらゆる統計がある意味無機質的に記載されている。しかし、その無機質に見える統計資料が結合され、あるいは統合され、組み立て直す事により見えてくる事実が多いのではないだろうか。 エネルギー問題と国防とか、世界の貿易と環境問題とか。

日本だけのデータでなく同時に示される海外のデータとの比較がさらに現状認識をより正確に理解させるし、今後の日本のあるべき姿を浮かび上がらせると感じる。

単なるデータの相関性を解析するのでなく、種々なデータをいかに客観的中立的に眺める事が出来るかにより裸の日本が見えてくるのだはと思う。

まずは、自分の興味あるデータから眺めて、そのデータの時系列を他の時系列データと比較してみるだけでも面白い。

個人的には国防支出と兵力の年次変化(2010-2012)なんかを見ると今後の中国の躍進(国民一人当たりの支出額は少ない)が間違いないと思わざるを得ないのである。

日本国勢図会〈2013/14年版〉
日本国勢図会〈2013/14年版〉 [単行本]

リニア講演会 国分寺 6月30日

リニア講演会 <東京・国分寺> - リニア・市民ネット ブログ


国分寺周辺の皆様いかがでしょうか?
リニアが出来てから文句言っても税金や自然は帰ってきません。

リニア講演会 <東京・国分寺>

◆日時:2013年6月30日(日)午後1時30分〜4時30分


◆講演:広瀬隆さん 環境ジャーナリスト「リニアと原発の危険な話」
     川村晃生さん 慶應義塾大学名誉教授 リニア・市民ネット代表「人間にとって原発とは何かー文学の視点から」

◆会場:国分寺労政会館 第4会議室

◆主催:リニア・市民ネット /ガウスネット
      042-565-7478(かけひ)

公開シンポジウム(日本学術会議第一部主催) 「3.11後の科学と社会 - 福島から考える」 

公開シンポジウム(日本学術会議第一部主催)

日本学術会議第一部というのは人文・社会科学系だそうです。
是非とも第三部(理学・工学)あたりとの合同でやって欲しいなと個人的に思う

「3.11後の科学と社会 - 福島から考える」 

を開催しますのでご案内申し上げます。

◆日時 平成25年7月13日(土)13時30分〜17時30分

◆会場 福島銀行本店地下会議室

◆定員 150名 (参加費無料、事前申込不要)

◆駐車場 無し

◆主催 日本学術会議第一部 第一部福島原発災害後の科学と社会のあり方を問う分科会

◆共催 福島大学うつくしまふくしま未来支援センター

日本学術会議主催 公開シンポジウム 0713(土)

へいわってなにかな

朝日新聞デジタル:「へいわってすてきだね」ひらがな覚え立て安里くんの詩 - 社会


テレビでも放映されいましたね。涙でた。子供達の未来のために何がしなければいけないのか。

琉球新報の動画はこちら。

仲井知事の後に安里君の作文です。

こちらも。

へいわってなにかな。

ぼくは、かんがえたよ。

おともだちとなかよし。

かぞくが、げんき。

えがおであそぶ。

ねこがわらう。

おなかがいっぱい。

やぎがのんびりあるいてる。

けんかしてもすぐなかなおり。

ちょうめいそうがたくさんはえ、

よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。

みなとには、フェリーがとまっていて、

うみには、かめやかじきがおよいでる。

やさしいこころがにじになる。

へいわっていいね。へいわってうれしいね。

みんなのこころから、

へいわがうまれるんだね。

せんそうは、おそろしい。

「ドドーン、ドカーン」

ばくだんがおちてくるこわいおと。

おなかがすいて、くるしむこども。

かぞくがしんでしまってなくひとたち。

ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。

このへいわが、ずっとつづいてほしい。

みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。

へいわなかぞく、

へいわながっこう、

へいわなよなぐにじま、

へいわなおきなわ、

へいわなせかい、

へいわってすてきだね。

これからも、ずっとへいわがつづくように

ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。


権威に弱いのね

宝になったから環境保存するんじゃ、本末転倒じゃない??
世界の文化として認められたとの某新聞の社説もありましたが(保守系の(笑)

自然遺産がダメだから文化遺産に換えてみましたって。その程度なんですかね。

三保の松原はロビー活動のおかげで逆転ホームランとの指摘もありました。
権威機関のイコモスの委員は一体何のためにいるんでしょうか?

