おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2010年01月

沈黙の春―生と死の妙薬― レイチェル・カールソン 新潮文庫 昭和49年

沈黙の春―生と死の妙薬― レイチェル・カールソン 新潮文庫 昭和49年

初出は1962年アメリカ、翻訳1964年新潮社

以前一度読んだことがあるのだが、ほとんど記憶に残っていないのは、読んだ当時それほど農薬やら殺虫剤に興味もなく、自然とか環境という事を考えていなかったからだろうとおもう。
本書はレイチェル・カールソン(1907−1964)が綴った人間が作り出した物質による自然生態系破壊および人類自身の破滅への警告である。
農業の収穫量を向上させるための殺虫剤あるいは植物の病気を抑える農薬等が自然の生態系を壊し、河川を汚染し、対象となる昆虫や農作物あるいは植物以外の生物に多大な影響を与えると事を書き綴っている。
ただ、当時はまだ天敵となる昆虫や寄生虫を輸入して対策を取る事の方が良いとする考えであるが、これは現在ではさらなる生態系の破壊と考えられているのではないだろうか。
化学薬品が単なる人類という一生物のためだけに使用されているのは現在も過去も同じである。自然との共生と言いながら、つねに自然を利用し搾取しているのも人間であろう。科学が人類のためだけにあるという思想が変わらないかぎり、著者の危惧は永久に解決しないように思う。そして今もなお薬剤耐性を示す昆虫や微生物が増えているとともに、人間が感染する細菌やウイルスに関しても薬品に対して同様に薬剤耐性をしめし、さらにその耐性病原体に効果を付与する薬剤開発という悪循環が続いているのである。
一部数値等を挙げないでただただ危険であるという文脈がいくつかあるように思うが気のせいだろうか。


沈黙の春 (新潮文庫)
沈黙の春 (新潮文庫)
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里山と奥山

伊豆の自然を守る会 「イノシシの猟期延長」の反対理由

基本的にはこの方の考え方に同意します。
獣害というのは人から見た現象でしかないですよね。

勝手に人工林を作って、手入れをしてこなかった。当然彼らの餌は減る訳です。
下記の内、狩猟がスポーツというのは同意できませんがね。
文化としての伝承は必要だと思います。

1.イノシシによる農作物に対して被害が増大するようになったのは
  単にイノシシの生息数が増えたからということではない。
2.山の奥には餌がないのでイノシシは生息できない。
  それはシカにおいても同様である。
  したがって、里に下りて人が栽培している物を食べざるをえない状況にある。
3.特定猟具禁止区域(人家近くに指定されている場所等)など
  狩猟者が狩猟を行えない場所が生息場所となっている場合が多い。
4.生息数の多い地域は狩猟者が極端に少なくなっている(狩猟者の高齢化)。
5.狩猟者の激減をすぐ前に控え、狩猟に期待をかけるのも間違いである。
6.多くなりすぎている地域の、野生鳥獣の個体数調整は
  「植物の管理」と「動物の管理」が必要であり
  「専門的知識と技術」を持った「プロ」組織をもって対応すべきである。
7.鳥獣保護区など山奥を野生鳥獣が住める環境に整備するべきである。
  そうすることにより、あらゆる山の働きが健全化する。
8.このまま、捕獲主義を進めると野生鳥獣は絶滅する。
  そして、「山は荒れ」人の住めない環境と変わるはずだ。
9.狩猟文化の継承を図るべきである。
  狩猟文化とは「鳥獣の命をいただいて、それを食物として頂く」
  その行為により鳥獣の間引きができ、増えすぎ防止となり保護となる。
  「現代は狩猟をスポーツとして人の健康増進」にも役立ている。

上司の教え、恩人の教え

酒は自分の金で飲め、上の奴の悪口は良いが、目下のもの悪口はやめろ。

酒の件は大丈夫ですが、悪口の方はなかなかそうもいかず、後輩の悪口になることもあります。でも極力抑えたいとは思っているんです。

3月には恩人の一周忌があります。この方には散々タダ酒を飲ませてもらい、旨いモノを食わせてもらいました。
いつも現金払いで、朝方まで飲んでも、ちゃんと歯医者という役目を忘れない人でした。

