おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2008年08月

グーグルが日本を破壊する 竹内一正 PHP新書 2008

図書館本

日本あるいは世界を取り巻くITの流れを分かりやすく説明してくれます。
合併やら買収さらには乗っ取り的な企業活動の中で巨大化するIT企業。グーグル、アマゾン、ソフトバンクなどが国境を超えてその活動範囲を広げている。本書では特にグーグルに視点を向けて、これまで自分が考えていたグーグルのイメージは博愛主義的技術者集団が世界平和のためにオープンソースを利用してグーグルアドワーズと言う広告システムで若干の利益を得ながら夢に向かうという感じでした。しかし本書は利益追求集団として(株主の意向を踏まえて)一面もうかがえます。さらには携帯への参入や企業買収をも近未来の枠組みと考えて進んでいるようです。
またITにより、既存メディアにおける広告という文脈が乱れだし、CMや紙媒体による宣伝方法の転換が非常に早い流れの中でおこりつつある。そんな流れの中で日本のテレビやCMと言った旧態然としたシステムが確実に崩壊していく様子が目に浮かんでしまう。
そんな日本を著者は想像しながらも、日本の技術の先端先進性をしっかり最後の部分で書かれています。
すこし安堵して本を閉じた。

グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)

う〜〜ん 戻りたい(笑)

今期はもう管理釣り場くらいしかなさそうなので
想い出動画

佐渡編 トラちゃんが釣ったぞ。

今期の釣行は終了

なんだかんだで忙しい。
非常に残念ながら岐阜には再度行けそうにない。
また来年も安全に行けます様にお祈りです。

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死に方上手 鎌田實 山折哲雄、嵐山光三郎、加藤登紀子 村上信夫 岩波書店 2008

図書館本

医師、宗教学者、作家、歌手そしてアナウンサーで行なった公開生放送での番組をテキスト化したもの。
理想の死に方、残された者にとって納得できる死とは、良い死に方の実践、自分らしく生き切る、といった流れで話が進んでいきます。
生老病死の普遍をいかに受けれいれて死に臨むかというある種辛く考えたくない問題を柔らかくそして時に笑いを交えて取り組んでいます。
山折さんの一日を一生の様に過ごす心構え(デカルトの時間(朝の考える時)、イエスの時間(働き、辛い時)、ブッダの時間、そして臨終の時間)に深く納得した。
さらに後書きで村上さんが山折さんの言葉として紹介している。
「もう教祖や教義はいらない」「これからの時代に求められるのは(天地万物生命教)、天地万物にいのちがあるということを布教する必要がある。太陽や月に感謝し、草木の成長に心を喜ばせ、動物たちと共存する。自然と一体化してこそ、人間は幸福になれる」という。
まったくもって同感なのである。そしてそれは昔の日本人が持っていた山岳信仰そのモノかもしれませんね。


死に方上手―いのちの対話 (岩波ブックレット NO. 732)

超常現象をなぜ信じるのか 菊池聡 講談社ブルーバックス 1998

図書館本

最近疑似科学や似非科学という分野が気になっている。そんな訳でアマゾンのコメントでも評価の高い(それなりの方々が評価をしていると考えられる)本書を読んでみた。
10年前の古さを全く感じさせない内容である。
いかにヒトと言う動物が間違いをしてしまうかが論理的に説明されている。そして一番素晴らしい点は「科学は万能ではない」と言う立場で書かれているところであろう。さらに科学が進歩しても分からない事は次から次へと出てくるという事を認識している点である。
現在のスピリチュアルブームや血液型性格判断、水に絡むマルチまがいの商法なども本書を読めばかなりクリアーに理解出来るであろう。
そうしてデジャブ(既視感)なども多くの場合は思い込みや確証バイアスが原因であることがわかる。これは4分割表(事件あり、事件なし、夢あり、夢なし)を作って検討すれば論理的に理解が出来る事が示されている。

いつも手元に置いて読み返したい一冊であり、教育現場でもこの様な論理的かつ科学的解釈が出来る人材が育つように願って止まない。

超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ (ブルーバックス)