大喜びの観光業者、
ブラックバスを放流している富士五湖、
軍事演習場のある富士山麓
最も危険な原発の一つといわれる浜岡原発も近くあるし
南アルプスにデカイ穴を開けてリニアを通そうとしている山梨県
土管の中を通るリニアから富士山は見えないし、その土管と一緒に山梨側から富士山を見なければいけない
山梨の住民。

文化を守る誇りを育てなたいと社説に書かれておりますが、そんな文化な山梨県でもあります。

沖縄は昨日68年目の慰霊の日でした。

沖縄もフクシマも世界遺産登録しましょうよ!!
負の世界遺産登録が出来るのですから。ヒロシマは登録されている。

どうして長崎の浦上天主堂は原爆ドームの様に保存されなかったのでしょうね?
アメリカが自ら信仰する神を殺してまで戦争したわけですよね。

鎌倉は「日本遺産」でよいんじゃないの?by 養老孟司
まったく同感なのであります。

3.11で皆さん権威のいい加減さが分かったと思うのだけれど。




リニアの費用対効果

JR東海リニア中央新幹線の電力消費および経済性: ある経営コンサルタント


ブログ主の方のご指摘が非常に的を得ていると思うのです。

どうしてJR東海の株主様はこんな計画を認めているのだろうか?

税金投入を織り込み済みで親方日の丸での計画だという理解なんですかね。

JALの二の舞が見えているように思いませんか?

ちなみに、これは経済という文脈だけです。健康被害、自然破壊、景観破壊等のアセスメントは考慮しないでもこの程度の疑問があるわけですね。

お恵み

ほとんどほったらかし状態。

でも美味しい実を与えてくれます。

ブルーベリー。

後ろは満開の西洋アジサイ

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釣りのお約束 リリースの掟

大型の魚「放流のすすめ」 専門家講演 釣りすぎ→小型化に警鐘 山梨 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

こんな記事がありました。



大型の魚「放流のすすめ」 専門家講演 釣りすぎ→小型化に警鐘 山梨

産経新聞 6月20日(木)7時55分配信

 ビッグサイズの魚を釣りたい。釣り人ならだれもが思うこと。だが釣りたい思いだけが先行して、釣りすぎると天然川魚は小型化し、早く成熟するため小さな卵を産むようになり、やがてはビッグサイズが姿を消す。県立富士湧水の里水族館(忍野村)が主催した講演会「釣りの科学」の中で、講師を務めた独立行政法人水産総合研究センター生態系保全グループ研究員の坪井潤一氏(農学博士)は指摘した。

 坪井氏は大きな魚がいる川とは、水量は必要条件で生息しやすい環境にあることという。生息しやすい川とは深い淵(ふち)があって、濁りにくく、産卵場所や稚魚が成育する分流があり、餌が豊富なこと。しかしこうした魚に恵まれた河川には釣り人が多く入る。魚族界では大きな魚から釣られていく。釣りすぎると、渓流魚では必然的に魚は小さくなり、残った魚の成熟が早まる。すると卵の粒が小型化するとともに、警戒心が強い魚の割合が高まり、餌を食べず代謝率の低い魚が増える。「釣り人が魚を進化させてしまう」と話す。アユの友釣りでも縄張り行動が強い大型アユから釣られ、次第に釣れなくなっていく。

 釣りが引き起こす魚の進化とは、坪井氏はアマゴを例に釣りすぎると30センチを超える大型の遺伝子を持つ魚がいなくなり、小さなアマゴだけが生息するようになることという。

 30年ほど前から国内でも、釣ったら放す“キャッチ&リリース”が注目されているが、まだまだ釣った魚を大小に関係なく持ち帰る釣り人が多い。坪井氏はこのままでは恵まれた河川環境の中でも魚の小型化が進むと指摘し、その対策として大型魚はリリースすることをすすめる。大型魚の遺伝子を持つ魚が生息し続けると遺伝子が引き継がれ、常に大型魚がいる河川となる。富士川水系だとアマゴなら30センチを超える大型を釣ったら、記念に写真を撮り川に戻す。魚を持ち帰りたかったら20〜25センチの中間サイズのみとすることで大型魚が生息する河川を守ることができるとした。


星岳雄スタンフォード大学教授と考える「アベノミクス」その2

作りかけの高速道はつなぐべき?放っておく?:日経ビジネスオンライン

日本の常識、世界の超非常常識な現実。

無駄な公共事業(必要なものもあるという前提なおいら)止めるのはいつ?



今でしょ!!

