おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

2006年11月

名古屋

某学会のために(信濃町の学会ではない)名古屋に出張していて先ほど帰還。学問より、宴会が楽しいという、おいらも問題ですが、相変わらずジジイが偉そうにしている事に腹が立つ。
もちろん、素晴らしい先生方もいるのであろうが。。。。
どんどん先細りしているこの学会はスクラップアンドビルトで他の学会にTOBしてもらうのが良いと思う(笑)
それと夢でも良いから大法螺吹いて学問をやる若い連中がいないのもどうかと思う。
老兵は去らねばならんな>自分

サバイバル登山家 服部文祥 みすず書房 2006

図書館本

新聞記事で見たので読んでみた。
人の趣味に文句をつけるつもりはない。また冒険であるのならその冒険に反対する権利もない。しかし、それが活字になった時には若干話が違う。先の新聞記事では、20匹のイワナを釣り、その内の10匹を食糧として確保したとあった。サバイバルであるから極力食糧は現地調達だと著者は語る。本書の中に「かって岩魚は渓流のウジといわれ、日本の渓にはいくらでもいたらしい。中略 しかし開発につぐ開発で山河は荒れ、その山を住処にする岩魚も、野生種はほんの一部の山奥でしか見られなくなってしまった。いまでは岩魚は原始の象徴にまでなっている。」と書いておきながら、「森に住む岩魚を食料とするなら、せめて山の中で自分に課す負担を多くして、心の中で岩魚を殺生することを正当化するしかない、負担とは食料や装備を持っていかないサバイバルでありソロであり、長期であり、毛バリであると僕は考えている」と言う。さらに釣りに関して「そのテンカラ(和式毛バリ)だが、この釣りは渓相、時期によってはエサ釣りよりも効率がいい。美しさ、優雅さ、躍動感をあわせもち、行為そのものに陶酔できる。日頃岩魚が食べているものにハリを仕込むエサ釣りは、仁義に欠いた騙し討ちの感があるが、毛バリは「食いついたお前が悪い」と言い切れる。してやったりという快感はエサ釣りを凌ぎ、生命を奪うことの引き目も少なく、よりフェアーである・・・・・・とは、やはり釣る側の勝手な思い込みだろうか」
釣りをして魚を殺し食うのに釣り方の違いなど関係ないでしょう。勝手な思い込みです。
岩魚を食べる事を否定はしない。されど在来種が絶滅危惧種になろうとしている現在、あえて食料や装備を減らして山にはいり岩魚を食う必要性はまったくないのです。そしてこんな登山を真似する人が出ない事を祈るばかりです。

高桑さんや志水さんとは根本的に違うように思うのはおいらだけだろうか。。。

サバイバル登山家

この国のけじめ 藤原正彦 文藝春秋 2006

図書館本

新聞、雑誌等の掲載文をまとめたもの。
藤原氏の主張のおそらく基となる生い立ちやこれまでの経験を書かれているのでしょう。小学生への英語教育の不必要性。ゆとり教育の不必要性。
エリートの不在。アメリカ追従の市場原理主義への危惧。
これらの問題を抱える日本の再生には「国家の品格」でも述べられているように、武士道の精神が必要だと指摘する。エリートの代表としては乃木大将を武士道の見本としては会津藩の生き方を引いている。
多くの指摘は養老孟司さんとダブっているように思うのは自分だけだろうか?あるいは多くの日本人が同様に感じているからベストセラーになるのかもしれません。
後半部分でしょうか、かなりオヤジギャグ満載のような気がします。その点前半部分との整合性がいまひとつだと感じてしまいます。
この国のけじめ

大学生の教養

専門バカになる前に、ミニマムな教養、総合力が必要ですね。
何のために大学に行っているか分からない学生が多い昨今(自分の事は棚に上げておきますが)、自国とアジアの歴史くらいは知らないと。
藤原正彦さんは、学生はバイトなどせず(最低限に)、本を読めと主張してます。

以下記事
阪大が未履修者に“高校世界史”、一般教養で来春開講

 高校世界史の必修逃れ問題で、大阪大学が来年度から一般教養課程に、「不完全履修者のための世界史」講義を設けることを決めた。

 世界史の未履修者や規定時間数以下の授業しか受けていない学生のために、高校の教科書を使って授業を行い、単位も認定する。文部科学省大学振興課は「今まで聞いたことがない。世界史は高校で学ぶのが原則なので推奨はしないが、大学側の現実的な対応として注目する」としている。

 計画では来年4月、主に新入生対象の一般教養の選択科目として、「ヨーロッパ史」と「アジア史」の2コマを開講する。網羅主義や暗記の強要はせず、歴史のダイナミックな流れと最新の学説を教え、社会人として最低限の知識を習得することを目標とする。