富の分配

米TIME誌も「世界一クール」と絶賛!アフリカで売れまくる住友化学の“蚊帳”(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
UNDPの知り合いはGNPの1%(1割ではないよ)をいわゆる途上国支援に回せば飢餓はなくなると昔言っていました。何十円かのワクチンで子供の命が救え、企業の社会貢献でマラリアで死ぬ子供が減る。当たり前の事が当たり前に行なえていない社会。食料を輸入してまで食べ残し生ゴミとして化石燃料で焼いている国。足るを知る、そんな事さえも忘れてしまった日本人が多いのだろう。
市場経済を組み替えないとやはり世界は滅びるのだろうな。

田舎暮らしに殺されない法 丸山健二 朝日新聞社 2008

図書館本

2004年まで芥川賞最年少受賞記録を更新していた(23歳で受賞)丸山氏(1943年生まれ)の信州安曇野暮らしから見た痛烈なお気楽田舎暮らし夢想者へのアドバイスと言った感じでしょうか。
都会に住む気の弱い、そして桃源郷を求めて止まないサラリーマン定年前あるいは団塊の世代の方はあえて読まない方が良いかもしれませんよ。
だって田舎で強盗に対峙した場合の刺し違える方法までありますから。
また、中年の自分の様にいつかは田舎暮らしと夢見ている人々は心して読んでおくとかなり役に立つでしょう。都会暮らし人の心理と田舎の人の心理を実に的確に綴っています。そして、酒もタバコもやめられないような輩は田舎ではサバイブ出来ないと言い切ります。まったくもってごもっともと首を垂れてしまいました。
安易に田舎暮らしを考えるなら、分譲の別荘を購入して同じ価値観の都会人と暮らすことをアドバイスしています。しかし、その分譲地も管理費を払い続けても親会社が倒産したり当初のサービスが提供されなくなったりと散々な例もあることを現地から指摘しています。

田舎暮らしの心構えだけでなく衰えていく肉体の事も十分考慮して野垂れ死にする覚悟がないと楽しい田舎暮らしは出来ないのであります。
納得の一冊でありました。そして筆者は日本の文壇とも線を劃しているという、それもまた良い。

田舎暮らしに殺されない法

チェーンソー用の簡易製材機

ブログサーフィンしていたら、簡易製材機なるものがあることを知った。
その方のブログはMTBのコースを山の中に作ったりする方なのですが、ご自身の山の枯れた桜を製材にする(先祖が植えたことで思い入れもあるのでしょう)とのこと。

調べてみたら色んな会社が扱っているようですが、こんなのがありました。
値段もお手ごろだな〜。

おいらのハスクにも装着出来そうだし。。。
でも庭の大木は切ったら隣家や畑に倒れそうだし。。。微妙だな。。。
造園屋さんに刻んで貰おうかな。。。木の香りのするちゃぶ台は出来そうだ。

はすくき

政治と秋刀魚 ジェラルド・カーチス 日経BP社 2008

図書館本

現在コロンビア大学教授(1940年生まれ)である筆者が学生時代からの日本の繋がりを綴った自叙伝的日本政治の舞台とその舞台裏。
日本語を習うために借りた下宿は下町で、そこでの人間関係がやがて日本の政治に興味を抱く基礎になったのだろう。
著者の学位の内容はドブ板選挙の徹底取材で候補者の家に泊まりこみ、会合では支援者と一緒に酒を飲みながらまとめたそうだ。
その後の交友はまさにメインストリームである。もちろん其処に行き着くまでの道のりは平坦ではなかったであろう。そして著者の付き合いのあった政治家の事や日本の政治に関してのエピソードを綴っている。
例えば麻生さんの「自由と繁栄の弧」という外交ビジョンを裏づける具体策が無く、中国を牽制しようとしていると指摘する。
また中曽根さんの外交4原則(力以上の事をしない、ギャンブルをしない、世界の潮流を客観的に分析する、外交と内政を混合しない)を評価している。