以下一部抜粋

途切れたままはムダか、つなぐほうがムダか

池上:地方には、建設が中止された高速道路があります。完成されれば全部が繋がるはずだったものが、途切れ途切れのままになっています。紀伊半島を一周する道路はその一例です。

 なぜ、建設が中止されたか。それが完成しても十分な経済効果は得られないと小泉改革で判断されたからです。ところが、せっかくここまでつくったんだし、その途切れ途切れの道路を繋ごう、ミッシング・リンクを繋ごうという動きが出てきているんです。

星:ずいぶんと上手い言い方をしますね。

池上:これはつまり、経済効率がないからと止めた事業を、ただ復活させているだけです。地方の建設業者は大喜びですが。

星:新たに公共事業を作らなくても、建設需要は民間にすでにあります。東日本大震災の被災地での復興需要です。あまり政府が公共事業を作ってしまうと、東北での需給が逼迫してしまいます。

池上:確かに、東北では人と資材が足りていません。

星:政府が財政出動をすることは、民間需要をクラウディング・アウトし、また、役に立たないものをつくることになります。これは、かえって景気を冷やしかねません。

池上:都内でも、自宅をリフォームしようとしたら資材が足りず、仕事をする人も足りず、計画が延びているという話を聞きます。すでにクラウディング・アウトは始まっていますね。

星:ミッシング・リンクを繋いでいる場合ではないですよね。東北があるのですから、この需要を使わない手はありません。経済対策として効果がない財政出動は、むしろ切ったほうがいい。そうすれば、人も資材も民間の需要へまわりますから、その方が、よほど景気刺激になると思います。



海外視察という名の公費海外観光旅行

県議海外視察住民訴訟 東京高裁  「海外視察は妥当だと考えるなら県議の方は裁判官に説明してください」 高裁 異例の要請: こごし智子だより


こごし議員のブログですが、面白い。
そして裁判官の方の指摘が良い。

血税を使う以上、政治家も公務員も独法職員も説明責任と情報公開の義務があるんですよ。

この当たり前の事が出来無さ過ぎ。

コラムニストの勝谷誠彦氏が指摘しているが東京や大阪以外の地方の場合、いわゆる地元新聞が世論を形成するが、その元になる情報は行政発表であったり広告主である企業発表を垂れ流ししているだけである。
そこに批判的なあるいは議論を作り出そうとするジャーナリストは居ない。これを官報複合体と言う。
だからいつになっても、心優しき住民の皆さんは騙され続けるわけである。





官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪
官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪 [単行本(ソフトカバー)]

二度と若者を戦地に送らないために。

わだつみ文庫、甲州市に寄贈 常時開館へ施設整備検討 - 山梨日日新聞 みるじゃん


わだつみ文庫開館の折に訪問させていただいた。
中村克郎先生が亡くなられ、お嬢さんのはるね先生が後を引き継いでいる。
多くの方に見て、読んでいただきたい本がわだつみ文庫にはある。

以下記事
2013年06月17日(月)


わだつみ文庫、甲州市に寄贈 常時開館へ施設整備検討

 戦争や平和に関する10万点以上の資料を展示してきた甲州市塩山上於曽の「わだつみ平和文庫」(中村はるね代表)が、甲州市に寄贈されることになった。

 施設は戦没学徒の手記「きけわだつみのこえ」編者の故中村克郎さんが集めた資料を展示しているが、建物の構造上、消防法などの規制で常時開館できず、克郎さんの長女の中村さんらが対応を検討していた。

 施設の寄贈後、市教委は常時開館に向けて改修などを考える。



東大から戦地におもむき戦死した兄 その遺言とでもいう文章。

克郎氏は下記徳郎氏の弟である。

中村徳郎
昭和19年6月20日午前8時

父上母上様。弟へ。
門司市大里御幸町 辰美旅館        徳郎

何もかも突然で、しかも一切がほんの些細な運命の皮肉からこういうことになりました。しかし別に驚いておりません。克郎(弟)に一時間なりとも会うことが出来たのはせめてもでした。実際は既にその前日にいなくなっているはずでした。そうしたら誰にも会えなかったのです。
中略
最も伴侶にしたかった本を手元に持っていなかったのは残念ですが致し方ありません。それでも幾冊かを携えてきました。
中略
今の自分は心中必ずしも落ち着きを得ません。一切が納得が行かず肯定が出来ないからです。いやしくも一個の、しかもある人格をもった「人間」が、その意思も意志も行為も一切が無視されて、尊重されることなく、ある一個のわけもかわらない他人のちょっとした脳細胞の気まぐれな働きの函数となって左右されることほど無意味なことがあるでしょうか。自分はどんな所へ行っても将棋の駒のようにはなりたくないと思います。
 ともかく早く教室へ還って本来の使命に邁進したい念切なるものがあります。こうやっていると、じりじりと刻みに奪われてゆく青春を限りなく惜しい気がしてなりません。自分がこれからしようとしていた仕事は、日本人の中にはもちろんやろうという者が一人もいないと言ってよいくらいの仕事なのです。しかも条件に恵まれている点において世界中にもうざらにないくらいじゃないかと思っています。自分はもちろん日本の国威を輝かすのが目的でやるのではありませんけれども、しかしその結果として、戦いに勝って島を占領したり、都市を占領したりするよりもどれほど眞に国威を輝かすことになるか計りしれないものがあることを信じています。
 自分をこう進ましめたのは、いうまでもなく辻村先生の存在が与って力ありますが、モリス氏の存在を除くことが出来ません。氏は自分に、真に人間たるものが、人類たるものが何を為すべきかということを教えてくれました。また学問たるものの何者たるかを教えてくれたような気がします。私はある夜、西蔵(チベット)の壁画を掛けた一室で、西蔵の銀の匙で紅茶をかきまわしながら、氏が私に語った"Devote yourself to Science."という言葉を忘れることが出来ません。