ATMの手数料 頑張れ東京スター銀行

公的資金導入後の銀行は再び「この世の春」を満喫していると言う。
記事にもあるように、「利子より高い一回あたりの手数料」、横並びの銀行サービス。

おいらは、みずほをしょうが無く使っているが(給与や引き落としのため)、頻繁に使うのは新生、イーバンク、シティー、セブン(これは最近)である。
ジャパンネットは口座間で手数料を取るのと、口座維持料を取るので最近解約。

頑張れ東京スター銀行
以下記事

ATM手数料 「銀行は無料化すべきだ」東京スター銀頭取
 
 三菱東京UFJ銀行が、東京スター銀行のATM(現金自動受払機)手数料無料サービスについて契約の見直しを求めている問題に関連して、東京スター銀のタッド・バッジ頭取は17日の会見で、「すべての銀行は手数料を無料化すべきだ」と訴えた。ATM手数料は利用者の引き下げ要望が強く、有料を原則にしている国内の銀行界に波紋を呼びそうだ。
 バッジ頭取は「今の預金金利では、ATM手数料がすぐに利子を上回り、預金が目減りしてしまう」と指摘、「自分のお金を引き出すのに利子より高い手数料を払うのはおかしい」と疑問を投げかけた。更に「基本的なサービスに対する課金としては高すぎる。銀行はもっと価値の高いサービスを提供して、収益を得るべきだ」と経営のあり方に注文をつけた。
 東京スターのATMは、他行の顧客が利用しても平日昼間などは手数料無料。他行は自行顧客の利用に応じて、東京スターに手数料を支払う。三菱東京UFJは銀行間手数料の引き下げなどを求め交渉しているが難航している模様だ。
 無料ATMは大垣共立銀行(岐阜県)も展開しているが、三菱東京UFJと銀行間手数料を減額し、無料を維持することで合意した。バッジ頭取は、手数料無料を続けられるかは他行の理解次第として「最善の努力をしていく」と強調した。

地元だけのものじゃないだよ

目先だけの事を考える人が少なくなった結果と取りたいですが。
素晴らしい自然を地元の人が利用し生活することに何ら異論はありません。
しかし、何でもかんでも許される訳ではないでしょう。
環境原理主義者は人の居住や出入りまで禁止すべきと主張するでしょう(白神が良い例かも)。自然の恵みを享受し、その恵みに報いるような住民がさらなる幸せを得られると思います。

以下記事

河口湖漁協疑似餌「ワーム」禁止へ 来年5月 釣り客減少に拍車も

 河口湖漁業協同組合は17日、臨時総会を開き、ブラックバス釣りに多く使われる一方、水質悪化の要因とも指摘のある軟質プラスチック製の疑似餌「ワーム」を、来年5月から使用禁止にすることを決めた。

 事前や総会での採決の結果、賛成185、反対53でワーム禁止が決定した。ワームは水に溶けにくく、魚が飲み込むと消化出来ずに死ぬ原因になったり、釣り糸が切れると湖底などに堆積(たいせき)する。神奈川県の芦ノ湖では2000年3月に使用が禁止された。

 ワームなどを使うと初心者でもある程度の釣果が得られるといい、禁止により釣り客の減少に拍車がかかる可能性もある。芦ノ湖では年間22万人の釣り客が5分の1までに激減したという。

 総会では「既に水質悪化は取り返しのつかないところまで来ている」「もっと時間をかけて議論すべきだ」など、賛否の意見が飛び交った。
(2006年11月18日 読売新聞)

砦に拠るの中の言葉

室原さんの言葉として紹介されている

「川をいじめちゃいかんのです。かならず人間はその仕返しに遭わねばなりません」

その通りです。

森も同じでしょう。

確かに森は半分殺した方が良いと言う言葉がありますが、これは人間が利用することによって「手入れ」をするという意味です。

あとボルテールの言葉を引いている
「私はあなたの言う事に賛成はしない、しかし、あなたがそれを言う権利は死をもっても擁護する」
まさに民主主義の源流である。

ゲームが与える影響

ものすごく難しい問題だとは思いますが、長期的な調査が必要なんだと思います。個人的には以前から戦闘的な殺し合いがあるようなゲームを子供に提供すべきではないと思っています。ゲームはリセットして主人公は生き返りますが、現実では有り得ない訳ですし。
特に最近の映像はリアルで見ていて気分が悪くなります。そして全く体を動かす必要がありません。懐古主義と言われるかもしれませんが、ちゃんばらゴッコや決闘ゴッコは痛さを体感することによって暴力が相手を傷つけることを教えてくれた思います。