現状および今後の日本の進む道として、国際交流の加速化だとも指摘する、これは日本の国際交流基金が英国のブリティッシュカウンシル、ドイツのゲーテインスティチュートと比較して職員および資金があまりに小さ過ぎるという事実があるそうだ。

その他多くの裏話(田中角栄と金丸信の違いとか)、政治とマスメディアの問題点や日本での想い出が綴られている。知日派であり親日派である筆者は第2知日世代だそうで、現在は既に第4、第5世代になっていると言う。そしてその世代間で当然ではあるが日本を見る価値観が変ってきていると。

ある種非常に俯瞰的で中立的な立場からの意見が多い様にも思うが、実はかなり日本への思いやりと優しさが見え隠れする。もちろんそれは奥様が日本人であったりすることも関係するのであろうが、23才で来日して、多くの下町や田舎での日本人との交流を通して得られた感謝の表明でもあるように思う。

政治と秋刀魚 日本と暮らして四五年

国が川を壊す理由

川辺川ダム:環境配慮条件に建設容認 熊本県が最終報告案 - 毎日jp(毎日新聞)
何度か川辺川を釣りで訪れました。着々と進む民家の移転とダム建設。誰のためのダムなのか? 目的をコロコロと変えてどうしてもダムを作りたい人々がいる。川辺川だけではない、釣り人や山菜取りの人位しか気付かない砂防ダムや堰堤が全国津々浦々に作られ続けている。血税を使って。


国が川を壊す理由(わけ)―誰のための川辺川ダムか

鹿は悪者なのか?

シカ食害で山野草激減 甲州・三窪高原と大菩薩峠
なぜ鹿が増えたのかと言う問題も考えずに鹿を悪者にしたてあげていませんか?間違った林業政策ではないのですか?人間の過ちを動物のせいにしてませんか?しっかりとメディアも考えてから記事にした方が良いと思います。そこにある現実がなぜそうなったのか? 熊の問題もサルの問題も同じ根っこなんです。よく考えた方が良いですよ。人間のために冤罪を被る動物ではないでしょうか?


参考ウエッブ

男は引け

女子ソフトを見た。
素晴らしい最終回。

茶の間で見るだけであるが、リアルタイムで競技する女子チームのこれまでの努力や苦労は想像に絶するのであろう。

男子のふがいなさもあるが、ジェンダーなどと言う枠組みを超えた素晴らしい物語を見せていただいた感激に感謝。

おめでとうございます。

そして有難う。

みな美しくそして凛々しい。

科学の目

asahi.com(朝日新聞社):オオサンショウウオみな親戚?広島の高校生が遺伝子解析 - サイエンス
地道な活動が凄く重要な知見を与えてくれることがあります。毎日の観察が歴史的な気象変動の糸口になったりするのかもしれません。
高校時代、バイクに乗って遊びあるいていた自分が恥ずかしい(笑)がんばれ高校生ですね。指導された先生も素晴らしい。

ちょっと忙しいので

楽しい毎日でありますが、忙しいのであります。
ただ、枠組みとかシステムという「遊び」のない連中が多いのだなと
再確認した次第です。
*「遊び」=ハンドルとかブレーキのゆとりある部分

色んな話がありますが、後日ご報告したいと思っております。

通勤読書もこれはと言う本がありましたし。

あっ。死に掛けていたハイビスカスは花を咲かせてくれました。

自然の強さを感じました。


池田清彦さんは甲虫輸入も推進派なのね

甲虫と外来種の問題を考えよう
ブラックバスも外国産のカブトムシも何でもありなんだ。人間ってそんなに自然の中で偉いんですかね?銭のためにカブトムシ輸入していて、日本の自然界の中で増えても良いんだ?ブラックバスをやたらに放流することは悪いと言いながら、駆除は不可能で、利権が発生すると言われる。最近では旨い料理法を考えて食ってしまおうとのたまっている。日本の自然って釣り人と虫屋だけのもんではないですよね?