自意識過剰なのかもしれませんが、飲み屋でのバイトが長かったので、それなりに人を見る目はあるつもりです。これは鳥取時代からの知り合いでもあるママのおかげだと思います。
幾ら肩書が大層でも、下らない奴もいるし、若いのに凄いってやつも居るわけです。
知人のママが若いお客さんで、「あの人は大きくなるよ」と言われた人は間違いなく良い人になっていたので、そんな見る眼も少しは習得出来たのかもしれません。
ちなみに、おいらはそのママからそんな事を言われた事のないダメ男ではあるのですが。

良く良く回りをみると、結局助けられまくって生きているってのが正解だというのが最近のおいらのようです。

バッテリー DVD 2007 日本映画

バッテリー DVD 2007 日本映画

岡山の山あいの街、中学生達の部活動。野球というチームワークを必要とするスポーツを皆が楽しみ、時に苦しみながら生てていく。
かけがいのないもの、その時だけの時間、大人と子供、いろんな見方が可能なのだろう。
僕が感じたのは自然の中で生かされている人が日々の無事を感じながら、他人との関係性の中で生き抜いていく姿だった。二度と戻れない少年時代、しかしその時代をいつも想い出せるような時間が人生の中に蓄積されていく。
ただ、少し残念なのは、コンクリートで固められた川の姿や水路の光景であった。


バッテリー [DVD]
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『ネバーランド』(Finding Neverland) DVD、2004年公開アメリカ・イギリス製作映画。

『ネバーランド』(Finding Neverland) DVD、2004年公開アメリカ・イギリス製作映画。

平和とは、幸せとは、そんなことを考えさせられる映画です。
そして夢を持ち、生きて行くことの素晴らしさと苦悩。
お金持ちばかりの客が集まる舞台初演日に招いた25人の子供達。子供達の心の清浄さを大人はどう感じ、どう自分の中で昇華するのか。
この映画の観客の心をきっと童心にタイムスリップしてくれることでしょう、そして、社会を子供の心で考えてみてはどうでしょうか?

Wikiより
ジョニー・デップ主演、マーク・フォースター監督。第77回アカデミー賞では7部門にノミネートされ、作曲賞を受賞。
劇作家ジェームス・マシュー・バリーが、ピーター・パンのモデルとなった少年と出会い、その物語を完成させるまでを描いた実話を基にしたヒューマンドラマ。



ネバーランド [DVD]
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結局は経済のための遺産?

asahi.com:「自然美」追加見送りも-マイタウン山梨
地元も行政もこの程度なんでしょうね。
自然が与えてくれる利息の元本まで食いつぶしている感じ。

そして今度は登山税っていう感じ。

ダーウィンの眼 DVD 2004 小学館

ダーウィンの眼 DVD 2004 小学館

1992年の毎日放送製作

記録映像としては良いのだろう。ただ、塩野米松氏とナレーターのトークは頂けない。せっかくの素晴らしい映像なのだから、もっと丁寧に学術的な説明がなされるべきだろう。
とかく動物を擬人化して表現する方法は、自然を歪曲して動物の優劣をつけている。人類が生物の一員として、決してその頂点に居るわけではない事を知ることが自然の中の一生物として役割だと思うのである。
そうすれば環境破壊もこれほど酷い地球にはならなかっただろう。


ダーウィンの眼 ~新ビーグル号探検記~ 1~3 3巻セット [DVD]
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頭の丈夫な人