以下記事
残酷なゲームの規制協議へ 欧州委副委員長が提唱

 欧州連合(EU)欧州委員会のフラティニ副委員長(司法・自由・治安担当)=イタリア=は16日までに加盟国の法相・内相らに公開書簡を送付し、来月4、5日に開くEU法相・内相理事会で残酷なゲームソフトの未成年者らへの販売規制などを協議する方針を示した。

 副委員長は特定のゲームを名指ししていないが、報道官はロイター通信などに対し、ソニーのプレイステーション2向けアドベンチャーゲーム「ルール オブ ローズ」のことだと述べた。

 日本では今年1月、ソニー・コンピュータエンタテインメントが同ゲームソフトを発売したが、欧州では同社の現地法人とは別のソフト会社が販売。

 書簡は「こうしたゲームは子どもの暴力やいじめを助長しかねない」と指摘、業界の自主規制を含む措置が必要だとした。(共同)

教育基本法改正案が衆院通過

おいらの様なバカには現行法と改正法との間の違いがよくわかりません。
確かに、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」にあるわが国を愛するとする愛国心教育の危険性は分からんでもないですが。。このまま、ゆとり教育が続いて「国敗れて山河あり」でも困る訳ですよね。。。

藤原正彦さんが指摘する現行法の行き過ぎた「個人の権利」の尊重もGHQ様の素直な日本人洗脳による賜物ではないかと思うわけです。

どなたかおせ〜てください。

砦に拠る 松下竜一  河出書房 松下竜一その仕事15 2000年

大磯図書館本 1977年筑摩書房初出

下筌ダム建設に対する室原智幸と住民の反対運動を種々な視点から松下竜一さんが描いた記録小説。
あまりに壮絶な国家との争いであるが、まさに住民の基本的人権と下流域住民の利益、あるいは国家としてのエゴの戦いだったのだろうか。

室原さんの民主主義の定義は、情に叶い理に叶い法に叶い、だと言う。
蜂ノ巣城と言われる徹底抗戦のために作り上げた反対拠点を土地収用法をもって強制撤去していくくだりは国にとっての国民とは何かを考えさせられる。その後に続く三里塚闘争や他の強制代執行を伴う国家権力との争いは最大多数の最大幸福のみを求めているように見えてしまう。

当初の治水目的のダムがやがて発電を含む多目的ダムに変質していくありさまはあまりに情けない。はじめからダムありきな政策だと言われてもしょうがない。そして今もこれに近い事が起きているのではないか。

この闘争を取材して、大島渚氏が監督した「反骨の砦」と言うテレビ番組があったと言う、是非とも見てみたい。

また裁判に関する謎は未だ明らかになっていないが考察しているリンクがあったので附記

画像は懇意にしていただいている師匠様、親爺様より転載の許可を頂きました。
松下竜一 その仕事〈15〉砦に拠る
蜂の巣城

茂木健一郎:「一芸」に秀でるためには「総合力」が必要

http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz06q4/518237/

まさに教養と体験あるいは経験なんでしょうね。

専門バカにもなれないただのバカから脱出したい今日この頃

皮膚に張るワクチン

最近の流れとして注射によるワクチンより、鼻からの経鼻ワクチンやパッチワクチンと呼ばれる皮膚に張るワクチンの研究が盛んです。
また食べるワクチンと言うのも開発中で、バナナの中にワクチンの素になるタンパクを産生させて、それを食べる事により免疫が得られるというものです。
簡単に安全にそして安価に世界中の子供達が感染症に対するワクチンを手に入れる事が出来るように願っています。

cnnのニュース

在来種の絶滅

人間の愚かさを、まざまざと知らされます。
もちろん、釣り人による釣圧もあるでしょう。釣り人自らが自分達の趣味を追い込んでいる。

日光水試の中村さんによれば、堰堤によって細々と交雑を免れている在来種もいるそうです。また海洋大の丸山先生は以前のお話で一集団が50匹いればなんとか種が保存されるのではと言っておられました。

辛い記事です。

イワナ・アマゴの在来種、集団絶滅

2006年11月14日朝日
画像にはヤマトイワナが使われています。

 富士川水系の河川の一部で、古くから最上流域に住んでいる在来種のイワナやアマゴの集団が、70年代以降に作られたダムや堰(せき)などで分断されて絶滅したとみられることが県水産技術センターなどの調査で分かった。生き残っている集団でも近親交配が進むため、今後、有害な遺伝子の出現で河川全体の渓流魚に悪影響が出る恐れがあるという。(四登敬)