ほんとうの環境問題 池田清彦、養老孟司 新潮社 2008

図書館本

何が本当か答えが無い。(環境問題に答えがあると断言する人も居ないとは思う。だから本当と言う言葉を使う時点で怪しいのである)
養老さんの言説にも切れが無い。
虫仲間で酒を飲みながらの放言集と言ったところだろう。
養老先生の本質を見抜く知の蓄積は一体何処にしまわれてしまったのか?
環境問題と言う複雑系な問題を簡単に個別データから評価出来ない事は養老先生もご存知であり、シュミレーションの必要性を唱えられているのは納得するが、本当の環境問題と言うならば、それなりの方向性のある取り組みを指摘してはどうだろうか。
池田氏に関しては、相変わらずの品の無い評論家ぶりである。
二酸化炭素の増加だけが温暖化の原因では無い事は多くの科学者が認めることであり、今さらブツブツ言っても説得力がない。さらに「〜と思う」「〜ではないと思う」と書くの勝手だが、ご自身はなんらデータは持ち得ない。非常に無責任な主張が連なる。
そして相変わらず、ブラックバスの駆除には金が掛かるだの、利権だの、である。外来種問題を書かれるのならどうしてご自分の興味のある虫の問題に言及しないのか?(外国産昆虫の輸入許可問題等)
養老先生も後書きで、鎌倉からゲンゴロウが居なくなったと嘆く。
嘆く前に、研究者や当事者が予防措置的対応を訴えるべきだろう。
お二人でブツブツ嘆くのは結構だが、爺さん二人のぼやきから得るものは少ないのである。

ほんとうの環境問題

おひとりさまの老後 上野千鶴子 法研 2007

図書館本

読まなきゃよかった。
社会学ってこんなに浅いの?って感じを持ってしまいます。
ご自身を「負け犬」と揶揄しながら実は勝ち組の老後設計指南書ではないでしょうか。
どうしてもジェンダーに結び付けたい文脈が非常に違和感があります。
生老病死が絶対普遍であり心中でもしない限り死は一人で迎えねばならないイベントでしょう。
同時に鎌田實、山折哲雄らの「死に方上手」を読んでいたのですが、死に対する態度がこうも違うものかと考えさせれらます。
上野氏の死生観は、結局、京都の大文字焼きの大の文字が犬となる点の所にご自身の灰を埋めてもらいたいというだけのヒトなのでしょう(愛犬等の灰はすでにそこに埋められているとの事)
多元で多様な人々が居ることに異議などはありませんが、どうぞご勝手に老後をお過ごしくださいとしか言いようがない。これも彼女の生き方なのだから。
死とか老後とか言う必然を考える時、男と女の間に線を引いて考察する必要性が無いことを改めて感じました。そう、そこにジェンダーなどは必要ないと(もちろん日本社会における男女格差問題は認識しているつもり)。
やはりI can not live without you。で自分は死を迎えたいと思った訳である。
「ひとりでは生きられないのも芸のうち」 内田樹 文藝春秋 から引用しておきます。I cannot live without you. これは私たちが発することのできるもっとも純度の高い愛の言葉である。私はこのyouの数をどれだけ増やすことができるか、それが共同的に生きる人間の社会的成熟の指標であると思っている。
「あなたがいなければ生きてゆけない」という言葉は「私」の無能や欠乏についての事実認知的言明ではない。そうではなくて、「だからこそ、あなたにはこれからもずっと元気で生きていて欲しい」という、「あなた」の健康と幸福を願う予祝の言葉なのである。

おひとりさまの老後

学校の歌

高校3年の時の学園祭
毎年校庭で夜になるとファイヤーストームが行われた。
応援団が暑さから身を守るために水を掛けられながら皆で応援歌を唄うはずだった。
しかし
その年はまだ日の明るい内に教員が点火を命じ、応援団も逆らうことなく
応援歌を唄いだした。
僕達のクラスの連中は隠すことも無く涙を流し抗議したが後の祭りだった。

それ以来、応援団は嫌いである。

この動画の先輩の頃はそんな馬鹿な事は起こらなかったであろう。

質実剛健 我が高校のモットーだったはずである。

ついでに言えば、その教師は学園祭での食品の販売は教育委員会からの指示だとのたまった。しかし学園祭後に俺が教育委員会に出向いて聞いたらそんな規定は無いとキッパリ言い切った。確かその教師も母校の出身だったはずである。すでに故人なので名前は出さないでおこう。