養老孟司さんが良く書いていると思うのだが、「東大には頭の良い人は沢山いるが、さて頭の丈夫な人がどの位いるのか」と。
自分なりに考えると、頭の丈夫さは学歴や偏差値ではない。だから、中卒も高卒も大学卒も関係ない。では何が頭を丈夫にするのだろうかと、丈夫でない頭で考えてみる。
簡単に思いつくのは、読書であろう。それも古典から現代史まで幅広く読み込み理解している人々。来年、いや半年後には忘れ去られるベストセラーと言われる様な書は問題外だろう。2007年46歳で亡くなった哲学者池田晶子は「知ることより考えること」と言い続け、考える快楽を貪った。また彼女も古典を読めて言い続けていた。
欲望の赴くままに貨幣に執着し、マネーゲームという市場経済の強固な枠組みの中で冷たい金をひたすら追い求める大学卒など溢れんばかりだ。さらにアカデミック分野が例外かというととんでもない。科学技術が発展と進歩に絶対だと安易に信じ込んでいる研究者達、研究費獲得のためだけの研究、そこにPhD(哲学博士)の重みは感じられない。自分興味だけを追求してやまないことがサイエンスだと言ってはばからない大御所研究者達。そこに頭の丈夫さは見えないのである。
最近、周りに尊敬できるような教授って少ないと感じる訳ですよね。そんなことをアフリカの片隅で考えているんです。
そうそう、4月からはまた元の職場に戻ります。と言うことは釣りにも行けますね。夏は岐阜の渓でまったりと。その前に山梨某所でまったりかな。

『靖国 YASUKUNI』DVD,2007年

『靖国 YASUKUNI』DVD,2007年製作の日中合作によるドキュメンタリー映画

色々と物議をかもした作品。
思想と言うものは全ての人に理解してもらうことは出来ないし、押し付けたからといって将来にわたって植え付けられるようなものでもない。
もっとも的確な現状の日本を表しているシーンは、ご婦人ふたりが靖国の境内の茶店であろうか、そこでおしゃべりしているシーン。実に中立であり曖昧である。でも今の日本の常民の感覚ではないだろうか。
アジアに対する侵略戦争であるという人とそうでないと言う人がいる。
虐殺が有ったと言う人と無かったと言う人がいる。
ただ言えることは、声の大きい人(権力や権威も含まれる)の意見がまかり通る社会は変質していくであろう。
刀匠の言葉が少なかったのが残念である。彼の刀に対する想いと靖国に対する想いをもっと聞いてみたかった。
個人的には遊就館の展示には以前訪れた時に違和感を持った。


靖国 YASUKUNI [DVD]
靖国 YASUKUNI [DVD]
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禁じられた遊び DVD 1952年 フランス映画

禁じられた遊び DVD 1952年 フランス映画

死が身近にあった時代。戦争で死ぬ、家で死ぬのが或る意味当たりまえの時代。
その死は人間だけのものではない事を、子供は当たり前に知っていた時代。全てのモノに死が訪れる、そして天国という最終目的地があるのであろう一神教世界。
戦争という行為が如何に不自然であり、人間の最低の本質的なものなのだろう。
映画の中で描かれる幾つかの死、どれもが同じ「死」であることには間違いないけれども、いずれの死も身近なモノを悲しませる。そして戦争の中の死はさらに憎しみをも生み出すのではなかろうか。
ミッシェル少年とポレットの澄んだ心に映し出されていた世界を、いつになったら人間は作り出せるのだろう。
水車小屋の年老いたフクロウだけが未来を知っているかのようであった。


禁じられた遊び [DVD] FRT-098
禁じられた遊び [DVD] FRT-098
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『明日に向って撃て!』(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)DVD 1969年アメリカ映画。

『明日に向って撃て!』(原題:Butch Cassidy and the Sundance Kid)DVD 1969年アメリカ映画。

イージーライダーの公開年と同じなんですね。
個人的には犯罪者を主人公にした作品は好きではないのです。
安易に金を盗みその金で贅沢に暮らすという文脈は非常にアメリカ的とでも言うのでしょうか。アメリカ社会の問題点を描いているようにも思います。
列車強盗を保安官が有志を募って追跡しようとした時、誰一人として同調しない社会。これが個人主義のアメリカというものだと感じました。そこには共同体という文脈はないのでしょう。組織としての警察だとか会社は存在するものの個人の集団としてまとまりは希薄なアメリカが浮き彫りにされているのかもしれません。そしてそれは今現在も続いているのでしょう。40年前のアメリカ映画がまさにアメリカの真実を映し出しているのでしょう。