 在来のイワナとアマゴは、絶滅のおそれがあるとして、県のレッドデータブックに載っている。これらの渓流魚は、生息する沢ごとにその環境に適応して生き残っており、それぞれの集団の遺伝子は少しずつ異なるとされる。このため、種全体では様々な遺伝子が残り、多様性が保たれてきた。イワナの場合、ひとつの集団が生き残るには、生息するそれぞれの河川に、最低でも250匹程度の成魚が必要という。

 調査は、同センターと帝京科学大学、山梨大学が共同で実施した。漁協などによる放流の記録がなく、在来種の集団が最上流域まで生息しているとみられる富士川水系の29の河川を対象にした。

 調査はまず04年の4〜5月に、これらの川について、70年代以前にイワナやアマゴが釣れた、といった在来種の生息が確認できる情報を地元漁協や住民、釣り人から集めた。堰などの工作物が作られた時期も調べた。27の河川に356基の工作物があり、どれも魚道はなく、遡上(そ・じょう)は不可能だった。また、設置時期の分かった220基の大半は、70〜80年代に設置されていた。

 次に、同センターなどは、工作物で孤立した上流域すべてに、04年6〜9月に潜ってイワナとアマゴの生息状況を調べた。

 こうした一連の調査の結果、工作物で隔離されて放流魚と交雑していない集団が生息していた河川のうち、最上流域の集団が絶滅したと推測される河川は、イワナとアマゴでそれぞれ7河川あった。最上流域に限らず、04年の生息調査で生息そのものが確認できなかった河川も、イワナが3河川、アマゴが1河川あった。

 同センターは、70〜80年代に設置された工作物が、集団の生息状況に影響を与えたとみている。調査にあたった同センター研究員の坪井潤一さんは、「渓流魚が生きていくためには、川を行き来できる環境が必要で、今後は人だけでなく魚の暮らしにも配慮が必要だ」と話している。

先見の明

こんな記事を見ると、嬉しくなります。
自然により人間が生かされて居る事を忘れてはいけないし、目先の事にとらわれない態度が必要ですね。

以下記事

「流域を健全に保つのが大切」

2006年11月13日朝日

 甲府市黒平町のマウントピア黒平で11日、水道水と水源涵養(かん・よう)林について考えるフォーラムがあった。冷たい雨が降るあいにくの天気で一部のプログラムは中止になったが、100人を超す参加者が日本学術振興会特別研究員の泉桂子さんの講演に耳を傾けた=写真。

 泉さんは旧勝沼町出身で、水源林の研究をしている。世界の大都市が水源保護のためにどのような森林管理をしているかを紹介した。

 ニューヨークでは、約900万人に給水するために浄水場を多数整備するのではなく、水源地の森林を整備することに予算を使っている、といった事例を挙げた。「水のために森を大切にするのは世界的な動き。甲府市は60年ほど前に水源林を購入してそれを行ってきた。すごいことです」と述べ、「浄水の時に使う塩素や紫外線、濾過(ろ・か)よりも、流域を健全に保つことが大切です」と訴えた。

カオス

子供を殺して用水路に捨てる親、職場で自殺する総務部長、いじめ問題で自殺する校長先生、いじめで自殺する小中学生。
日本が病んでいることは分かります。でも自ら死を選ぶ事が僕には理解出来ません。
日本兵の多くは戦闘でなく、飢えで餓死したと言われています。日本で現在餓死する人は恐らく年間一桁でしょう。

学校なんて行かなくていいじゃん。無理して働かなくても良いじゃん。罪を隠すために死ななくても、正直にごめんなさいって言えば良いじゃん。

ニートやフリーターでも良いんじゃない。頭だけで考えちゃいけないんだよね。体を使わないと。

文科省も通達出せば良いってもんじゃね無いだろう。

社会のための研究者

御用研究者と言う言葉がある、常にお上の顔を伺いながら、お上の思うとおりのデータを出す研究者の事を言う。多くの場合、研究費は税金からの補助金と言う形で支給される。だからお上(文科省、厚労省、国交省等等)に不利になるような言動や論文は自然と少なくなる。昨今のダムや河口堰をめぐる問題でも野田さんや天野さんの著作の中に御用研究者のくだりがある。不幸なのは研究費だけではなく、国に反発するような教授がいる研究室の学生は就職までもその範囲が狭まると言う。まさに兵糧攻めなのだ。