演奏は芸大の学生さん達である。すごくうまかった。

福岡正信翁 逝去

福岡正信 - Wikipedia
何冊かの著作に触れ、自然農法より、翁の自然に対する思想に心を打たれた。人間などと言う動物が自然を管理支配しようとする無意味で無謀なことをご自身の生活から実践し語り続けてきた。そして世界中を緑にするために。
合掌


自然農法わら一本の革命
「自然」を生きる

まったく同意 敗戦日なのです。

アルピニスト・野口健のブログ:「終戦日」ではなく「敗戦日」とするべき - livedoor Blog(ブログ)
自分も多くの遺骨が未だ弔われていない現実を、以前研究調査で訪れたパプアニューギニアで見た。そして毎年遺族の方々が遺骨収集をされていると聞いた。歌でしか知らなかったラバウルには壊れた飛行機や武器が残り、地下壕が観光施設として残されていた。しかし火山の大爆発でラバウルは大きく変ったと聞く。
多くの方の魂が未だに火山灰の下で母国に帰れず彷徨っているのだろう。自国の兵士や国民の遺骨すら十分に弔えない政府。右も左も関係ないである。靖国に参拝するだけが政治家の務めではない。多くのご遺族の戦争はまだ終わっていない。

パプアニューギニアの山奥に置かれていた日本語で書かれた墓碑を見た時、どうしてこんな所まで戦争のために来たのか?と単純に疑問に思った。

悪夢あるいは明るい未来?

夢を見た。
日本国滅亡。
国家などという枠組みは必ず壊れる運命にあるのだと認識している。だから愛国心はありますか?と問われれば、郷土愛はありますと答える。
他国と比べることが意味ある事とは思わないが、これほど自然豊かで生物が多様な国を残したいとは思う。

さて、見た夢。
霞ヶ関、地方行政組織の文系キャリア(敢えてここではそう記しておこう)が目先の経済理論と自己保身のために財政破綻を導く。彼らの中で一体どれくらいの官僚が外国でサバイバル出来るのだろうか?日本国という枠組みの中でしか生きられない人々。仮にそうであるのならば、日本国が破綻しない道筋を描くのが矜持でありノブレスオブリージュではないのか。
大学や省庁の附置研を独法化した。それはそれで良い面もある。しかしである。そこに所属する技術者あるいは研究者は任期制を強いられ、業績の提出を求められる。では事務方はというと、終身雇用のオヤジと臨時職員の女性でのんびりやっている。大学はというと、学長権限が絶大になり、教授会などは有名無実化し、どこかの共産主義国家を見ている様でもある。一部の大学院生は学費無料でかつ生活費の支給もあるが、博士号を取っても任期制のポジションを何回も彷徨いながら40代に突入などという環境が着々と創生されている。
資源の無い、食料自給が出来ない日本国の生きる道は技術の創出ではなかったのか?
マネーゲームに一喜一憂する民族にいつからなってしまったのだろう。
ノーベル経済学賞を取った学者の会社が破産する事実、金融システムという砂上の楼閣を信じて疑わない文系の皆様。
いみじくも子供が言っておりました、経済学は本来理系じゃね?と。

技術の創出も直ぐに銭にならなければ研究予算を出さなくなりつつあり、基礎研究は興味があっても参加しない学生が増えてくる。

マネーゲームでの時間の蓄積はまったく無い。そして取り返しの付かない負け組みが必然的に存在する。そして常勝などはありえない事を知らん振り。
基礎研究や技術創出は失敗は未来への蓄積であり、多くの大発明といわれるイノベーションは偶然なるセレンディプティでもある。
いくらこんな事を夢の中で文系事務方に訴えても、へらへらと聞いているだけである。
確かに、法律を作り、国体を維持をすることに命を懸ける文系キャリアもいる。されど、あまりにお馬鹿な事務方が多いのは事実である。
銀座で長いこと店をしているママが霞ヶ関について言っていた。
「無欲で働くヒトが偉くなっている」と
まだ望みはあるようだ。

