おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2007年11月

広島なのである

c0472a57.jpgやはりこれだけは食べないとね。

地球を斬る 佐藤優 角川学芸出版 2007

図書館本

2006年1月から2007年3月にかけて60回にわたりフジサンケイビジネスアイに連載された文章。
国際情勢、特にアジア、ロシアの分析を通して日本の国益とは何かを佐藤さんが忌憚なく示してくれていると思う。佐藤さん自身はいつも右でもなく左でもなく、神は存在してもしなくても良いとの立ち位置から見る状況判断が非常にしっくり自分には思える。そこに外交家あるいは諜報家としての文法があるように思う。北朝鮮の問題はイランと密接に関連するし、英国でのロシア人スパイの殺害事件もメディア報道とは違う視点から考察する。
外交あるいは政治という文脈で動く国際情勢を的確に掴まないと一瞬にして国益などいうものはもちろん、国家という存在も消え去る現実を何気に指摘する。そして第三次世界戦の現実性も。
日本が何処に向かうかなどと言う小さな問題でない、まさに地球規模の外交が求められているのだろう。そう小市民は思うのである。

地球を斬る

国家情報戦略 佐藤優 コウヨンチョル 講談社α新書 2007

図書館本

国際情勢を読み取る上で避けて通れない諜報活動。
日本側の佐藤さんと韓国側の高さんのお二人が解説する。
お二人は所謂国策捜査で犯罪者の烙印を押されながら著作活動を行なうという点で共通項を有している。
もちろん本書が国家という概念構造が有する諜報活動を全て網羅しているとは思えないし、当然お二人の守秘義務が今も歴然とある訳ですから外交活動上知得た秘密は暴露していないのでしょう。
それにも関わらず、いかに我々小市民は知らない事が多いかを痛感する。
陸軍中野学校の教えが諜報活動のあたかもグローバルスタンダードの様に思えるし、国家のために死ぬ事をいとわない人々がこれまでの外交の裏舞台で活躍していたことを指摘する。

国益という文脈では諜報活動はやはり不可欠なのだろうか?通信衛星を使った盗聴、盗撮、なんでもありの世界が今後どんな展開をするのか?
小市民は知らない方がよいですね。

国家情報戦略 (講談社+α新書)

シクラメン

0612bf26.JPG育てるのが難しいと思っていました。

小さい鉢から植え替えましたが無事に咲き続けてくれております。

おいらにも育てる事が出来るということは、遺伝子組み換えでもしてあるのだろうか。

いずれにしても花は良い。

ネットカフェ難民 川崎昌平 幻冬舎新書 2007

図書館本

感想が書きにくい本でありました。
著者は1981年生まれの芸大修士卒。本書はフリーターとして家に居られるにも関わらず自らネットカフェに移動?した31日間の行動記録的エッセイとでも言うのだろうか。
ニートやフリーターと呼ばれる人達は社会情勢の結果なのか?それとも個人としての自由謳歌の一形態なのか?自分には良く分からないのだけれど、もし働かないで生活出来るのであれば(食うに困らないのであれば)それはそれで良いのではないかと思っている。
養老先生も著書に中で、ニートやフリーターの方は平和主義者であると言うような記載があったように記憶しているが、争い事を好まない人々が増える風潮は何処か過去のヒッピーのムーブメントと近似していないだろうか?
著者は金銭的な格差は問題ではなく、文化格差が辛いと書いている、しかしながらホームレスにはならない程度のアルバイトと飢えない生活は可能である。
そんな著者の日記を読みながら、ネットカフェという場所が現代の駆け込み寺ではなく、市場経済主義を正面から受け入れたくない人のある種オアシスにも見えてきた。そして其処に住む人々は実は明日の日本を体現しているのかもしれない。

ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書 (か-4-2))

しっかり勉強します

環境省 報道発表資料−平成19年11月26日−第三次生物多様性国家戦略の閣議決定について
時間的に余裕がないので年末あたりにしっかり読ませていただきます。個人的には国交省の一部を解体して環境省へ金と人を移すべきだと思っております。河川行政にはかなりの利権があるようです。木村英造さんの最近の著作でサラッと触れています。まさにアンタッチャブルな領域なんでしょう。後日、読後感想文としてご報告いたします。