宇井先生にはお会いしたこともお話を直接聞いた事もないが、信念の人であったと聞いている。惜しい人を失った。合掌

以下記事

沖縄大学名誉教授の宇井純さん死去 公害研究の第一人者
2006年11月11日朝日
水俣病の研究や被害者の支援などを40年近く続け、公害研究の第一人者として世界的に知られていた、沖縄大学名誉教授の宇井純(うい・じゅん)さんが11日午前3時34分、胸部大動脈瘤(りゅう)破裂のため、東京都港区の病院で死去した。74歳だった。通夜は15日午後6時、葬儀は16日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は妻紀子(のりこ)さん。
東京都生まれ。東大応用化学科卒業後、日本ゼオン勤務を経て、東大の都市工学科助手になった。専攻は衛生工学。60年ごろから、水俣病を研究するかたわら、問題を提起する詳細なリポートを労働組合機関誌に発表。被害者の側に立った活動を続けた。
下水処理や水質分析などの研究を続け、68年には世界保健機関(WHO)の研究員として欧米に渡り、公害の構造と深刻さを世界に伝えた。
70年から15年間、東大で公害問題などについて市民に直接伝える「自主講座」を開講した。東大では昇進の道を閉ざされて「万年助手」と言われたが、86年に沖縄大学教授に転出。新石垣空港の建設反対運動などに参加した。
反社会的企業や学者を一貫して批判する行動派の科学者として、国内で広く知られる一方、アジア太平洋環境賞を受賞するなど、国際的にも高く評価された。
自主講座の内容をまとめた「公害原論」や「キミよ歩いて考えろ」などの著書がある。

秋日和 小津安二郎監督 昭和35年

図書館ビデオ

比較的新しい小津監督作品。
親と子、家族そして社会の中での個人と言うものがそれほど変わっていないように思うのは自分だけだろうか。
あるいはこの映画の心理描写はすでに過去だと、古き良き時代だと言ってしまってよいのだろうか?
小津監督がコミカルにそして人間の内面を赤裸々に映し出していると思う。
今や大女優の岩下志麻さんが端役で出ているそうだが、僕には見つける事が出来なかった。
秋日和

熊の行動

どうして熊が人を襲うようになったんだろう。。。
何方か情報をお持ちの方は教えて下さい。
本来野生動物は人を襲う事などなかったはずなのに。。
もちろん出会いがしら等の事故はありましたが。

母親の実家のあるところで事故で、なおかつ叔父もリンゴをそこで作っているので心配です。
僕の自然に対する原風景と原体験を作ってくれた場所なのです。

以下記事
クマ:襲われ男性重傷 北杜のリンゴ畑で /山梨

 11日午前7時25分ごろ、北杜市須玉町下津金のリンゴ畑で、甲斐市竜王新町、農業、鈴木義男さん(62)がクマに襲われた。鈴木さんは頭や顔を引っかかれるなどして頭がい骨に達する裂傷を受け、左のほお骨などを骨折する重傷を負った。命に別条はない。
 韮崎署などによると、現場は人家から離れた山間地で、鈴木さんは地元の農家からリンゴ畑を借り、畑にある小屋に泊まり込んでリンゴ栽培に取り組んでいたという。この日は物音に気付いて小屋の外に出たところをいきなりクマに襲われた。鈴木さんはクマから逃げ、約1・5キロ先の集落まで自分の車を運転し、畑を貸した農家に駆け込み助けを求めたという。
 北杜市は地元の猟友会にクマの捜索を要請し、現場付近に檻(おり)を設置した。また防災無線で付近の住民に注意を呼びかけている。同市林政課によると、市内でクマに人が襲われたのは今回が初めてという。
 119番した同市須玉町下津金、農業、清水善次さん(83)は「(鈴木さんが)血まみれになって助けを求めてきたので驚きました。山奥なのでクマは毎年出ていたけれど、人が襲われたのは初めて。農作業はいつも2人でするなど注意は払っているが、捕獲されるまでは不安です」と話した。
11月12日朝刊(毎日)

快晴の鎌倉

昨日とはうって変わって快晴です。まさに秋日和。

先日のキャンプで友人の分まで道具を運ぶと車内スペースがあまりに小さい事に気づき、ヤフオクで見つけたルーフキャリア(送料込みで9千円程度)。
もちろんソロキャンプなどで問題ないのだが、つい買ってしまった。(笑)
そして今朝、装着してみました。
以前ランクル60で家族5人でオートキャンプに行っていた頃、周りから「夜逃げみたい」と有りがたいお言葉を頂いた事を思い出します。

最近感じる事があるのですが、釣行の際に温泉などに行くと、ご夫婦でキャンピングカー等で気ままにご旅行されている方が沢山います。何かホノボノした感じがいたします。ノンビリゆっくりと。日本にもこんな文化が育って来たんだな。
安く行ける海外旅行でワイワイ大声出して名所旧跡を歩くバカ日本人(中国韓国もそうだと思うけど)文化は困ったものですが。

画像は数日の前の大船観音
キャリア観音

責任を取れよ!