研究者、技術者が反乱を起こす時期が近づいているのだろう。
もちろん農業、漁業、林業などの従事者は技術者なのである。

そんな夢を見たせいか目覚めが悪いのだろう。(笑

鳥と花の贈りもの 串田孫一 文、 叶内拓哉 写真、 暮らしの手帖社 2007

図書館本

久々に素晴らしい本に出逢いました。串田さんの本は何冊か書棚にあるのですが真剣に読んでいませんでした。
串田さんの心の底から温まる文章と叶内さんの鳥と自然、植物の写真が見開きページの右と左に置かれています。
都会育ちで自然と語り合える人は殆どいない現在。
自然と共に生き、そして鳥と会話が出来る人。翼を持たない人であることを素直に、そして感じるがままにテキストに出来てしまう。
さらに晩年近くの文章であることからか、人生への想いも語られています。最後に奥様との写真と奥様の語りが置かれています。苦労もあった様ですが素晴らしい人生だったことを書かれています。

串田孫一 2005年7月8日没 89歳
鳥と花の贈りもの

環境問題のウソのウソ?

原油高でペットボトル高騰2・6倍…国内リサイクル黄信号 : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
武田教授や池田清彦教授の御主張もそろそろ場外でしょうかね。まあ本来のリサイクルと言うのはビール瓶を再利用したりすることを言うのでしょうが。
ペットボトルも自販機も無くても良いのですよ。基本的に。
缶ビールはあった方が良いと思うのは単なる呑み助のせいです。あしからず。

未病 されど早期診断早期治療

肝炎治療費助成 県内申請が低調
予防に勝るものはない。しかし、感染後の早期治療によりQOLは格段に向上する。
地元の医師は感染の事実を知っているのだから、どうして感染者に選択肢を提示しないのだろうか?
多くの感染者が医原性の感染だということを今更隠す必要もないだろうに。

ほら、そこの病院長さん(元副院長)。

お盆の青空

真っ青の空が新宿上空にあります。
70年代あるいは60年代は東京から富士山など見えないほど大気汚染が進んでいました。
その後の技術の進歩等で空も川も少しづつではありますが元の姿に戻ってきているようです。

お盆の空の青さは、さらに東京の人口移動による人為的効果なのでしょうか?
もしそうであるとすれば、一極集中の弊害は誰でもたやすく理解できます。

そして田舎に帰った本来の田舎モノ(おいらもその一人)が本当は田舎で生活したい(同じ仕事がそこで出来るなら、あるいはそれなりの稼ぎがあるのなら)と思っているのではないかと夢想してしまいます。
それほど綺麗な青空です。

今の中国が日本の70年代だと同じ環境であるとしたら、あと10年もすれば今の東京の環境に並べるでしょう。それほどの技術力と体力はあるのですから。
そんな事は北京オリンピックをテレビで見ながら感じました。
問題があるとすれば民族問題ですが、漢民族がいかに他民族と折り合いをつけていけるのか、ナショナリズムを上手く利用して折り合いをつけそうな気がします。少なくともエスニッククレンジングなどという手段をとらないで。

紫陽花の挿し木

誰がやってもほぼ上手くいくようです。
山紫陽花も上手く出来ました。

バラは勝率1割以下でした。(日が当たってしまったせいかな)

さて、沢山挿し木で上手くいきましたが、植える場所が。。。。

来年の開花は無理でしょうが、再来年は紫陽花寺ならぬ紫陽花ボロ屋を目指しましょう。
あじ

小学校で株のこと教えたり、英語教えるより日本語なのである。

2008年8月13日「理科、英語より日本語教育が先」 サイエンスポータルレビュー 科学技術 全て伝えます SciencePortal
藤原正彦さんも、養老先生も同じ事を言ってました。そして教育には強制が伴うと。人生の一時期に詰め込み的な教育も必要だと思います。日本における英語教育の失敗でどれほどの時間を子供達は無駄にしたことか。

