図書館本
掛川哲学塾の3人委員会のメンバーでもある大熊氏が利根川を分析している。
第1章 利根川治水の変遷
第2章 利根川における開発の歴史、止まらない開発事業
第3章 首都圏の水行政の実態
第4章 利根川の自然環境の変貌と再生
読んでみて率直に思った事は、やはり東京には住みたくないと言う事である。莫大な税金が投入される河川事業、特にダムと言う公共事業が果たして本当に国民のためになっているのか、あるいは飲み水が本当に安心して今後も供給されるのか。上流域住民に負担を強いるのみでなく河口域では漁業の衰退を招き、全体として自然環境への大きな負荷。都市部の住民は殆ど気づく事無く進む公共事業の姿が綴られている。そして実際にはその負担は日本国民全体に覆いかぶさるのである。
ダム優先の河川行政を指摘し、今後のあるべき水行政を提案する、もちろん行政だけでなく市民自らが節水や自分達が飲んでいる水、利用している水に真剣に取り組まねばならないことを訴えている。
すでに地球規模では水は戦略物資であるわけだから(残念ながら市場経済的には)、国としてのスタンスも50年100年の計画であって欲しいと思う。
首都圏の水があぶない―利根川の治水・利水・環境は、いま (岩波ブックレット NO. 706)
掛川哲学塾の3人委員会のメンバーでもある大熊氏が利根川を分析している。
第1章 利根川治水の変遷
第2章 利根川における開発の歴史、止まらない開発事業
第3章 首都圏の水行政の実態
第4章 利根川の自然環境の変貌と再生
読んでみて率直に思った事は、やはり東京には住みたくないと言う事である。莫大な税金が投入される河川事業、特にダムと言う公共事業が果たして本当に国民のためになっているのか、あるいは飲み水が本当に安心して今後も供給されるのか。上流域住民に負担を強いるのみでなく河口域では漁業の衰退を招き、全体として自然環境への大きな負荷。都市部の住民は殆ど気づく事無く進む公共事業の姿が綴られている。そして実際にはその負担は日本国民全体に覆いかぶさるのである。
ダム優先の河川行政を指摘し、今後のあるべき水行政を提案する、もちろん行政だけでなく市民自らが節水や自分達が飲んでいる水、利用している水に真剣に取り組まねばならないことを訴えている。
すでに地球規模では水は戦略物資であるわけだから(残念ながら市場経済的には)、国としてのスタンスも50年100年の計画であって欲しいと思う。
首都圏の水があぶない―利根川の治水・利水・環境は、いま (岩波ブックレット NO. 706)