公益法人もやっとくれ

独立行政法人:内閣府に評価機関 08年度実施へ - 毎日jp(毎日新聞)
いわゆる天下り先となっている財団やら社団法人やらを徹底的に監査してもらいたいものである。週2回の出勤で年収1千万という世界はありえますか?さらに勝手に人事は動かすは内部留保を作りまくる。どこが公益なんでしょう。民業を圧迫するような財団も沢山あるし、訳のわからん資格認定制度で高額な研修費を取ったり。
どうしても天下りたい方ようの組織は、離島や過疎地に作ったらいかがでしょうか? 生き方を見直せ。そして国家を考えてもらいたいもんだ。地方公務員も同じだ。ひどいのいるし。

最近の庭

白いバラだけでは寂しいので赤いバラも買って来て植えた。
鉢植えから庭に移して、来年が楽しみである。

ボタンもそろそろ満開、地面に落ちた花びらが可憐である。

ばらぼたん

当たり前のことが当たり前にならない市場経済

2007年11月26日「食料・飼料の自給率向上で環境保全、農村振興を」 サイエンスポータル編集ニュース 科学技術 全て伝えます サイエンスポータル / SciencePortal
持続可能な社会とか循環型社会の構築などと盛んに聞こえて来るが、それなら農水省やらは是非とも現場に移動してはいかがだろうか? 秩序無く石油を使い、社会秩序を維持している訳でですから(養老さんのお言葉)、まずは、その最初の無秩序な石油使用を止めていく方策を考えながら(原子力が良い訳ではなく)農畜漁業の重要性を再構築しなければいけないとバカなおいらは考える訳です。本質は生き方なんでしょうね。やはり。ある意味、少子化は国家のライフサイクルから考えれば必然であり、一極集中による国土の荒廃は、近い将来の日本再建への避けられないロードマップなんでしょうね。
早いところ、終の棲家を森に探さなければ(笑)

どんぐり爆弾なのである

99d6e6b4.JPG現在、我が家は24時間絶え間なく攻撃を受けております。
裏山のデカイどんぐりの木からトタン屋根(これも原因だな)にポコポコと
どんぐりの機銃掃射的な攻撃が続いております(笑)

敵に勝つためには相手を知らねばなりません。

どんぐりには20種以上の種類がある(おっと、この時点で驚き、負けか。。。)

さらにその鑑別法をネットで検索。

おそらく。。。。
多分。。。。。
きっと。。。。

アカガシとしておこう。

まあ、そんな所で今日は許してやる。

恐るべし自然なのである。
ちなみに大豊作の様で(竹を切ったからか?)地面がどんぐりで覆われていると言っても過言でない。(笑)

中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日 北野幸伯 草思社 2007

本が好きプロジェクトからの献本

1970年生まれの国際関係アナリストという肩書きの北野さん。
読み出した最初は、「トンデモ本?」と思いつつ。
だんだん、この方、実は佐藤優さんの影武者?とか思うようになりました。
世界の政治や経済の流れのダイナミクスを地政学的な見地から実に分かりやすく書かれているように思います。もちろん素人の自分がそう思うだけなのかもしれませんが、なるほどと思わざるを得ない指摘が多々あります。
そしてそれらはTVニュースショーでは絶対に語られないけれども、じつは世界の常識だったりするのでしょう。
アメリカがいくら借金があってもこの世の春を謳歌できる訳を教えてくれます。
また世界情勢の理解のために5つのポイントを挙げます。
国家のライフサイクル(幼少から青年、中年、そして死と言ってもよいでしょう)
国際関係の主役と準主役の動き
ある国の動きを決める国益
指導者
通貨と資源