乳と卵 川上未映子 文藝春秋 2008

図書館本

芥川賞(138回)。改行の無い文章が続く。状況描写は非常に繊細で上手に思う。女性の肉体的特性と心理的特性を書き綴っている。
個人的はあまり好きな文体でもないし物語性も無い様に思う。娯楽として楽しむ文学なのかなと。もちろん普通のヒトが持ち得ない才能を発揮されているのは間違いない。以前養老さんと茂木さんの講演会で奇抜な質問をしていた事を思い出した。哲学や心の問題にも大きな興味をお持ちの方のようだ。

乳と卵

佐渡釣行あるいは観光5

両津博物館両津湾・加茂湖の漁具・伝統木工品と竹細工・佐渡の祭りと芸能及び年中行事の展示

やはりここにも宮本常一の足跡はなく。。。
おけさ柿の振興、鬼太鼓、流木への置石、そして離島振興法
下記の本を読んだ時に感想
宮本さん自身が深くかかわった離島振興法にふれ、宮本さん言った有名な言葉があるそうだ。「離島振興法が出来たから島が良くなるのではない、島がよくなろうとする時、離島振興法が生きるのである」と。
また佐渡での柿作りの指導の際も、技術的な事はあまり言わず、とにかく人づくりです、人づくりが出来て、道作りができる、道ができて、はじめて産地づくりができると力説したという。

海岸の流木の上に小石が乗っている写真がある。宮本さんの解説は「海沿いの道ともいえないようなところを歩いてゆく。浜には流木がすこし打ち上げられている。その木の上に石がのせてあるのが目に付く。流れついたものにこうして石をのせておけば、それが私がひろったのですというしるしになる。中略。そういう習慣は全国にわたっている。不文の約束ごとが守られることで民衆の社会が成り立つのである。人が人を信じられるのである。見知らぬ人もそのことによって信ずる事ができた。さびしい海岸であった。人一人見当たらぬ世界である。しかしそこにも人の意思は働いている(私の日本地図7 佐渡)

宮本常一の写真に読む失われた昭和
りょうりょう2りょう3りょう4

疑似科学入門 池内了 岩波新書 2008

図書館本

「水からの伝言」が未だ学校現場で使われているという話を聞いて驚き、霊界系スピリテュアルが銭儲けの道具としてTVのゴールデンタイムになる国、ニッポン。
科学が世の中全ての事を解決することは有り得ない事を認識しつつ、科学を名乗り人を騙したり洗脳する行為は許されない。
ニセ科学、似非科学、トンデモ科学、超常科学等の色々な呼び名で語られる反証不可能な事項に関して著者(現総合研究大学院教授、1944生まれ)が疑似科学を3分類して説明する。すなわち、超能力、超科学系の所謂精神世界系のモノ、科学を装いながら科学的データを誤用、乱用するもの。そして3つ目が「複雑系」におけるグレーゾーンに属するような評価の難しいもの(地球温暖化の原因、BSEプリオン説、地震予知等々)。
また3つ目の疑似科学に関しては予防措置原則の応用(例えば地球温暖化の機序は種々言われ議論があるが、二酸化炭素が人的要因で増えているのは確かなのだから、二酸化炭素排出は減らす方向で努力するべきである)を述べる。
終章の「疑似科学の処方箋」がなかなか面白いというか最も重要なポイントではないかと思う。
1.疑似科学は廃れない
2.正しく疑う心
3.疑似科学を教える
4.予防措置原則の重要さ
5.科学者の見分け方
科学が全てを解決できる訳ではないという大前提を知った上でこの5項目を読まれるといかに現代社会が疑似科学に溢れ、メディアに左右され、時に本質を見失っているかが理解できるであろう。
メディアに露出度の高い科学者と名乗る人々がいかに物事を決めつけてYes/Noで話をするか。脳科学にしても新型インフルエンザにしても果たして本当に研究をしている学者がああも簡単に物事を言い切れるものなのか。メディア情報をテレビやネットを通して受け取る側の頭の丈夫さも問われている。

疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)
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