Wikiより
実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの物語。ラストシーンのストップモーションは映画史に残る屈指の名シーンとして有名である。 日本での公開は1970年2月。 2003年、この映画はアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。


明日に向って撃て!(特別編) [DVD]
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底抜けビンボー暮らし 松下竜一 筑摩書房 1996

底ぬけビンボー暮らし 松下竜一 筑摩書房 1996

豊前火力発電所建設反対運動を契機に市民運動をはじめ、この運動の機関紙「草の根通信」が1973年に創刊された。本書はその1990年7月号から95年6月号に掲載された文章をおさめている。
「豆腐屋の四季」はTVドラマ化もされたほどの作品であり、また他の作品も版を重ねたものもある。それなのに貧乏なのである(笑)
「暗闇の思想を」などを読むと、どうしてここまで苦労して利他的に戦うのかという単純な疑問が浮かぶ。生活すべてを市民運動にささげて行く過程には多くの葛藤や苦労があったことが明らかであり、またそれを支えた家族、特に奥様の力なしには成しえなかっただろう。本書はそんな日々の暮らしの中のたわいもない事、されどとても大切な当たり前の事を読者に語りかけているようでもある。ご夫婦で毎日一時間以上かけて犬と一緒に出かけるお散歩。カモメにパンを与えるお二人の姿がキラキラと目の前に現れます。
常に右肩上がりの経済成長を続けていた70−80年代にすでに成長を終えた日本の将来を見据えて日本人の生き方を真剣に考えた一人の作家が居たことを教えてくれます。


底ぬけビンボー暮らし
底ぬけビンボー暮らし
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松下竜一 その仕事〈10〉底ぬけビンボー暮らし
松下竜一 その仕事〈10〉底ぬけビンボー暮らし
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科学者あるいは研究者というおごり

jsさんが送ってくれた大田光氏のコラム

これを読む前にほとんど同じ事を考えていたのが不思議です。

ガキの頃、科学(サイエンス)は理科の実験だと思っていて、何かワクワクしていましたね。

そして、昨年の事業仕分けでの科学者と呼ばれる人々の態度。

多くのダムや道路、砂防堰堤、公務員等の無駄が明らかになり国民から非難されますよね。
やっと科学という文脈を国民目線から評価が可能になるのかもしれません。

科学者とか研究者と言われる人々の勘違い的上から目線を多くの人々が感じたでしょう。
このコラムのように。爆笑

全国ほぼ同じ赤字垂れ流し 木材価格の下落に責任転嫁

林野庁の林業暴走 : 赤字林業公社は解散を - livedoor Blog(ブログ)
ちょっと前に神奈川県の記事を載せましたが、全国同じですね。ここでは山梨の例も出てきています。

元記事はこれの様です。

必ず木材価格の下落を原因になすりつけて逃げますが。
こんな話も森林ジャーナリストの田中氏が書いています
すなわち、「製材品価格の落ちた分の多くをかぶっているのは、立木価格なのだ。

言葉は悪いが、伐採・搬出・製材加工関係は、きっちり必要額を取っている。だが、売買価格は大きく下がっているから、そのツケをほとんど山元(森林所有者)に回している。

この構図を見れば、なんのかんのと言っても、木材の出荷に関わった人は、利益をあげているのだ。だが、その前段階、何十年も木を育ててきた所有者には何の見返りもなく、搾取されていることになる。」

補助金も助成金も直接現場に落ちなければいけないんですよ。
そして虎丸さんが書くように、
「1日も早く、林業公社は解散して、民間に引き継がれることを提案します。

デスクワークだけの公務員よりも、汗水たらして働く労働者のほうが高い給料がもらえるような林業労働環境にする必要があります。

国民をごまかし、ウソで塗り固めた林業を卒業して、堂々と、「自然を破壊しない努力をするから税金を使わせていただきます」と、国民に訴えて、まじめに林業をやって欲しいと思います。

現在の林業は、私から見れば遊びのようなものです。

自然を破壊しているだけで、たいした木材も生産していません。

森林整備、水源かん養林造成事業などというウソから始まり、手入れするときには、「美しい森林づくり」や「地球温暖化対策」と言い、最後は、木材価格が下落したから赤字になったなどと、最初から最後まで国民にウソを突き通して税金を投入し続けています。」