原油のドル建てをユーロ建てに変えてイラク戦争が起こり、資源豊かな中央アジアでの選挙という装置によるアメリカ、ロシアのせめぎあい。
中国の台頭を見ながらEU,ロシアがそしてアメリカがどの様に動くのか、そして日本が日米同盟を今後も続けていくのか?
いくつのかシュミレーションが書かれていますが、果たして日本の春は国家のライフサイクルを考えれば、到底続きそうにはありませんね。果たして外交と言う文脈で日本という国家が存続しえるのか?
子供の将来を考えると、英語も結構だが、中国語は必須だと思わざるを得ないのかと思ってしまいますね。ロシア語も出来るに越したことはないですが。


中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日―一極主義 vs 多極主義
Amazonで購入
書評/社会・政治

肉は炭と化す

cac1168b.JPG焼き芋ばかりでは芸がないのでと思い、朝から頑張った。

熾き火をつくり(つくり過ぎたか)クレイジーソルトやニンニクで下ごしらえした豚肉の塊をダッチオーブーンへ。

2時間ほど放っておいた。

見事、炭が出来ました(笑)

肉が小さすぎたのもあるのでしょうが、火力が強すぎたようです。

トホホな日曜日でござりました。

焼印を楽しむ

焚き火を見ながら焼印の練習。

部屋の中でやっていると家族の冷たい視線が刺さります。

そんな訳で本日は、外です。

色んなモノに焼印押しまくりです(笑)

竹が一番綺麗に出来るようですね。

竹ほうき。
モップの柄
フライロッドのグリップのコルク部分。

他もやってみましたが(クワとか、皮のグローブとか)、まだまだです。

ほうきもっぷ








ろっど

朝から焚き火

2f576353.JPG昨日は祝日だったが、仕事で出勤。

そんな訳で、今朝は朝から焚き火(笑)
先週の日曜日に負傷したため、準備だけ出来ていた。
着火するだけ。

焚き火を見ながら焼印の練習(笑)

読書してお昼寝、そして、家人とホームセンター等に買い物。

石油ファンヒーターが壊れたので安いのを買い、ホットカーペット用の
カバーを買い、地球温暖化に貢献してまいりました。

角膜再生

ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の話ではありません(笑)

単に自分の再生能力で直っただけの話です。おいらの眼はね。

万能細胞は本当に人類のためになるのかな〜と思うのであります。

コンサート

5abfbbe2.jpg木曜日夕方
職場でコンサート
木製の楽器の奏でる音っていいですね〜〜

去年は尺八、ギターでしたが、今年はビオラが加わりました。

ちょっと真剣に考えてみよう。哲学と音楽のコラボ in 森だらけ

これが自由の国?

asahi.com:米入国の外国人、両手すべて指紋採取 入国審査厳格化 - 国際
どこかの国の同盟国とえばっておりますが、こんな国になりたいのでしょうか?属国になるならまだアジアのどこかの国の方が良いように思います。グローバリズムはアメリカ原理主義だと益々思うへそ曲がりオヤジであります。原油のドル建てを止めればアメリカなんて直ぐ衰退するのにね。それをさせないために戦争してるんじゃねえの?
日本もアメリカ国債をそろそろ真剣に考えた方がよいんじゃないのかね。橋龍さんはそれを言って。。。。。

うまい米

歳を取ると、お米の旨さが良く分かるようになりませんか?

最近は韮崎の家の近くの方が作っているお米を精米して食べていますが、美味しいです。

単純に旨い。

そんな時、こんな記事発見

「日経ビジネス オンライン」

『地方再生物語』
第1 回 「異端が作った日本一高価なコシヒカリ」 週に一度、更新

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071102/139544/

著者のHP
作り手、水、環境、自然、すべてが一緒になって出来るんでしょうね。

2合位買って食べたいな(笑)


夏の庭-The Friends- 湯本香樹実 徳間書店 2001(改訂版)