歴史的科学から学ばない人々、それは私達

東京新聞: 農薬や殺虫剤などの化学薬品の乱用は、どれだけ恐ろしい影響…:社説・コラム(TOKYO Web)

沈黙の春、科学者を自称する人なら知っているだろう。
人間が自然を征服あるいは管理しようとする愚かさ。
どうしても歴史は繰り返すものだろうか。
愚かさを学ばないのは人類だけなのかもしれませんね。

以下記事
農薬や殺虫剤などの化学薬品の乱用は、どれだけ恐ろしい影響を自然界に与えているのか。世界で初めて告発した米国の生物学者レイチェル・カーソンは、花粉交配が途切れる「実りなき秋」にも警鐘を鳴らしていた▼「人工栽培一点ばりで化学薬品をまき、垣根や草をとりはらってしまえば、授粉昆虫はもはや逃げかくれるところもなく、生命と生命を結びつけている糸がたち切られてしまうだろう」(『沈黙の春』)▼農産物の花粉交配を担うミツバチは、一九九〇年代から大量死したり、群れごと姿を消したりするようになった。二〇〇七年春までに北半球では四分の一のミツバチが失踪した。「蜂群崩壊症候群(CCD)」である▼農薬、ウイルス、ダニ…。複数の原因が挙がる中、注目すべき実験結果がまとまった。金沢大学の山田敏郎教授らのチームによると、ネオニコチノイド(ネオニコ)系の農薬をミツバチに摂取させると、比較的低濃度でも巣箱からいなくなり、群れが消えるCCDに似た現象が起こるという▼農薬メーカーは「科学的根拠が明らかでない」と否定的のようだ。国内の動きは鈍いが、欧州連合ではすでにネオニコ系農薬の一部使用の禁止を決めている▼ミツバチは工業化された農業に組み込まれ、授粉のために酷使されてきた。身をもって伝えようとしているメッセージに耳を澄ませたい。


沈黙の春 (新潮文庫)
沈黙の春 (新潮文庫) [文庫]

津波の夜に 大西暢夫 小学館 2013

一気には読めません。精神(心)が痛みます。

すこしづつ、すこしづつ文字を追う事で被災された方が見た津波を自分の中に共有出来る様に思います。

大西さんはこれまでも東北に通い詰めて、新聞掲載された文章をまとめた2冊の小冊子を作られている。

大西さんのカメラを通して映し出される被災された方のお顔が、これまでの大西さんの徳山村や日本各地のダム問題での現場での出会った方々の清々しいお顔と同じに僕には思えます。それは大西さんが被災された皆さんと心の波長が重なったからなのでしょう。

大西さんの心の痛みが文章に綴られている。

被災者の方、自分達が生き残ってしまった苦悩とも言える吐露。助けたくても助けることが出来なかった地獄絵そのものの津波の夜。

震災後2年が過ぎ、原発震災地は未だ手付かずの所もある。

おなじ民族としての日本人が大きな痛みを受けた。
私(私たち)は何をすべきか、無関心な人々が多すぎると思うのは僕の勘違いであって欲しいと思う。

津波の夜に: 3.11の記憶
津波の夜に: 3.11の記憶 [単行本]

プラチナデータ 映画

エミレーツ機上映画

元CIA職員(エドワード・スノーデン氏)が機密を漏えいしたとして現在大騒ぎになっている。
権力が個人情報を違法に引き出して体制維持に利用する。
おそらくアメリカだけの問題ではないだろう。

本映画は国民すべてのDNA情報をデータベース化して犯罪捜査等に使おうとするシステムのお話。
DNA情報からモンタージュが作られ、全国の監視カメラ網と連結することで個人を追跡することも
可能となる(映画の上では)。

DNA情報(診断)は既に先天的な遺伝子疾患の同定や特定疾患発症のリスク予測が可能である。
その様な情報が生命保険会社にとってどういう意味をもつのか?
何か恐ろしい近未来があるように思うのはおいらだけだろうか?