見通しなんか無かったのではと勘ぐられてもしょうがない。
建設にゴーサインを出した連中の責任をしっかり追及してもらいた。
アイヌの皆さんの神聖な土地でもあった。
今年の夏に通り過ぎただけだが、何でこんな所にこんなもの?と言う印象だけが残った。


以下記事

二風谷ダム:国に53億円で売却 当初見積もり、125億円下回る /北海道

 道が保有する沙流川水系・二風谷(にぶたに)ダム(日高管内平取町)の使用権について、道は国に53億円で売却することで合意した。利水目的で完成したダム使用権を国が治水目的で買い取るのは全国初。しかし、売却額は道の当初見積もりより125億円下回り、高橋はるみ知事は10日の記者会見で「工業用水の需要の見通しの甘さがあったということを率直に認め、反省する」と述べた。
 二風谷ダムは国直轄の多目的ダムで、97年に完成した。道は、苫小牧東部地区に工業用水を供給する利水目的で、総工費約700億円のうち約200億円を負担。しかし、企業誘致は進まず、道は01年に工業用水事業からの撤退を決め、負担額のうち減価償却分を引いた178億円を国に求めた。
 この時点の道の負債は353億円で、道は178億円の返還を見込み、残る負債を一般会計で負担するなどして10年間で整理する経営健全化計画を立てた。しかし、完成済みダムからの撤退には国の還付制度が適用されず、交渉は難航。03年の台風で同水系が増水したため、国は最終的に「治水」目的での買い取りに応じたが、購入価格は道の当初見込みの3分の1以下となった。購入額は「川幅の拡張」など他の治水事業を実施した場合の費用を試算し決めたという。
 高橋知事は、売却に同意した理由として▽ダムなど未稼働資産を整理する際の国の財政支援が今年度末で終了する▽使用権を保有している限り毎年約2億円の維持管理負担が生じる――などを挙げた。
 道の負債は現時点で363億円。このうち国庫補助金の返納が一部免除されたことなどから、道が一般会計で負担すべき額は169億円(02年の「経営健全化計画」比28億円増)となる。

11月11日朝刊
(毎日新聞)

雨と雷の鎌倉

かなりデカイ雷が鳴り、いきなり雨が降り出した。
次男はいつも原付で駅まで行くが、今日はアッシーしてあげる。
娘は学校は今日ないが、でかいキャンバスを学校に運びたいとの事で、こちらもアッシー。
なぜか道が混んでいる。北鎌倉駅周辺は観光客で混んでいて良いとしも、大船に向かう方も渋滞、鶴岡八幡宮に近づいて分かった。

七五三なのだ。
娘と「可愛い〜〜」とコメントしながら学校に向かう。
我が家の夢3兄妹もこんな時期があったのであった。

そして、高校時代に二人で歩いた道を助手席に高校生の娘を乗せて走っている自分が不思議である。そう、東慶寺はパスして歩いたんだっけ。

渋滞を避けようと学校から海岸通に出て江ノ島方面に向かう、まばらにサーフィンをしている人達。江ノ電が横をゆっくり走る。
江ノ島に近づくと今度は沢山のサーファーが波間に漂っている。
娘が一度はサーフィンしてみたいと言う。
出来れば綺麗な海でやって貰いたいな。
腰越漁港で右折して大船に帰る。

世銀のアフリカ支援

ガーナに居た頃、世銀の事務所で会議に参加した事があった。そして、たまたま、あるローンが非常にまずい使われ方をしているのが分かった(異常に高い値段のついた検査薬を購入するための資金)。その事をつたない英語で説明したら早急に調べると返答いただいたので少し安心した事を思い出す。全てを見渡す事は非常に難しい。しかし返さなければいけないお金である。

昨日下記のセミナーに参加した。まったくの異分野である。素晴らしい発表であったし、コメントした方々(省庁の課長クラス)も的を得たコメントとご自身の感想を述べられていたと思う。(若干1名 大学関係者が無理に英語で理解しにくいコメントだったが)しかし、どんな舞台でどんな役者がどんなアクションを行なうのかが、残念ながら良く見えなかった。
ふと思った。日本はいつまで世銀への資金拠出国でいられるのかな〜と。

おいらの分野の話は無かったのだが、あえて経済に絞って話されたのだと思う。当然であるがアフリカは沢山の条件の異なる国々の集団である、大金持ちも居るし貧困で餓死寸前の多くの子供たちもいる。
より多くの人がアフリカに目を向け、同じ人間として幸福へのスタートラインにアフリカの多くの子供たちが立ってくれることを願いたい。