そして責任を取るものは誰れもいない

かながわ森林づくり公社:三セク、7月末に解散方針 債務270億円 /神奈川(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
かながわ森林づくり公社、天下りはいないんですかね?
スギとヒノキだけの造林がこの結果でしょう。
結局負担は県民や国民なわけですね。
それでいて、さらに森林環境税という税金を創出しようとするわけです。
若い人たちの社会での閉塞感はこんなところから来るのでしょうね。

責任問題をうやむやにして先送りにしたつけは全て若者たちにくるんですね。

中間搾取的な行政機関を排除して、森林組合や現場に直接裨益になるような施策が必要なんですよ。

冒険手帳 谷口尚規 光文社知恵の森文庫 2005

冒険手帳 谷口尚規 光文社知恵の森文庫 2005

初出は同名1972年主婦と生活社、加筆修正

40年近く前の本である。僕が13歳の時の本である。当時この本はかなり売れたらしい。残念ながら僕は知らなかった。でも内容は田舎を持つ僕にとってはそれほどドキドキするほどのものではなかったであろう。しかしきっと都会の子供達にはワクワクするような内容だったのに違いない。
まえがきとプロローグに書かれている内容が、本書復刻になった理由だと思う。70年当時、すでに多くシステムが出来上がり、ブラックボックス化して、こうすればああなるという頭の中だけの思考が(養老孟司さんはこれを脳化社会、都市化、人工化とよぶ)社会を動かしていることへの危機感である。
だから、本書は単にサバイバルの方法を書き留めたハウツウ本ではないのだ。
ブラックスボックス化した社会をいかに自分の頭で考え、体を使って行動していくのかが主題なのである。それが行わなければ、やがて地球は破滅への近道をまっしぐらなのだと。
昆虫食の話しは非常に興味深い。日本でもちょっと前の時代には何でも食べていたんですね。
ちょっと気になったのは、ハチに刺されたら小便というのはまだ有効な対処法なんですか?


冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)
冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)
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川口探検隊がいく、最終章?

初めてパームワインの作り方(木を倒し、切り口を作り、樹液を回収)をみた。 森を進む、穴がある。 人類初めての一歩を踏み出す(ハシゴがあるじゃんという突っ込みはなし) そこには、世にも奇妙な。。。ものは何もない(笑) 時間がゆっくり流れている。 今日の無事を確かめながら、また明日がくる。 そんな村 DSC00174DSC00179DSC00189DSC00193DSC00199DSC00205DSC00208DSC00214DSC00228

ネットも電話も止まる

事前に深夜から朝にかけてネット環境のメインテナンスがあるとのアナウンスはあったらしい。でも結局昼位までネットも国際電話も通じなかった。大使館も同じだと言っていたのでおそらく民間の会社等はかなり困ったのではないだろうか。

まあ、昔の事を考えれば、電話をする前日にテレコムオフィースに予約に行っていたわけだから、驚くこともないのかもしれない。

なんか生活が時間に追い詰められているようでもありますね。

研究所のネットはちなみに1週間動いておりません(一部メイルサーバーは動いていますが)。
なので、USBモデムか宿泊しているホステルの無線ランで通信しているわけです。
無ければないで済むんでしょうね。

昔はテレックスだったな〜〜(笑)

生命・科学・未来 養老孟司、森岡正博 ジャストシステム 1995

生命・科学・未来 養老孟司、森岡正博 ジャストシステム 1995

養老孟司(1937−)、森岡正博(1958−)の対談というか対話。
養老先生は東大の定年を早めて退官する年末(94年11月)の対話の記録。
自然な死はどこにあるのか
死をめぐる「意味」の問題
ヒューマニズムの陥穽
システムの超克と人類の未来