1959年生まれの湯本さんの作品を初めて読んだ。
ふと阿部夏丸さんの作品と同じ感覚が蘇る、そう言えば阿部さんは1960年生まれ。どうしても作品中の子供に自分の経験が反映されるのだろう。そしてそれが僕には心地よい。
小学6年生の3人組と近所に一人住むお爺さんとの交流の中に「生きる」「考える」「死」「夢」が誇張なく静かに流れている。まさに二度と訪れることのな夏休みの経験。
おじいさんの想い出話を聞いた子供の描写が凄い。
「そんなにたくさんの思い出が、このふたりの中にしまってあるなんて驚きだった。もしかすると、歳をとるのは楽しいこのなのかもしれない。歳をとればとるほど、思い出は増えるのだから、そしていつかその持ち主があとかたもなく消えてしまっても、思い出は空気の中を漂い、雨に溶け、土に染みこんで、行き続けるとしたら・・・いろんなところを漂いながら、また別のだれかの心に、ちょっとしのびこんでみるかもしれない。時々、初めての場所なのに、なぜか来たことがあると感じたりするのは、遠い昔のだれかの思い出のいたずらなのだ。そう考えて、ぼくはなんだかうれしくなった。
 おじいさんとおばあさんは、今は黙って庭を見つめている。すうっと涼しい風が通り抜けた。ぼくたちはみんな、森の風を吸い込んで熟れたキイチゴの、甘くすっぱい実のひと粒に包まれているようだった。」

夏の庭―The Friends

翼はいつまでも 知人の感想

本を貸してあげた女史の感想。 川上ファンが増えて嬉しいですね。

今ちょうど「翼はいつまでも」を
読み終わりました。
すっごい いいです、やっぱり。
なんて言い表したらいいのかわからないですが、
一歩を踏み出す勇気って
大事だなってことと
大人になるんじゃなくて
自分になるってことと

最後の別れのシーンは
もうダメでした。
そして30年後まで書いていて下さり、
ありがたかったです。
気持ちとしては今も一緒にいて欲しかったけど。。
それじゃあリアリティがないのかな(笑)

やっぱり一人じゃ生きていけないなって
仲間って親って大事だなって。
あと中川先生の告白もよかったなぁ。

実は何年か前に
ビートルズの2枚組アルバム
「Live at the BBC」を
購入していたんです。
当時の私はよくわからずに聞いていたんですが
もう一度聞いてみたくなりました。
残念ながら「please please me」は
入っていないのですが、
「All My Loving」は
入っていました♪
これから早速聞きます。

この本には
大人に対するふがいなさ
仲間との確執、団結
初恋、一歩を踏み出す勇気
…凝縮されてますね。
青春ってこういうことだろうなぁ。
そしてこの仲間達は「含みのある人間」に
なっていったんだろうなぁって
思いました。
それもバカも出来て、語り合え、辛さも痛みも
知っている、だから優しくなれるし、
団結も出来る
仲間がいるから。
この人たちの誰がかけてもダメだなぁって
思いました。

次、ビトウィン読みます!
楽しみ!です!!
でももったいない気もするなぁ…と
思ってしまいます。

翼はいつまでも

セヴァン・スズキの私にできること-森のつくりかた守りかた ゆっくり堂 2007

非常に薄い小冊子である。300円です。
しかし内容は濃い。
世界人類が自然と共生そして共死するために何をすべきなのか?
「地球環境サミット」のスピーチで世界中を感動させた12才の彼女が今27歳となり再度世界に訴える。
現在来日中との事である。
政府や行政あるいは企業がやるのを待つのでなく、個人として何が出来るのかな考えていく事がもっとも大切なのである。
熱帯雨林の減少を単に途上国の責任としてよいのか?
市場経済優先の生き方を、森の時間の進み方に合わせてみることが問題解決の糸口であるように思う。

伝説のスピーチはこちらで見られます。


セヴァン・スズキの私にできること-森のつくりかた守りかた

いいんじゃない、こういうの

asahi.com: 諫早湾干拓、「失敗百選」に 文科省の外郭団体選定 - サイエンス
失敗百選監視とかチクリとか言うことは嫌いですが、どうどうと議論して失敗から学ぶ事が一番重要だと思います。失敗の無い人生もありえないし、失敗の無い行政政策もないと思います。いかに早く失敗に気づき、軌道修正するかが行政の力量でしょう。企業では当然の事でしょうが。でも偽装の多い今日この頃。ちなみに科学なんて失敗だらけです。目の怪我で本を読めなかったので小林秀雄の講演テープを聞いておりましたが、まさに科学者のあるべき姿を語っておりました。池田晶子さんが小林秀雄を非常に尊敬していた事が分かるような気がいたしました。