こんなセミナーでした報告書はwww.worldbank.org/japan/jpからDL出来ます。

世界銀行グループ主催  報告書発表セミナー
アフリカの成長が直面するチャレンジ: 機会、制約、戦略的方向性
世界銀行は、アフリカの貧困削減を最重点課題として掲げ、「アフリカ行動計画」を2005年9月に発表しました。行動計画の一つとしてアフリカにおける経済成長の要因を特定し、政策助言を行う為の分析を行うことになっております。今回、その報告書の一つ「アフリカの成長が直面する
チャレンジ: 機会、制約、戦略的方向性」がまとまり、11月9日に、東京から世界に向けて発表する運びとなりました。本報告書は、次の3つの主要な問いに対する答えを検討しています。

- 国によって大きく事情の異なるアフリカ諸国において、成長の機会や
選択肢とは?
- そうした機会を追求するに当たっての重大な制約となるのは?
- アフリカ各国政府および世銀など開発パートナーが、アフリカ諸国に
よる行動を支援する際に行うべき戦略的選択とは?
この報告書発表の為に、執筆者および世界銀行アフリカ地域担当チーフエコノミストが来日致します。この機会に、同報告書の発表セミナーを下記の要領で開催致します。同セミナーでは、アフリカ支援の重要なパートナーである日本の開発援助の政策立案、実施に従事される関係省庁、実施機関の代表の皆様からコメントを頂き、議論にご参加頂く予定です。
日時
2006年11月10日(金)
場所
世界銀行東京事務所大会議室(開発ラーニングセンター内)
東京都千代田区内幸町2−2−2 富国生命ビル10階
地下鉄三田線・内幸町駅、千代田線・丸の内線・日比谷線 霞ヶ関駅下車http://www.jointokyo.org/ja/location/
<プログラム> *敬称略
挨拶 世界銀行副総裁兼駐日特別代表  吉村幸雄
報告書内容の発表
世界銀行アフリカ地域パートナーシップ・グループ・アドバイザー
報告書執筆者  ベノ・ンドゥル
コメンテイター
財務省国際局開発機関課長 木村茂樹
外務省国際協力局国別開発協力第二課長 橋本尚文
経済産業省大臣官房企画官(通商金融・国際担当) 前田充浩
国際協力機構アフリカ部調査役 笹岡雄一
国際協力銀行開発第4部次長 庄司仁
神戸大学大学院国際協力研究科副研究科長・教授 高橋基樹
ファシリテイター
世界銀行アフリカ地域担当チーフ・エコノミスト ジョン・ペイジ

クマ出没対応マニュアル(暫定版)

環境省のマニュアル

本来共生できるはずの野生動物なのか、それとも共生出来ないのか。
「森は半分殺した方が良い」と言う言葉がある事を何かの本で読んだ。
これは養老先生が言う所の「手入れ」の思想と同じだと思う。自然の恵みとしての「贈り物の熊」であろう。
昨年の森の豊作、今年の凶作。熊も生きねばならない。
ただ殺すだけではいけない、もちろん人間が怪我をしてはいけない。
難しい問題です。

インド系米国人をマカカと呼ぶ教養を排除した良心

アメリカ大統領候補の教養の無さ、教養と言う言葉すら必要ない人間を見抜くアメリカ人が居た事にある種安堵する。

人間の品格は顔にも出るけど、言葉にも当然出る。

銭儲けだけでない国益を追求する先進国になって欲しいぞっと、アメリカが。そうすればオンブにダッコの日本も少しは良くなると思う。

ゴア前副大統領が復帰しないのかな。。。。

追記
マカカあるいはマカク:東南アジア、インドなどに生息するサル。インドではアカゲザル(リーザス マカク)ニホンザルはMacaca fuscataである。
インドネシアのカニクイサルはマカカ ファシキュラーリスが学名である。
一時インドネシアの山の中でこのマカカを捕獲して血液を採っていた事がある。(笑)

夜のピクニック 恩田陸 新潮社 2004

図書館本

まずは一般的な感想。
筆者である恩田さん(女性)の感性の凄さ、高校生あるいは人間の心を言葉に置き換える才能の素晴らしさ。
会話の中で交わされる言葉が生き生きと読者に伝わる。
181ページの一こまにある、「なんて言うでしょう、青春の揺らぎというか、煌きというのか、若さの影、とでも言いましょうか」
「うまく言えないけど、そういったものだよ。臭くて、惨めで、恥ずかしくてみっともないもの。あいつにはそういうものが必要だと思うんだよ」
もちろんこの前後に会話がある訳ですが、心が感じているけど言葉に出来ない事って嫌になるくらいありますよね。それを見事過ぎる位言葉にしてしまっています。青春の一こまが瑞々しく蘇ります。
目から何かが零れ落ちたのは東京の空気が悪いからです。。。。
47歳のオヤジを30年前にタイムトラベルするには十分以上な作品です。