生老病死という当たり前のことが、人間個々において捉え方が大きく違って来ている現代なのかもしれない。脳死移植問題に関して多くのページを割いているように思うし、脳死移植に関する法律に関する議論もある。
養老先生の思想の根本的な処は脳化社会、身体性(自然性)、歴史性(宗教性)という文脈でいつも揺ぎ無い展開をみせる。さらに人間の家畜化(自己家畜化、あるいは人工化、生殖技術等により遺伝的優生化が可能になる)という視点も面白い。
二人の話は波長が合っているところと合ってない所がある様に思う。だから、それが刺激となって読者は考える手がかりに出来るだろう。
森岡さんは若い分、あえて未来への大きな希望を語っているのだろう。
出版されて15年たった2010年、養老先生の考え方あるいは思想は全く変わってないであろう。森岡さんの最近の著作を読みたいと思う。


対話 生命・科学・未来
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バニシングポイント DVD 1979年アメリカ

バニシングポイント DVD 1979年アメリカ

長男ライブラリーより

イージーライダーが1969年。それから10年後の作品
アメリカの広々とした大地をアメリカ経済の象徴ともいえる自動車が爆走する。
個人と社会、体制側と民衆あるいは常民側、白人と黒人、ヒスバニック、ネイティブアメリカン。
自由を掲げる大国の内面を一人の男の生き様から描き綴っている。
絶対的普遍的な価値などあり得ないという自由さを見せてくれる、しかし、そこにアメリカと言う国の苦しみが見え隠れしているように思う。それをタイトル自身が語っている。


バニシング・ポイント [DVD]
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結婚披露宴

保健省幹部の息子さんの披露宴

思うに段々と派手になるような気がします。
経済的な好況が理由でしょうか。日本のパブル時代を彷彿させます。
もちろん、5スターのホテルでさらに豪華にされる方もいるようです。

ちなみにお祝(幹部が知り合いなので、その方に)は50セディ、3000円程。
こちらでは、そこそこの金額ではと思います。

日本も同じ傾向があるかとは思いますが、冠婚葬祭でのお付き合いというかご挨拶が人間関係の構築に非常に大きな意味を持つように思います。
特に文化や歴史がまったく違う隣人との共通点はやはり生老病死であり
冠婚葬祭というイベントなのだでしょう。

途上国という文脈だけで、上から目線の日本人が居ますが、そういう人に限って、経済という一面だけで優越感に浸っているように見えます。
たとえば、時間、労働、貨幣といったモノに対する考え方一つをとっても
沢山の学ばされることがあります。

共同体というぼんやりとした集団の在り方が一つの視点だと思いつつ。

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森と人

『森林と市民を結ぶ全国の集い2009 in Tokyo』blog
会の報告がなされています。内山節さんが総括しております。
里山一つとっても色んな切り口があるものだと思います。
町長ありNPOあり、アカデミックありと総花的ではありますが、これはこれで仕方のないことなのかもしれませんね。
でもやはり、林業と森林環境をごっちゃにしているようには思いますね。

全国同じ施策でやる必要は無いわけで、ローカルな思想でローカルな活動で良いのだと思います。
もちろん林業と森林環境がクロスオーバーする地域があってもよいわけですよ。

儲けるというキーワードもある様ですが、生きられるっていうキーワードの方がおいらは好きですね。
そう、生きるために食うんだから、by 池田晶子

からくりからくさ 梨木香歩 新潮文庫  平成14年

からくりからくさ 梨木香歩 新潮文庫  平成14年

初出 同名 平成11年

梨木さんの自然を見る眼を感じる作品ですね。
草木染めというのでしょうか、自然の素材を使ってモノに変えていく過程が読者に心地よいと思うのです。人形、染物、織物、植物、それを取り巻く人々、他者との関係性でのみ生きることが出来る人間達の生活が質素に堅実にそして楽しく、時に悲しく時間に絡み取られていくようです。
読んでいて、心が休まるというか癒されるというか、不思議に気持ち良くなる作品だと思います。まさかな結末が新たなスタートという何か循環する時間を感じます。


からくりからくさ (新潮文庫)
からくりからくさ (新潮文庫)
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乗り合いバス(トロトロ)で行くビーチリゾート

年末に1日休暇を取り、海辺の街へ。村か?