あれ、でも長良川河口堰が出てませんね。
スーパー林道もありませんね。

随想二題―本居宣長をめぐって (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 5巻)

おばかな俺

日曜の午後、庭掃除をしていた。
乾いた竹を処理して居る時に枝が左目に当たった。
1時間ほどアイスパックで冷やしてみたが、痛みが取れないので
休日診療の眼科をネットで探し、藤沢までバスと電車で移動。
眼球の表面に傷が付いているが自然治癒するだろうとの事。
抗生物質の点眼剤ともう一種の点眼剤を貰い帰宅。
近くの眼科で再度様子を見てもらってくださいとの事で
月曜日に職場で一つミーティングしてから、知り合いの眼科がある中野へ。
やはり自然治癒を待ちましょうという事で、ヒアレインなる点眼剤を
いただき休暇を取り帰宅。

何が辛いかと言うと、本が読めないんですね。(笑)

火曜日にはなんとか痛みを和らぎ、お仕事であります。

中野では当然中野駅前の立ち食いいなかそばを食べたのは言うまでもない。

年を取ると、反射神経が衰えるんですね。
メガネをしなくて作業したのもミスですが。
南木佳士さんの小説に稲穂の刈り取りの時に両目失明したお婆さんの話が出てきますが、一瞬その光景が頭に浮かびました。

キャスティングホルダー(焼印)なのである

せっかく一生モノの鉈と鋸の2丁差しを得たので(笑)

相田みつを風の文字でござります。

また半田ごての加熱時間等に慣れていないので上手く出来ないのだが。

焼印焼印2








本体

原子力政策の現在を検証する 吉岡斉 雑誌 科学 岩波書店 Nov.2007

吉岡先生のセミナーがありその折の別刷

いや〜〜〜怖いですね。政策という文脈での意思決定のプロセス。
吉岡先生ご自身は「御用学者」と自分を位置づけ、反対意見も入れておかねばならないという審議会に参加され、多くの場合、原発反対の立場であるという。そして今日日本の原子力政策は「原子力介護プラン」と呼ぶに相応しいと。
そして現在さらに「原子力発電永久介護プラン」「電力業界介護プラン」に進んでいると指摘している。2017年度までに13基の新増設が行われるという。

吉岡先生が名づけた「核の四面体構造」と言うのがある。
原子力発電事業の関わる4つの主役級ステイクホルダーが、一体化した構造を指し、政治家、政府(主として所轄官庁)、電力業界、地方自治体の4者である。

結局経済的コストを負担するのは国民であり、その国民が良く分からないところで政策が決まっていく。今回の柏崎刈羽原子力発電所の震災が、まさに政策への国民不在を表舞台に表わしたのだろう。
原子力の問題は単なるコストの問題だけでなく、今後の日本人の生き方にも関わるのだろう、節操無き電力使用は結局国民一人一人に災難として降りかかるのだろう。

H5N1 岡田晴恵 ダイヤモンド社 2007

知人から借りた本

著者は厚労省管轄の研究所の現役研究者だそうだ。
エボラウイルスを題材にした「ホットゾーン」あたりを真似しているのだろう。あくまでも小説として読まれる事をお勧めする。
研究者の役割は、予想屋でも風説の流布でもないはずである。本書では実在の研究所と共に架空の人物を登場させてストーリーが展開する。そして新型インフルエンザによるカタストロフが起こるシミュレーションなるものを提示したいようだ。
もちろん新規感染症に対する準備は地球規模で必要であることは言うまでもなく、すでに多くの研究者がその対策に従事している。
結局のところ、この筆者は行政対応が悪い事だけを指摘したいのか?そのために最悪のシナリオを作り上げてご自身の研究活動を有利に進めたいのかと思ってしまいます。これは筆者が昨年出した同様な本「パンデミックフルー 新型インフルエンザ Xデー ハンドブック」でも同じ主張である。210万人の日本人が本感染症で死ぬらしい。