そんな事を考えるにはちょうど良い映画だろう。


エミレーツで見た映画

色々見せていただきました。

映画『ヘンゼル&グレーテル』
結構面白いけどエグイ

相棒Xデイ
日本の警察組織ってこんなんかな。。。

ヒッチコック
サイコが出来るまで。奥様に頭が上がらないヒッチコック

ボクたちの交換日記
結構泣かせます

平成25年度リニア中央新幹線建設促進期成同盟会総会 全線同時開業? リニア

リニア中央新幹線 | リニア中央新幹線に関するトピックス

結局、税金投入してくださいよって御願いですね。
地域の発展というお題目は、地域の土木ムラ利益獲得ってことですよね?
そんなに発展するなら、まず土木ムラの皆さんが自腹で投資したら良いんじゃないですか?
直ぐに儲かるんでしょ?
経済効果もあるんでしょ?
お国に頼っちゃ格好悪いですよね。

決議文をアップ

リニア決議

風さん宅からのアジサイ

咲きました。
露地植えで頑張っています。

風さんアジサイ

これが防災という名を借りた強靭化です。知ってました?

これがアベノミクス「機動的な財政出動」の現実なのか!? 住民無視で着々と進む現代版「万里の長城」を歩いてみた  | 磯山友幸「経済ニュースの裏側」 | 現代ビジネス [講談社]

何度かボランティアで伺った東北。
防波堤なんかいらないという住民の方がいた。
津波は直ぐには来ない、だから逃げる方策をしっかり整備した方が景観も壊れないし、税金の無駄にもならない。

しかし、現在行われているのは、「防災」「減災害」というお題目ですすむ土木公共工事。
これが強靭化の正体。

是非、記事の中の画像を見ていただきたい。

一方、森の防波堤構想は寄付で行いつつあるが、それも国が妨害する。

こんな公共事業が日本を救いますか?
強靭化のせんせのご著作。




公共事業が日本を救う (文春新書)
公共事業が日本を救う (文春新書) [新書]

リニア技術じゃなくても高速   リニア

Chosun Online | 朝鮮日報

リニアじゃないと高速運転出来ないとJRは言ってませんでしたか??

韓国では430Kmだそうです。

どうしても東海道新幹線のバイパスが欲しいなら、これ輸入して中央本線で走らせれば?
現状のリニア計画の数分の1の費用(もっと安いか?)で済むんじゃない。

技術者の夢を叶えるために自然を壊したり、税金をジャブジャブ投入するのが良いですか?住民の皆さん。


以下記事
釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)で12日午前「釜山国際鉄道・物流産業展」が開催され、時速430キロで走行する次世代の高速列車「HEMU−430X」の試作車両が初めて一般公開された。
NEWSIS/朝鮮日報日本語版

原発震災と淡水魚 そして僕ら釣り人の関係性

朝日新聞デジタル:(プロメテウスの罠)釣ったら放せ:1 持ち帰り厳禁です


僕は職漁師ではない。
釣りは単なる趣味であり生きがいである。
殆どキャッチアンドリリースであるが、時に源流でキャンプしてイワナの刺身や塩焼きを有難く頂く。
たかが釣り、されど釣り。

その釣りという行為すらも原発震災でズタズタにされた地域が沢山ある。
もちろん商売としての内水面漁業を壊したのも事実である。

釣るのは良い、必ずリリースしろ。
そんな社会を作ってしまった自分を含む日本人。
それでも再稼働だとか原発の海外輸出と言っている。
何処まで貨幣に対する欲望が強いのか?それともそれは日本人の本能なのか?

放射能まみれになった魚たち、動物たち、植物たちは、きっとそんな日本人を「売国奴」「非国民」と
言っているに違いない。


ヤマアジサイ露地植え 

白のクレナイがまさに紅に変化して他のヤマアジサイとのコントラストが良い。
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黄金葉というヤマアジサイ(ヤマアジサイなのかな?)
淡い色が可憐
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Profile
鎌倉おやじ
趣味:イワナに遊んでもらう、菜園、読書、焚き火、ランタン

愛読人:内山節、池田晶子、養老孟司、山本素石、高桑信一、相田みつを、宮本常一、網野善彦、野田知佑、南木佳士、川上健一 佐藤優 内田樹(順不同)

夢:晴釣雨読で自給自足、在来魚保護 (最近釣りにはそれほど熱中してません、年のせいでしょうか)
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