乗合バスの出発地カネシには沢山のトロトロがさまざまな目的地へ向けて出発を待っている。満員にならないと出発しないというのが原則だそうだ。
タウンエースタイプと言ったらよいだろうか、内部を改造して3−4人掛けの
座席を4−5列配置した乗合バスなのである。
仮にレンタカーをチャーターして目的地(世界遺産のあるケープコースト城の近く)まで行くとすると、200ドルは最低かかるのではないだろうか。
往復だともっとかな。

されど、トロトロだと。4セディ、250円程。全工程おそらく150kmほど。

ホテルは年末のため休日価格。一部屋90ドル(二人まで、だけどおいらは一人)平日は50ドル(バスタブ付き、温水、エアコン)朝食付き。

入浴剤のバブを持っていったのだが、お湯が途中でぬるくなり(電気温水器で決まった量だけが出る、ゆっくり給湯すれば問題なかったのだが)少しぬるめの久々の全身欲。

あとはのんびり既述のように読書三昧、ビールを飲んで、音楽聞いて
浜辺を散歩。

ちなみにテント等持参だと10ドル、設置テント利用が20ドルとの事。
モバイルでのネットも可能(USBモデム等が必要だが、こういう時位ネットが無い方がよいのかもしれないが)
出来れば3泊位したいものです。

帰りもトロトロで戻ってきました。
かなり豪華な1泊旅行でございました。
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立川談志 ひとり会 落語ライブ’92~’93 第六巻 [DVD]

立川談志 ひとり会 落語ライブ’92~’93 第六巻 [DVD]

第5巻まで見終わり、第6巻。
「まくら」だけを集めたDVDです。92−93年のひとり会のものです。時節の話題を毒舌で切り刻みます。
それは単なる自分勝手な批判ではなく、ことの本質を見事に言い当てているように聞きました。落語というものが単なるエンターテイメントではなく、思想や哲学を絡み取りながら進んでいく藝術であるのでしょう。客が笑えばそれで良いという芸ではないのですね。
過激さに拒否反応を示す方もいるかもしれませんが、一人の卓越した落語家であることは間違いないのだろうと思います。


立川談志 ひとり会 落語ライブ’92~’93 第六巻 [DVD]
立川談志 ひとり会 落語ライブ’92~’93 第六巻 [DVD]
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川口探検隊 序章

時間的には最終章なのだけれど。

この笑顔
村の花に対する思想とでもいうのだろうか態度。

この花のたたずまいを見た時には鳥肌が立った。

ゴミ一つない村。
笑顔
学校帰りの子供のバッグは米袋を改良した手作り。
幸せを考えてみた。
もちろん上から目線でなく。

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読み間違っているんですよね

片山さつき Official Blog : 内田 樹さんの「日本辺境論」に思う
片山さんは、おそらく内田さんの他の著作に触れてらっしゃらないのでしょう。
経済という文脈だけから片山さんは眺めているのでしょうけど、日本人の中にある深層的心理(それは戦後の驚異的な経済発展も作り上げたし、自然と共生してきたような一神教に拠らない宗教観のようなもの)のようなものを理解していないのではないでしょうか。

全てを理詰めで考えていくのが苦手な(嫌いな?)自分の様な人間は内田さんの、I can not live without you。の思想が好きな訳ですよ。

ちょっと気になる記事 大丈夫?

放流:増穂の養殖業・秋山冨一さん、イワナやアマゴを 川に魚、空に鳥回復を /山梨(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

下記の記事はいかにも自然保全とか環境保護に貢献しているように見えるが。。果たしてそうだろうか。

魚が減った理由で、砂防堰堤を原因の一つにしている。これは間違いない事実で、学術的にも既に承知の事実である。
ただ、それだけでは無いはずである。
釣り人による乱獲
針葉樹のみの拡大造林、さらに間伐等を行わない事による森の荒廃。
(魚や鳥の餌になる昆虫等の減少は証明されている)

さらに気になるのは、各渓流に固有の在来種が居たはずである。
その事を無視しておそらく一種類の親から遺伝子由来の稚魚等を放流することもまた生態系のかく乱ではないだろうか。
もしかしたら記事にはないが、水産センター等の助言を既に受けていて、固有種が絶滅している河川ならば、しょうがないのかもしれないが。