ちなみに本書では、新型インフルエンザに対する最新の研究内容は出てこないようです。少なくとも東大医科学研究所にはこの分野の世界的権威がいるわけですから、その方のご意見あたりも入れるのが筋だと思います。
そしてしっかりしたサイエンスライターに新型インフルエンザに関して一般向けに書いてもらいたいと思います。日本にも青山聖子さんや竹内薫という素晴らしいライターの方々がいるのですから。
恐怖をあおるだけの数字の一人歩きは個人にも社会にも何の役にも立たないと思います。

H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ

おめでとう。ただただ、おめでとう

韮崎高校サッカー部

おめでとう。

部員の皆さん、ご家族の皆さん、OBの皆さん

全ての方の夢をさらなる夢に。

おめでとう。

だまされることの責任 佐高信 魚住昭 高文研 2004

図書館本

伊丹万作(映画監督)の「戦争責任者の問題」と言う文章を頭にし現在日本の問題点を佐高さんと魚住さん(最近では佐藤優氏との対談本あり)で指摘する。
伊丹さんの文章は非常に説得力がある。戦後の日本人の多くは戦争責任を軍人や場合によっては天皇に押し付けているが、では地域社会の中で軍事訓練に参加しないものを告発したり非国民呼ばわりしたのは実は殆ど全ての日本国民ではなかったかと。はたして騙されていたのか?
従順で支配されたがる日本人がそこにいないか。
「だますものだけでは戦争は起こらない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起こらない」と伊丹は言う。
佐高さん的には「社畜」という会社の中で家畜化していく日本人に危機感を持ち、無責任さをなんとも思わなくなっていく現代人が流されていく未来を危惧している。魚住さんは共同通信社時代のまさに社畜化していく自分とジャーナリストとしての自分の間の葛藤を正直に語られていると思う。

だまされることの責任

恋歌2007 NHK

たまたまテレビのチャンネルを変えた。
古館氏のニュースショーは家族全員嫌いである。

NHKでやっていた。
和服のアナウンサーと雑音は不要であったが、歌手の方はさすがである。

レミオロメンも良かった。ユーミンも良かった。中島もよかった。
コブクロの「赤い糸」フルコーラスを初めて聞いた。

レミオロメン 「ビールとプリン」
 旅立つ日が来るならば せめてこの時間よ
 止まれとは言わないよ ゆっくり進め


川上健一「翼はいつまでも」が僕の背景に流れてくる

263ページの描写
「うん。。。。。」
とぼくがいったきり、二人ともしゃべるのをやめてしまった。
感じていることも、いいたいことも、いっぱいあった。でもぼくたちはただだまって座っていた。景色をみたり、うつむいたり、空をみていただけだった。ちょびりさみしくて感傷的になっていたかもしれないけど、だからといって暗く落ち込んでいたわけではなかった。
なにもいわずただ並んで座っている。そのことが気持ちよかった。景色が気持ちよく、真夏の風が気持ちよかった。でも無言で二人並んで座っていることが一番気持ちよかった。その事だけで満足だった。

黒川清氏の科学研究とは

Kiyoshi Kurokawa's blog: 科学者の不正行為。日本に特異な課題はないか?
黒川先生のブログです。今回の記事の中に「科学研究を担う人たちへ」というpdfがあります。ご自身の係った学生がオウムに加担したことなども触れられています。養老先生も確かオウムに係った学生を面倒みたことがあると書かれていたように思います。要するに科学研究と言うものが、何のために行われうのか?と言う本質をわきまえないことの危険性、さらには学生を育てる教官側の問題も指摘しています。突き詰めればこれは科学に特化したことでなく「なぜ生きるか」という本質あるいは普遍的な問いを「考えない」教育の問題(記憶の重要性)として「考える」事の大切さを訴えているのだろう。 先日、黒川さんの短いスピーチを聞いて、なかなか熱い人だと思った次第です。もちろん敵も多そうですが。
Recent Comments
Archives
お薦め映画