ここから個人的な思い入れも加えて。。。。
恩田さんの母校である水戸一高の行事である歩く会と言う80キロの昼夜を徹しての行事の中で展開される高校生男女の物語、最初の60kmは団体歩行、そして残り20kmは自由。朝8時スタート翌朝8時リミット。途中2時間の仮眠だそうです。甲府一高には強行遠足と言う行事があった。現在でもあるが、僕等の頃とは異なっている。甲府ー小諸間105km(男子)、女子は50km程度で男女が同時に歩いたり走る事はない。記憶が正しければ昼12時半スタート翌日昼12時がゴールするリミットである。
この本の中の高校生の気持ちと同じである。早く終わって欲しいと思う反面、終わらないで歩きたい。特に高校3年生の時にはそう思う。経験した者は理解してもらえると思う。
現在は交通事故があったせいで、男子も距離が短くなったようである。
是非、甲府第一高校の皆さん、そしてOBの皆さん読んで見て下さい。
そして、もう一度歩いてみませんか、真夜中の星降る野辺山を、リンゴの臼田を。ゴールの小諸市役所を。そして本当のゴールである翌日の一高の校庭へ、足を引きずりながら。恩田さんのおかげで青春のカケラを一つ拾い直す事ができました。ありがとう。
夜のピクニック

生活の豊かさ?

UNDPの報告書を読んでませんが、数字になるデータだけからの推定の様に思うのは勘ぐりすぎでしょうか?3万人が自殺し、過労死と言う言葉を作り出し、いじめも世界共通語まじかなようだし。

以下記事

日本の豊かさ11位→7位に…国連開発計画報告書

 【ニューヨーク=大塚隆一】国連開発計画(UNDP)は9日、世界177か国・地域の生活の豊かさを比べた「人間開発報告書」を発表した。日本は前年の11位から7位に順位を上げた。

 ベスト3は前年と同じく、ノルウェー、アイスランド、オーストラリア。4位以下はアイルランド、スウェーデン、カナダと続き、7位の日本をはさんで、米国、スイス、オランダまでがベスト10に入った。

 報告書は1人当たり国内総生産(GDP)や平均寿命などから総合的な生活の質を点数化して比べた。
(読売新聞)

好きな言葉

a2a6035c.JPGガキの頃から好きな言葉。
相田みつをの書から

アメリカの良心

中間選挙は大方の予想を裏切ったのか?
全うな人が多いと思いたい。
多くの米兵を死に追いやり、60万人とも言われるイラク国民を葬った。
自由の楽園を謳歌してきた歴史の短い国なのであろう。
その国に追従せざるを得ない歴史豊かなはずの国。
ブッシュの顔がボスになれないサルに見えるのはオイラの無教養のせいだろうか。

国民総幸福量 ふたたび


やはり、既に養老先生も書かれていたんですね。
心の問題なんですね。養老先生や茂木さんのお顔を見ると「穏やか」ですよね。かなり過激な発言とかあるのに。そして働き過ぎなのに(笑)

以下記事
11月8日付・編集手帳

 「GNP」(国民総生産)ではなくて、「GNH」という。プロダクトのPをハピネスのHに置き換えた言葉で、「国民総幸福量」と訳される◆自然を楽しみながら生きることを呼びかけた近刊の雑誌「リクウ」(中央公論新社)のなかで、解剖学者の養老孟司さんが日本に必要な知恵10項目を「養老訓」として掲げ、冒頭にGNHを挙げていた◆もとはヒマラヤ山麓(さんろく)の国、ブータンの現国王が提唱した考え方という。ブータンと聞いて、思い浮かべた文章がある。歴史学者の今枝由郎さんがブータンを旅した折の思い出をつづったエッセーである◆迷い込んだ狭い道で車が立ち往生した。向きを変えようにも、段差があって身動きがとれない。と、通行人の男性が石を拾って段差を埋め始めた。通り合わせた人がひとり、またひとり、作業に加わる◆段差がなくなるまで数分、今枝さんが助けを求めたわけではなく、人々も誰ひとり声を発しなかった。すべては黙々と始まり、終わったという。困っている人に出会ったときの、自然の流儀なのだろう◆商いに出た若旦那(だんな)が荷の重さに道でへたばったとき、行きずりの人が唐茄子(とうなす)を売るのを手伝ってくれるのは落語「唐茄子屋政談」のひとこまだが、日本にもそういう昔があった。GNHを高める秘密はどうやら、胸のなかにあるらしい。
(2006年11月8日1時53分 読売新聞)

高田馬場 沖縄料理 次郎亭

同僚の海外赴任の小宴会

沖縄料理は旨い。酒も旨い。
ソバも旨い。

これで、イワナやヤマメがいたら沖縄移住なんですが。。。(笑)

ビール海ブドウ古酒
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