以下記事

 「川に魚が泳ぎ、空に鳥が飛ぶ。そんな当たり前の風景を取り戻したい」−−増穂町で魚の養殖業を営む秋山冨一さん(57)は、漁業やレジャーではなく、生態系を守る目的でイワナやアマゴの放流を続けている。今年も12日から、3センチほどに育った稚魚を渓流に放し始めた。【沢田勇】
 ◇自然に恩返し
 秋山さんは19歳の時、増穂町平林を流れる戸川の清流を利用して養殖業を始めた。イワナやアマゴなどを育て、ホテルや旅館などに出荷している。
 25年ほど前、山奥の魚影が薄くなったことに気付いた。それ以前は頻繁に目にしていたカワセミやヤマセミなどの野鳥、魚を食べるカワネズミも年々見かけなくなった。
 当時は付近の渓流で砂防工事が盛んに行われており、それが原因だったと秋山さんはみている。「自然の恩恵を受けて生計を立てているので恩返しをしたい」と、秋山さんはそのころから、養殖しているイワナやアマゴの卵の一部を、漁協が放流しない山奥の渓流3カ所に、個人的に放流するようになった。
 04年からは、小学校の同級生14人から1人3万円のカンパを募り、放流用の卵を産ませる親魚の飼育費用に充て、放流する卵の数を大幅に増やした。
 さらに昨年からは、生存率が高まる稚魚の放流に切り替え、場所の選定にも、山を知り尽くした地元猟友会の猟師の協力を得ることにした。
 放流しても魚はなかなか定着しない。一度下ってしまうと、砂防ダムが「魚止めの滝」となって、上流に戻ってこられなくなるためとみられる。
 秋山さんは「砂防事業が必要ないとは言いません。ただ人の手で生態系を狂わせたなら、それを補う努力も人が行う必要があると思います」と話す。
 2年前からは、放流した魚が産卵する姿を養殖場の目の前の戸川で目撃するようになり、心の底から喜びを感じたという。
 「いつか野鳥にも戻ってきてもらいたい」と秋山さん。12日〜14日、15万匹のアマゴの稚魚を南アルプス、増穂、鰍沢の3市町の25本の渓流に8猟友会の協力を得て放流する。



『つみきのいえ』(仏題:La maison en petits cubes)DVD 2008 日本の作品

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お恥ずかしい事に事前にこのアニメーションの情報(種々の賞を貰ったこと)を持っていなかった。逆にその事で見た後の感動が大きかったのかもしれない。
最初にオリジナルを見て、その後にナレーション付きのモノを見たのだが、オリジナルでのインパクトが非常に大きく、映像を自分なりに咀嚼し理解するというステップが入るせいなのか、自分自身の人生あるいは生き様という流れに身を投じている自分がそこにいるようである。
生老病死という普遍の流れ、想いで、記憶、そんな当たり前な事を当たり前に写しだす本作品の清流の様な透明感がなんとも言えぬ感動を与えてくれます。逆に言えば、見ている自分の心あるいは精神が煤汚れているのでしょう。

Wikiより
加藤久仁生監督による日本の短編アニメーション映画である。水に沈みゆく街にある積木を積み上げたかのような家で暮らす老人を通して、人生というものを象徴的に描く。


つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]
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川口探検隊がいく(古い?)

1日休みを取って、調査に行ってきました。
まあ、仕事に関係しない事もないけど、とやかく言われるのも
嫌なので。
首都から300km位離れているのかな。
おそらく初めての日本人でしょう。
もちろん、ガーナ人の案内の方をお願いしておりました。

村、共同体、キラキラ笑顔の子供や大人。それ見ただけで満足なんですが
ちゃんと調査もしてまいりました。

そして、日本人初?採掘現場も撮影してまいりました。
竹づくりのハシゴで穴の底までおりてね(笑)

時間の流れ方が違うんだよね、やっぱり。

後日、画像等をアップします。

それにしても、エアコンの無いピックアップで往復500k位って
結構腰にきますね。乗っているだけなのに。
ふ〜
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